12ミリで楽しむ、デザイン性の高いフェードスタイル
すっきりと清潔感のあるフェードスタイルは、頭の上の部分に残す髪の長さによって、その表情を様々に変化させます。中でも「12ミリ」という長さは、一般的な坊主の印象よりも少し長めに仕上がるため、短い髪型でありながらデザインの幅が広がる、大変お洒落な髪型です。ここでは、12ミリという長さがもたらす髪型の可能性と、その魅力を最大限に活かすための秘訣について、詳しくご説明いたします。
「坊主」と「ベリーショート」の中間的な魅力
頭頂部を12ミリに仕上げた髪型は、坊主の持つ手入れの容易さや清潔感はそのままに、髪の長さが生み出す自然な毛流れや柔らかな質感を、よりはっきりと感じることができます。そのため、「坊主にするのには少し抵抗があるけれど、短くさっぱりとした髪型にしたい」とお考えの方にとって、まさに理想的な選択肢の一つと言えるでしょう。坊主とベリーショートの良いところを併せ持った、非常にバランスの取れた髪型です。
12ミリの長さを活かす刈り上げ
頭頂部の12ミリという長さを活かすためには、裾の刈り上げとの組み合わせが重要です。裾の部分を1ミリから3ミリといった短めの設定で刈り上げると、トップの長さとの間に明確な差が生まれ、メリハリの効いた現代的な印象に仕上がります。一方で、裾を3ミリから6ミリといった、もう少し長めの設定で自然につなげると、全体的に上品で落ち着いた雰囲気を演出できます。こちらはビジネスの場面などでも好印象を与えられる、誠実な髪型と言えるでしょう。
スタイリングで広がる表現の幅
12ミリという長さの最も大きな魅力は、その日の気分や服装に合わせて、ご自身で髪型を変化させられる点にあります。何もしなければ、髪の自然な質感が活きた、飾り気のない爽やかな印象になります。そこに、例えばワックスを少量なじませれば柔らかな動きが生まれ、ジェルやグリースを使えば艶のある引き締まった印象にと、一つの髪型で多彩な表情を楽しむことができるのです。
髪のお悩みを長所に変える
この12ミリという適度な長さは、髪に関するお客様のお悩みを補う助けにもなります。例えば、髪の量が少ないことを気にされている場合でも、トップに長さを残すことで地肌が目立ちにくくなるという利点がございます。また、ご自身のくせ毛を、まるでパーマをかけたかのような自然な動きとして活かし、個性的なお洒落として楽しむことも可能です。どのような髪質であっても、私たち理容師がその特性を見極め、お客様に最も似合う形をご提案いたします。
まとめ
12ミリで仕上げるフェードスタイルは、坊主の持つ清潔感と、ベリーショートのデザイン性を見事に両立させた、非常に万能でお洒落な髪型です。短い髪型にしたいけれど、どのような形が良いか迷われている方にこそ、ぜひ一度お試しいただきたいと存じます。お客様一人ひとりの個性と魅力を最大限に引き出す12ミリの髪型を、ぜひ私たち専門家と一緒に見つけてまいりましょう。