【理容師が回答】中学生男子の髪型の頼み方、その疑問に答えます
「そろそろ髪を切りたいけれど、理容室でどう頼んだら格好良くしてもらえるんだろう」。そうお考えになり、インターネットの質問サイトなどで、髪型の頼み方について調べたご経験をお持ちの中学生の男子は、実はたくさんいらっしゃいます。学校の規則のこと、ご自身の髪質のこと、そして、うまく話せるだろうかというご不安など、色々なことを考えてしまうのは当たり前のことです。ここでは、髪の専門家である理容師が、皆様からよくお寄せいただく髪型の頼み方に関する疑問に、一つひとつ丁寧にお答えいたします。
疑問その一「写真を見せるのは、やっぱり一番良い方法?」
はい、その通りです。もし、ご自身のなりたい髪型のイメージに近い写真があれば、それをお見せいただくのが、最も分かりやすくて確実な方法です。言葉で細かく説明するよりも、一枚の写真があるだけで、髪の長さや形、全体の雰囲気がとても正確に伝わります。好きなスポーツ選手や有名人の方の写真でも、インターネットで見つけた髪型の写真でも、どのようなものでも構いません。「中学生が写真を見せるなんて…」と恥ずかしがる必要は全くございません。むしろ、お客様のなりたい姿がよく分かりますので、私たち理容師も大変助かります。
疑問その二「校則が厳しいけど、格好良くできますか?」
もちろん、できます。そのために、まず大切なのが、お店に着いて席に座った際に、「校則で耳に髪がかかってはいけないんです」あるいは「ツーブロックは禁止されています」といったように、ご自身の学校の規則を正直に教えていただくことです。私たち理容師は、髪型に関する専門的な知識と技術を持っておりますので、その規則の範囲内で、最大限格好良く見える髪型をご提案いたします。例えば、段差をつけずに自然に見えるようになじませながら、横の部分をすっきりとさせることも可能です。
疑問その三「くせ毛が悩みです。どう頼めばいい?」
くせ毛は、多くの中学生の男子が抱えるお悩みの一つです。まずは「くせ毛で、髪が広がりやすいのが悩みです」と、ご自身の髪について教えてください。その上で、二つの頼み方があります。一つは、「このくせをできるだけ抑えて、まとまりやすくしたい」という頼み方。もう一つは、「このくせを活かしたお洒落な髪型にしたい」という頼み方です。どちらのご希望にも、私たちは専門家としてお応えすることができます。くせは、見方を変えれば、あなただけの特別な魅力にもなるのです。
疑問その四「緊張して話せないかも…最低限何を言えばいい?」
理容室という場所に慣れていなくて、緊張してしまうお気持ちはよく分かります。もし、うまく話せる自信がないという場合は、先ほどお話ししたように、なりたい髪型の写真を見せていただくか、あるいは学校の規則を伝えていただくだけでも十分です。それも難しいと感じる時は、「格好良くしてください。あとはおまかせします」という一言でも大丈夫です。その場合、私たちから「前髪の長さはどうする?」といったように、いくつか簡単なご質問をさせていただきますので、それに少しお答えいただくだけで、きっとご満足いただける髪型に仕上がります。
疑問その五「親と一緒に行く時のポイントは?」
保護者の方とご一緒にご来店いただくこともあるかと存じます。その際には、まず最初に、ご本人、保護者の方、そして理容師の三人で、髪型についてお話し合いをさせていただくのが良いでしょう。基本的には、ご本人の「こうなりたい」というお気持ちを大切にしながら、保護者の方がご心配な点、例えば「前髪が目に入らないようにしてほしい」といったご希望を私たちにお伝えください。皆様がご納得できる、最高の髪型を一緒に見つけるお手伝いをさせていただきます。
まとめ
髪型の頼み方で一番大切なのは、完璧な言葉で説明することではありません。一番大切なのは、「相談してみよう」という、ほんの少しの気持ちです。理容室は、皆さんがもっと格好良くなるのをお手伝いするための場所です。そして私たち理容師は、どんな小さな髪の悩みにも真剣に耳を傾ける、頼れる相談相手でありたいと願っています。どうぞ安心して、お店の扉を開いてみてください。