【ヘアサロンで叶える】メンズのブルーカラー。その髪色に、知性と色気を宿す方法
炎のような赤でも、太陽のような黄でもない。
深く、静かで、そしてどこまでもクールな、特別な存在感を放つ「ブルー」系のヘアカラー。
今、自分だけの個性を求める、感度の高い男性たちが、そのミステリアスな魅力に惹きつけられています。「派手なだけ」ではない、ブルーが持つ知的な魅力と、その色をあなたのものにするための全てを、プロの視点から徹底的に解説します。
ブルーという色の魔力。なぜ男は「青」に惹かれるのか
数あるヘアカラーの中でも、ブルーが放つ雰囲気は、他とは一線を画します。
1. 静寂の「クール」と、深い「知性」
寒色の代表であるブルーは、見る人に、冷静沈着で、知的な印象を与えます。多くを語らずとも、その人の内面に秘めた思慮深さや、クールな精神性を感じさせる力を持っているのです。
2. 光と影が織りなす「ミステリアス」な二面性
ブルーヘアの最大の魅力は、その表情の豊かさにあります。室内などの落ち着いた光の中では、品格のある黒髪のように。しかし、ひとたび太陽の光を浴びれば、内に秘めていた深い青みが、ヴェールのように姿を現す。その予測不可能な変化が、見る人を惹きつける、ミステリアスな色気を生み出します。
3. 肌に「透明感」を与える、補色効果
私たちプロが、カラーリングでブルーの色素を用いるのには、もう一つ理由があります。青色は、多くの日本人が髪質として持つ「赤み」や「オレンジみ」を、補色の効果で効果的に打ち消してくれるのです。これにより、肌の赤みまでが抑えられ、全体的にクリアで、透明感のある印象に見せることができます。
【光で選ぶ】人気のブルー系カラー。あなたの青はどれ?
ブルーヘアは、ブリーチの有無、つまり、どれだけ髪に「光」を取り込むかによって、その表情を大きく変えます。
月光の下で楽しむ「ダークトーン・ブルー」(ブリーチなしor1回)
派手さを抑えつつ、さりげないこだわりを表現したい方に。
- ブルーブラック / ネイビー:最も人気が高く、挑戦しやすいブルー。黒に近いが、黒ではない。光が当たった瞬間にだけ、深い青が静かに輝く、究極のさりげなさ。ビジネスシーンでも、その知的な印象は武器になります。
- ダークアッシュブルー:人気のくすみ系カラー「アッシュ」に、青みを加えたスタイル。よりクールで、都会的な印象に仕上がります。
太陽光を浴びて輝く「ハイトーン・ブルー」(ブリーチ必須)
ブルー本来の鮮やかな発色や、淡い色味を存分に楽しみたいなら、ブリーチで髪のベースを明るくするのがおすすめです。
- コバルトブルー / ターコイズブルー:宝石のような、鮮やかでビビッドな青。シンプルなファッションでも、髪色が主役となり、圧倒的な個性を放ちます。
- スカイブルー / ペールブルー:淡く、柔らかな水色や、くすんだパステル系の青。ジェンダーレスなマッシュスタイルなどと相性抜群で、中性的な魅力を引き出します。
ブルーヘアを纏う。相性の良いスタイルとデザイン
- マッシュ / センターパート:特にダークトーンブルーとの相性が最高です。ツヤ感を出すスタイリングで、色の深みとミステリアスな雰囲気を強調します。
- ウルフカット / パーマスタイル:髪の立体的な動きと、ブルーの色の流れが複雑に絡み合い、アーティスティックで表情豊かなスタイルが生まれます。
- インナーカラー / ポイントカラー:全頭を染める勇気がない、という方には、部分的に「青」を潜ませるデザインがおすすめです。耳にかけた時や、風になびいた時にだけ見える青が、計算され尽くしたオシャレを演出します。
【色の旅】を楽しむ。ブルーヘアの色落ちと、その先のケア
ブルーヘアを楽しむ上で、最も重要なのが「色落ち」との上手な付き合い方です。
色落ちの過程
青の色素は、髪の内部から比較的早く抜けやすい、繊細な色素です。そのため、シャンプーを繰り返すうちに、青 → 緑がかったアッシュ → グレーやマットブラウン → 最終的にブロンドへと、髪色はまるで旅をするように、日々その表情を変えていきます。この美しい変化の過程も、ブルーヘアの醍醐味の一つとして楽しむのが、上級者の嗜みです。
色落ちをコントロールする「カラーシャンプー」
この「色の旅」を、より美しく、そして長く楽しむために、カラーシャンプーは欠かせません。
- シルバーシャンプー / アッシュシャンプー:色落ちの過程で出てくる黄ばみを抑え、寒色系のくすんだ状態を長くキープするのに最も効果的です。緑っぽくなるのを防ぎ、美しいグレー系の色落ちをサポートします。
- ブルーシャンプー:青の色素そのものを直接補充し、染めたての青みを少しでも長く楽しみたい場合に有効です。
サロンで「理想の青」をオーダーするために
- 1. 理想の「青」の写真を共有する「青」という色のイメージは、人によって千差万別。写真でイメージを共有することが、理想への最短ルートです。
- 2. 「どんな光の下で、どう見えたいか」を伝える「室内では黒髪に見えて、外に出た時にさりげなく青く見えるようにしたい」といった、具体的な見え方の希望を伝える。これこそ、プロへの最高のオーダー術です。
- 3. 色落ちについての希望を話す「色落ちで、なるべく緑っぽくなるのは避けたいです」といったご希望があれば、私たちプロは、補色としてピンクや紫の色素をほんの少しだけ混ぜるなど、色落ちの過程までを計算に入れた、特別なカラーを調合します。
まとめ
ブルーヘアは、単なる髪色ではありません。それは、その人の持つ知性や、クールさ、そしてミステリアスな魅力を引き出す、非常に奥深く、そして表情豊かな自己表現の手段なのです。
理想の青の発色、そして、時と共に美しく移ろいゆく色落ちまでを計算したデザイン。それは、あなた一人ひとりの髪質と向き合う、プロのカラーリストにしか創れない、オーダーメイドの芸術にほかなりません。
あなたという個性の上に、どんな「青」を描きますか。
ぜひ一度、当サロンで、あなただけの特別な「色の旅」を始めてみませんか。