【ツーブロックが似合わない】は間違い?理容室が教える顔型・髪質別の似合わせ術
「思い切ってツーブロックにしてみたけど、なんだかしっくりこない…」
「ネットで見たモデルは格好良かったのに、自分がやるとカッパみたいに見える…」
「自分はツーブロックが似合わない顔なんだ」
そんな風に、一度の失敗でツーブロックスタイルを諦めてしまっていませんか?
ご安心ください。私たちプロの理容師から言わせれば、あなたに「似合わない」ツーブロックは存在しません。 あるのは、あなたの顔型や髪質に「合っていない」やり方のツーブロックだけです。
この記事では、なぜツーブロックが似合わないと感じてしまうのか、その原因を解明し、プロが実践する「似合わせ術」を徹底的に解説します。
なぜ?ツーブロックが「似合わない」と感じる主な原因
あなたが「似合わない」と感じるのには、必ず明確な理由があります。まずはその原因を探ってみましょう。
原因1:顔型とのバランスが合っていない
ツーブロックはサイドを刈り上げるため、顔の輪郭がはっきりと出ます。そのため、顔型とのバランスが非常に重要になります。
- 丸顔さん
サイドを短く刈り込みすぎると、顔の横幅が強調され、丸さが際立ってしまうことがあります。 - 面長さん
トップに高さを出しすぎると、顔の縦の長さがさらに強調され、より面長に見えてしまいがちです。 - エラ張りさん
刈り上げる高さが中途半端だと、ちょうどエラの部分が強調され、角張った印象が強くなることがあります。
原因2:ご自身の髪質を無視している
髪質に合わないカットをすると、スタイルの魅力は半減してしまいます。
- 直毛・硬毛の方
トップの髪がピンと立ちやすく、サイドの刈り上げ部分との差でヘルメットを被ったように見えがちです(通称:カッパ現象)。 - 軟毛・猫っ毛の方
トップにボリュームが出にくく、ペタッとしてしまい、寂しい印象になることがあります。 - クセ毛の方
サイドの膨らみを抑えようとツーブロックにしたものの、トップのクセがまとまらず、かえって扱いにくくなるケースです。
「似合わない」を「似合う」に!プロの似合わせ術
ご安心ください。上記の「似合わない」原因は、すべてプロのカット技術で解決可能です。
【顔型別】解決策
- 丸顔さんへ
サイドの刈り上げは高すぎず、自然な厚みを残します。そして、トップに高さを出して縦長のシルエットを作ることで、シャープな印象に変わります。 - 面長さんへ
トップのボリュームは抑えめにし、長めの前髪を下ろしたり、横に流したりすることで、顔の縦の長さをカバーし、理想的なひし形シルエットに近づけます。 - エラ張りさんへ
刈り上げの高さを調整し、エラが張っている部分にトップの髪が自然にかかるようにカットすることで、輪郭をソフトに見せることができます。
【髪質別】解決策
- 直毛・硬毛さんへ
トップにレイヤー(段差)を入れて動きを出しやすくしたり、部分的にパーマをかけて柔らかい質感をプラスしたりすることで、ヘルメット感を解消します。 - 軟毛・猫っ毛さんへ
トップを少し短めに設定して根元から立ち上がりやすくしたり、ボリュームアップ効果のあるパーマをかけたりするのが非常に効果的です。 - クセ毛さんへ
中途半端に長さを残すのではなく、思い切ってサイドを刈り込むことで、トップのクセがパーマのようなお洒落な「動き」として活きてきます。あなたのクセは、最高の個性になるのです。
それでも不安な方へ。「ナチュラル・ツーブロック」という選択肢
「いきなり大胆なスタイルは勇気がいる…」という方には、刈り上げ部分を長め(6mm以上)に設定し、刈り上げる範囲も耳周りだけにするなど、さりげない「ナチュラル・ツーブロック」がおすすめです。これなら、ビジネスシーンでも浮くことなく、清潔感だけをプラスすることができます。
理容室で「似合うツーブロック」をオーダーするコツ
理想のスタイルを手に入れるには、オーダーの仕方も重要です。
- 一番良い方法:悩みを正直に話すこと「丸顔が気になる」「髪が硬くて浮きやすい」など、ご自身のコンプレックスや髪の悩みを正直に私たちにお伝えください。それが、あなただけの「似合う」を見つける最大のヒントになります。
- 次に良い方法:写真を見せることなりたいイメージの写真を見せるのはもちろん、「こんな風にはなりたくない」というNG例の写真を見せていただくのも、イメージの共有に非常に役立ちます。
まとめ:あなたに「似合わない」ツーブロックは存在しない
もう一度言います。あなたに「似合わない」ツーブロックは存在しません。あるのは、まだあなたに出会っていない「あなただけのツーブロック」です。
顔型、髪質、骨格、生えグセ、ライフスタイル…それらすべてを考慮し、無数の選択肢の中から、あなたにとっての最適解を導き出すのが、私たちプロの理容師の仕事です。
「自分は似合わない」と諦めてしまう前に、ぜひ一度、あなたの髪の悩みを私たちに聞かせてください。最高の「似合う」を、一緒に見つけましょう。