そのツーブロック、後ろ髪どうする?印象を決定づけるデザインと頼み方のすべて
ツーブロックをオーダーする際、サイドの長さはすぐに決まっても、「後ろ髪はどうしますか?」という理容師からの質問に、少し考えてしまった経験はありませんか?
自分では直接見ることができない「後ろ髪」。しかし、あなたのヘアスタイル全体の完成度、そして周りに与える印象は、この後ろ髪のデザインによって大きく左右されると言っても過言ではありません。
この記事を読めば、もうサロンで迷うことはありません。ツーブロックの後ろ髪に関する様々なデザインパターンから、あなたの骨格や悩みに合わせた最適な選択、そしてスマートなオーダー方法まで、その全ての知識を網羅的に解説します。
あなたの理想はどれ?「後ろ髪」のデザイン選択肢を徹底比較
ツーブロックの後ろ髪のデザインは、大きく分けて3つのパターンがあります。それぞれの特徴を知り、自分のなりたいイメージに最も近いものを見つけましょう。
選択肢A:潔く「刈り上げる」
サイドから襟足までをシャープに刈り上げる、クリーンで男らしいスタイルです。
- どんなスタイル? サイドと同じ長さで刈り上げ、襟足をすっきりと見せる。
- メリット: 圧倒的な清潔感、シャープな印象、襟足の強い生えグセをリセットできる。
- 頼み方の例: 「後ろもサイドと同じ長さで刈り上げてください」「襟足はV字になるように、シャープな感じでお願いします」
選択肢B:自然に「繋げる(刈り上げない)」
襟足は刈り上げず、ハサミを使ってトップの髪と自然にぼかしながら繋げる、ナチュラルなスタイルです。
- どんなスタイル? 刈り上げのラインを作らず、地毛に馴染ませるようにカットする。
- メリット: ナチュラルで柔らかい印象、ビジネスシーンでも好印象、髪が伸びてもスタイルが崩れにくい。
- 頼み方の例: 「後ろは刈り上げないで、自然に繋げてください」「襟足は長さを残して、ナチュラルな感じにしたいです」
選択肢C:計算して「かぶせる」
刈り上げた部分の上に、計算された長さと重さのトップの髪を覆い被せ、後頭部に丸みのあるシルエットを作るテクニカルなスタイルです。
- どんなスタイル? 刈り上げを土台とし、トップの髪で理想のシルエットを形成する。
- メリット: 後頭部の絶壁を完璧にカバーできる、立体的で美しいシルエットが手に入る。
- 頼み方の例: 「絶壁なので、後ろ髪をかぶせて後頭部に丸みを出したいです」「横から見た時に、きれいなシルエットになるようにお願いします」
後ろ髪で解決!メンズのよくある悩みとオーダー術
後ろ髪のデザインは、あなたのコンプレックスを解消する強力な武器にもなります。
悩み1:「後頭部が絶壁で、平らに見える」
この悩みに最も効果的なのが、選択肢Cの「かぶせる」カットです。プロの理容師に「後頭部に自然な丸みが欲しい」と伝えるだけで、あなたの骨格を計算し、最適な長さと重さで絶壁をカバーするスタイルを提案してくれます。
悩み2:「襟足の生えグセが強くて、まとまらない」
上に向かって生える、片方だけハネるなど、厄介な襟足のクセには、**選択肢Aの「刈り上げる」**のが一番の近道。クセそのものをなくしてしまうことで、毎日のスタイリングの手間から解放され、常にすっきりとした後ろ姿をキープできます。
悩み3:「ツーブロックが“キノコ頭”に見えてしまう」
トップの髪が重すぎると、刈り上げた部分との差が激しくなり、不自然なシルエットに見えがちです。この場合、選択肢Bの「繋げる」カットで境目を自然にぼかすか、選択肢Cの「かぶせる」場合でもトップの毛量を軽く調整してもらうことが有効です。「トップの重さを取って、全体的に自然な感じに見せたい」とオーダーしましょう。
「後ろ髪」のオーダーで失敗しないための黄金ルール
- 理想の「後ろ姿」の写真を見せる: 最も確実で、イメージのズレを防ぐ方法です。
- 抽象的な言葉+具体的な言葉で伝える: 「すっきりさせたい(抽象)ので、襟足は刈り上げてください(具体)」のように、なりたい雰囲気と具体的な手法をセットで伝えると、より正確に伝わります。
- 悩みを正直に打ち明ける: 「絶壁が気になっていて…」と正直に相談することで、プロはあなた専用の解決策を全力で考えてくれます。
- 「お任せ」は信頼の証。でも方向性は示そう: 「ナチュラルな感じで、あとは僕の骨格に似合うようにお任せします」という頼み方が、プロの技術を最大限に引き出す理想的なオーダーです。
見えない部分へのこだわりが、本物のおしゃれを生む
自分では見えない後ろ髪だからこそ、そのデザインはプロの客観的な視点と精密な技術に委ねるのが最善の選択です。プロの理容師は、あなたの骨格、髪質、ライフスタイルを総合的に判断し、360度どこから見ても完璧な、あなただけの「後ろ髪」をデザインしてくれます。
まとめ
ツーブロックの印象は、後ろ髪のデザインで決まります。「刈り上げる」潔さ、「繋げる」自然さ、「かぶせる」機能性。それぞれの特徴を理解し、自分の悩みや理想に合った頼み方をすることで、あなたのツーブロックスタイルはもっと格好良く、もっと楽しくなるはずです。
後ろ姿に自信が持てれば、立ち居振る舞いも自然と変わるもの。ぜひ、お近くのメンズヘアサロンで、あなたの理想の「後ろ髪」について、気軽に相談してみてください。