ベリーショートは整髪料で変わる。なりたい印象を創る、最強の選び方と使い方
潔く、清潔感あふれるベリーショートスタイル。
そのままでも十分に格好いいですが、「毎日のスタイリングがワンパターンになってしまう」「もっと違う雰囲気の自分を演出してみたい」と感じてはいませんか?
ベリーショートというシンプルなスタイルこそ、実は**「整髪料(スタイリング剤)」**の質感を使い分けることで、その表情を「誠実なビジネスマン」から「遊び心のある洒落者」まで、自由自在に変えることができる、お洒落の腕の見せ所なのです。
この記事では、あなたのベリーショートの可能性を無限に広げる、整髪料の正しい選び方と、その使い方をプロの視点から詳しく解説します。
スタイリングの前に。成功の8割は「ドライヤー」で決まる
整髪料を手に取る前に、最も重要なことをお伝えします。
あなたのヘアスタイルの完成度は、整髪料を付ける前の**「ドライヤー」**の段階で、すでに8割が決まっています。
整髪料は、あくまで最後の仕上げ。髪全体のシルエットや、ふんわりとしたボリューム感、自然な毛流れといった**土台を作るのは「ドライヤー」**の役割です。髪を乾かす際に、トップの根元をしっかりと立ち上げたり、流したい方向に毛流れを整えたりしておく。このひと手間だけで、整髪料の効果は最大限に発揮され、ごく少量の使用で、驚くほど簡単にスタイルが決まるようになります。
なりたい印象は“質感”で創る。整髪料カタログ
あなたの「なりたいイメージ」に合わせて、その日の相棒を選んでみましょう。
【ドライ&マット系】無造作でカジュアルな印象に
- 種類:マットワックス、クレイワックス
- 特徴: ツヤがなく、乾いた質感が特徴です。セット力が高く、髪を根元からふんわりと立ち上げ、無造作でラフな束感を創り出すことを得意とします。
- おすすめスタイル: 動きのあるショートレイヤーや、ソフトモヒカンのようなスタイルに最適です。
【ツヤ&ウェット系】品格と色気のある印象に
- 種類:ジェル、グリース、ポマード
- 特徴: 濡れたような、あるいは光沢のあるツヤ感が最大の特徴です。ジェルはパリッと固まり、グリースやポマードはしなやかにまとまります。
- おすすめスタイル: 七三分けやオールバック、フェードスタイルといった、クラシカルでフォーマルなスタイルに、大人の品格と色気をプラスしてくれます。
【ナチュラル&ソフト系】自然で柔らかい印象に
- 種類:ファイバーワックス、ヘアバーム、ヘアクリーム
- 特徴: 程よいセット力と、自然なツヤ感やまとまりが魅力です。固めすぎず、素髪のような質感を活かしたスタイルを創ります。
- おすすめスタイル: 自然な毛流れを活かしたスタイルや、パーマをかけた髪、マッシュショートなど、柔らかさを表現したい時に。
プロが教える!整髪料の基本の付け方
- 量は「ごく少量」から: 失敗の最大の原因は、付けすぎです。ベリーショートなら、まずは小豆一粒大を目安に始め、「足りなければ、後から足す」を徹底しましょう。
- 手のひらで「透明になるまで」伸ばす: ムラなく付けるための最重要工程です。指の間まで、塊が完全になくなるまで、しっかりと伸ばします。
- 「後頭部」から、髪の内側に揉み込む: 前髪から付けるのは絶対NGです。一番失敗しにくい後頭部から付け始め、髪の内側から空気を入れるように、全体に揉み込みます。
- 指先で「つまんで」仕上げる: 全体に馴染んだら、最後に指先で毛束をつまんで、理想のシルエットに整えます。
なぜ、整髪料の相談は理容室(バーバー)なのか
数ある整髪料の中から、あなたの髪質と、あなたが目指すスタイルに、本当に最適な一品は何か。それを知り尽くしているのが、毎日何人もの男性の髪をスタイリングしている、私たちプロの理容師です。
そして、私たちの仕事は、単に髪を切ることだけではありません。カットの段階から、「この髪型なら、この整髪料で、こうセットすれば最高に格好良くなる」ということまでを計算し、デザインを創り上げています。
カット後に、あなたの髪を使い、あなたの目の前で、正しい使い方をマンツーマンでレクチャーさせていただく。これこそが、あなたが明日から新しい自分になるための、一番の近道です。
まとめ
ベリーショートは、あなたが使う整髪料の質感一つで、誠実なビジネスマンにも、ストリートの洒落者にも、自由自在に変身できる、可能性に満ちたスタイルです。
その可能性を最大限に引き出すのが、プロによる「最高のカット」と、あなたに合った「最適な整髪料の知識」です。
新しい自分を発見し、毎日のスタイリングをもっと楽しむために。ぜひ一度、メンズヘアのプロである私たち理容師にご相談ください。