“ただの七三”で終わらない。ベリーショートで創る、現代の七三分けスタイル
「七三分け」と聞くと、あなたはどんなイメージを思い浮かべますか?
もしかしたら、少し真面目すぎたり、どこか古臭かったりする、一昔前のスタイルを想像しているかもしれません。
もし、そう思っているなら、その考えは今すぐアップデートが必要です。
潔い**「ベリーショート」**と組み合わせることで、伝統的な七三分けは、知的さと品格、そして現代的なシャープさを兼ね備えた、究極の“デキる男”のスタイルへと、劇的な進化を遂げているのです。
この記事では、あなたの魅力を最大限に引き出す、古くて新しい、洗練された七三分けの作り方を、プロの視点から徹底的に解説します。
なぜ今、改めて「ベリーショート×七三分け」なのか?
一見すると、非常にクラシカルなこのスタイルが、なぜ今、お洒落な男性たちから改めて熱い支持を集めているのでしょうか。そこには、時代を超えて通用する、普遍的な魅力があります。
- ① 究極の“知的さ”と“誠実さ”を演出する
きれいに整えられた分け目と、乱れのない美しい毛流れ。それは、論理的で、几帳面で、誠実な人柄を、言葉を発せずとも雄弁に物語ってくれます。特に、ビジネスシーンやフォーマルな場において、相手に絶大な信頼感を与えることができる、最強の武器となります。 - ② 圧倒的な“清潔感”を生み出す
前髪が顔にかからず、おでこがすっきりと見えるため、表情が明るく、非常にクリーンな印象になります。爽やかさは、全ての好印象の土台です。 - ③ 優れた“骨格補正効果”を持つ
分け目によって作られる「斜めのライン」が、顔の輪郭をシャープに見せる効果があります。特に、丸顔やエラ張りが気になる方が取り入れると、フェイスラインが驚くほど引き締まって見えます。 - ④ 流行に左右されない“王道の格好良さ”
時代と共に移り変わるトレンドとは一線を画す、揺るぎないスタイル。どんな年齢、どんなファッションに合わせても、あなたに品格をプラスしてくれます。
「古い七三」と「今の七三」を分けるデザイン
現代の七三分けを、古臭く見せないための重要なデザイン要素があります。
- サイドとバックの「刈り上げ」
昔の七三分けと最も違う点。それは、サイドやバックをツーブロックや、美しいグラデーションを描くフェードカットで、潔く短く刈り上げることです。これにより、スタイル全体の重さがなくなり、現代的なシャープさと清潔感が生まれます。 - 分け目の「ハードパート」
分け目部分に、カミソリで細く、シャープなラインを入れるデザインです。これにより、スタイリングが非常に楽になるだけでなく、デザインのアクセントとなり、一気に本格的なバーバースタイルへと昇華されます。 - スタイリングの「ツヤ感」
グリースやポマードといった、ウェットで艶やかなスタイリング剤を使うのが今どきの常識です。美しいツヤが、大人の品格と色気を演出します。
おすすめのベリーショート×七三分けスタイル
- フェード × クラシック七三分け
最も本格的で、男らしいバーバースタイル。サイドを地肌から始まるスキンフェードにし、トップをグリースでビシッと流します。 - ツーブロック × ナチュラル七三分け
サイドの刈り上げを長め(6mm〜9mm)に設定し、トップを自然に流すスタイル。挑戦しやすく、ビジネスシーンに最適な、最も人気の高いデザインです。 - パーマ × 七三分け
トップにごくゆるいパーマをかけ、手ぐしでラフに分けるスタイル。硬派な七三分けに、柔らかな動きと、こなれた雰囲気をプラスします。
失敗しない!サロンでのオーダー術
- ①「ベリーショートの七三分けにしたい」と基本形を伝える
まずは、あなたの目指すゴールを明確に伝えましょう。 - ② 分け目の位置を伝える
「分け目は、だいたい七三くらいでお願いします」「黒目の外側のラインから分けたいです」など。ご自身の生えグセに合った分け目をプロに相談するのがベストです。 - ③ サイドの処理を伝える
「サイドはフェードで」「6mmのツーブロックで」と、刈り上げのデザインを指定します。 - ④ ハードパートの有無
「分け目にライン(ハードパート)を入れてください」とリクエストするだけで、仕上がりはさらに本格的になります。 - ⑤ 写真を見せるのが最強
あなたの理想とする七三分けスタイルの写真を見せるのが、最も確実です。
自宅で再現!完璧な七三分けのセット術
STEP 1:【ドライヤー】分け目を“記憶”させる
髪を濡らした後、まずコーム(櫛)で分け目をつけ、**分け目の根元部分にドライヤーの風を当てて、形を記憶させます。**そして、髪を流したい方向にコームでとかしながら、完璧に乾かします。この時点で、スタイルの9割は完成です。
STEP 2:【スタイリング剤を選ぶ】
このスタイルには、美しいツヤと、強いホールド力が不可欠です。グリース、ポマード、ジェルといった、ウェットなスタイリング剤を選びましょう。
STEP 3:【付ける&仕上げる】
スタイリング剤を手のひらに伸ばし、髪の根元から全体にしっかりと馴染ませます。その後、**コーム(櫛)**を使い、分け目から毛先に向かって、髪の表面を撫でるように、美しい毛流れを創り上げれば完成です。
なぜ、本物の七三分けは理容室(バーバー)で創られるのか
七三分けは、理容室が長年受け継いできた、まさに伝統技術の結晶です。美しい毛流れを創り出すための緻密なカット、そして、理容師だけに許されたカミソリで入れるハードパートや、剃り上げられた襟足の美しいライン。これらの技術が、あなたのスタイルを、他のどこでも手に入らない「本物」へと昇華させるのです。
まとめ
七三分けは、単なる髪の分け方ではありません。それは、男の知性、誠実さ、そして品格を表現するための、究極のクラシックスタイルです。
その完璧なスタイルは、歴史に裏打ちされたプロの技術があってこそ完成します。
流行に左右されない、あなただけの「軸」となるスタイルを確立するために。ぜひ一度、メンズヘアのプロである私たち理容師にご相談ください。