【もう迷わない】フェードカットの頼み方|失敗しないオーダーの全ポイントをプロが解説
男らしく、清潔感あふれるヘアスタイルとして絶大な人気を誇る「フェードカット」。いざ挑戦しようと決意したものの、美容室や理容室で「どうやって頼めばいいんだろう…?」と、オーダーの仕方に不安を感じていませんか?
「専門用語が多くて難しそう」
「イメージ通りにならなかったらどうしよう」
「“フェードで”としか言えなくて、気まずい思いをした」
そんな経験や不安を抱えているのは、あなただけではありません。
この記事を読めば、フェードカットの頼み方の全てがわかり、誰でも自信を持って理容師に理想のスタイルを伝えられるようになります。もう、サロンの椅子の上で緊張する必要はありません。
大前提:一番確実な頼み方は「写真を見せる」こと
細かい説明に入る前に、まず最も簡単で確実な方法をお伝えします。それは、あなたの理想とするヘアスタイルの写真や画像を見せることです。
「百聞は一見に如かず」という言葉通り、一枚の写真が、どんな言葉よりも正確にあなたのイメージを伝えてくれます。スマホで保存した画像を見せるだけで、理容師とのイメージのズレは劇的に少なくなります。
とはいえ、写真だけでは伝わらない細かいニュアンスや、あなた自身の骨格や髪質に合わせた微調整も必要です。写真を見せた上で、これから解説するポイントをいくつか加えることで、仕上がりは「理想通り」から「理想以上」へと進化します。
【最重要】フェードカットの頼み方を構成する3大要素
フェードカットのオーダーは、主に3つの要素で構成されています。この3つを伝えるだけで、あなたの理想のスタイルはぐっと具体的になります。
要素1:フェードの「高さ」(スタート位置)
フェードの刈り上げをどの高さから始めるかで、全体の印象が大きく変わります。
- ローフェード(低い位置)もみあげや襟足の低い位置から始まる、最もナチュラルなフェード。派手になりすぎず、ビジネスシーンにも対応できるため、初めての方に一番おすすめです。
- ミドルフェード(中間の高さ)耳の少し上あたりから始まる、最もスタンダードでバランスの取れたスタイル。しっかりとフェード感は出しつつ、やりすぎに見えない絶妙な高さです。
- ハイフェード(高い位置)こめかみや側頭部の高い位置から始まる、シャープで個性的なスタイル。よりワイルドで、エッジの効いた印象になります。
【頼み方の例】:「フェードは**低め(ロー)**で、自然な感じでお願いします」
要素2:刈り上げの「最短の長さ」(濃淡)
フェードの一番短い部分を、どのくらいの長さに設定するかで、見た目の「濃淡」が変わります。
- スキンフェード(0mm)カミソリやシェーバーを使い、地肌(スキン)の状態から始めるフェード。最もコントラストが強く、シャープな仕上がりになります。
- 〇mmフェード(例:0.5mm, 1mm, 2mmなど)バリカンで長さを残して刈り上げます。「地肌は見せたくない」「刈り上げ部分が青白くなるのは避けたい」という方は、具体的なミリ数を伝えるのがおすすめです。
【頼み方の例】:「一番下は**スキン(0mm)**でお願いします」「地肌が見えないように、2mmくらいからでお願いします」
要素3:トップ(上部の髪)の「スタイル」
フェードはあくまでサイドとバックの刈り上げ技法です。トップの髪をどんな髪型にするかを伝える必要があります。
- クロップスタイル
- ソフトモヒカン
- 七三分け(サイドパート)
- オールバック
- 短髪のベリーショート
【頼み方の例】:「サイドはミドルフェードで、トップは七三分けにしてください」
【例文あり】シチュエーション別・頼み方ガイド
これまでの3要素を踏まえて、具体的な頼み方の例を見てみましょう。
Case 1:初めてで不安な人の頼み方
「フェードカットは初めてなんですが、あまり派手すぎない感じでお願いしたいです。高さは低め(ローフェード)で、一番短いところも地肌が見えない3mmくらいからでお願いします。上は短くおまかせで大丈夫です。」
Case 2:ビジネスシーンでもOKなスタイルにしたい人の頼み方
「仕事でも大丈夫なように、ローフェードでお願いします。一番下は1mmくらいで。トップは七三分けで流せるくらいの長さを残して、清潔感のある感じにしてください。」
Case 3:こだわりを伝えたい人の頼み方
(写真を見せながら)
「この写真みたいに、ハイフェードで、スキン(0mm)から始めたいです。トップは短めのクロップスタイルで、前髪のラインも真っ直ぐ揃えてください。」
最高の頼み方は「良い理容師」と出会うこと
ここまで頼み方の具体的なテクニックをお伝えしてきましたが、最終的にあなたの髪型を創り上げるのは、理容師の技術力とカウンセリング力です。
フェードカットは、数ミリの違いで印象が大きく変わる、非常に繊細で技術差が出やすいスタイルです。経験豊富なプロの理容師は、あなたの曖昧なイメージや言葉足らずな部分を丁寧に汲み取り、あなたの骨格や髪質を考慮した上で、「あなた以上に、あなたに似合うスタイル」を提案してくれます。
「おまかせで」と一言伝えるだけで、あなたのライフスタイルや好みを察し、最高の髪型にしてくれる。そんな信頼できる理容師と出会うことこそが、究極の「頼み方」なのかもしれません。
あなたの「なりたい」を形にするのが、私たちの仕事です。どんな些細なことでも、不安なことでも、まずはお気軽にご相談ください。一緒に最高のヘアスタイルを見つけましょう。