ホテルマンの髪型はツーブロックOK?清潔感を出すオーダーのコツ
お客様に最高のおもてなしを提供するホテルマンにとって、身だしなみは最も重要な要素の一つです。中でも髪型は、その人の第一印象を大きく左右し、ホテルの品格をも示すことになります。
人気のヘアスタイルである「ツーブロック」に挑戦したいけれど、「職場の規定で許されるだろうか」「お客様に不快感を与えないだろうか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ホテルマンという職業にふさわしい、清潔感と誠実さを兼ね備えたツーブロックスタイルのポイントについて、詳しく解説します。
結論:ホテルマンのツーブロックは「やり方次第」
まず結論から言うと、ホテルマンのツーブロックは「清潔感を損なわないナチュラルなスタイル」であれば、許容されている場合がほとんどです。
重要なのは「清潔感」と「誠実さ」
ツーブロックがNGなのではなく、「だらしない」「威圧感がある」「奇抜すぎる」といった、ホテルマンにふさわしくない印象を与える髪型がNGなのです。ツーブロックにすることで、サイドがすっきりして清潔感が増すというメリットもあります。大切なのは、お客様に安心感と信頼感を与えられる髪型であるかどうかです。
必ず職場の服務規程を確認
この記事で紹介するのは一般的な基準です。ホテルによっては髪型に関する規定が細かく定められている場合もあります。最終的には、ご自身の職場の服務規程を確認したり、信頼できる上司や先輩に相談したりすることが最も確実です。
好印象を与える「清潔感ツーブロック」のオーダーポイント
サロンでオーダーする際に、以下のポイントを伝えることで、ホテルマンにふさわしい品のあるツーブロックスタイルに仕上がります。
刈り上げは地肌が透けすぎない自然な長さで
地肌が白く見えるほど短く刈り込むと、威圧感を与えたり、ファッション性が強すぎたりする印象になりがちです。バリカンであれば6mm以上の長めに設定するか、ハサミを使って自然に刈り上げてもらうのがおすすめです。「ビジネス仕様で、ナチュラルなツーブロックにしてください」と伝えましょう。
被せる髪との段差をつけすぎない
刈り上げた部分と、上に被せる髪の長さの差が極端だと、個性的で奇抜な印象になります。サイドからトップにかけて、自然に繋がるようなシルエットを意識してもらいましょう。
トップや前髪はすっきりと短めに
お辞儀をした際に、前髪が顔にかかってしまうような長さは避けましょう。トップも長すぎず、少量のスタイリング剤で簡単にまとまる長さにカットしてもらうのが基本です。表情が明るく見え、爽やかな印象になります。
もみあげと襟足を綺麗に整える
清潔感の要となるのが、もみあげと襟足です。ツーブロックにする場合でも、この部分が伸びているとだらしない印象になってしまいます。理容室であればシェービングで綺麗に整えてもらえるので、常にすっきりとした状態をキープしましょう。
スタイル別・ホテルマンにおすすめのツーブロック
ソフトツーブロック × ショートスタイル
最も好印象を与えやすく、どんな方にも似合う王道のスタイルです。刈り上げ部分を自然にすることで、誠実で落ち着いた印象を与えます。
ツーブロック × 七三・パートスタイル
フォーマルな雰囲気が強く、お客様からの信頼を得やすいスタイルです。ジェルやグリースで軽くツヤを出し、きっちりと分けることで、品格が漂います。
ツーブロック × アップバング
前髪を上げることで、おでこが出て表情がはっきりと見えます。快活で爽やかな印象を与えたい方におすすめです。
これはNG!ホテルマンが避けるべきツーブロックスタイル
以下のスタイルは、お客様に不安感や不快感を与えかねないため、避けるのが賢明です。
- 過度な刈り上げ: ラインを入れたり、地肌が完全に見えるフェードカットのようなスタイル。
- 奇抜なデザイン: 左右非対称のアシンメトリーや、極端な段差のあるスタイル。
- 長すぎるトップやパーマ: 動きが激しいパーマや、目に掛かるほどの長い前髪。
- 派手なヘアカラー: 基本は黒髪(地毛)です。
清潔感をキープするための日々のメンテナンス
お客様と毎日顔を合わせるホテルマンは、常に整った状態を保つことが求められます。
こまめにサロンでメンテナンスする
髪は1ヶ月で約1cm伸びます。特にツーブロックは、少し伸びるだけでシルエットが崩れやすいスタイルです。理想は3週間〜1ヶ月に一度のペースでサロンに通い、常に最高のコンディションを保ちましょう。
毎日のスタイリングを欠かさない
寝癖のまま出勤するのは厳禁です。朝は髪を濡らしてしっかり乾かし、ベタつきの少ないワックスやジェルなどで整えることを習慣にしましょう。
お客様への「おもてなし」の心は、身だしなみから始まります。ご自身の職場環境を理解し、骨格や髪質に合った最適な提案をしてくれる理容師・スタイリストに相談して、自信を持って仕事に臨めるヘアスタイルを手に入れましょう。