【メンズヘア】ソフトモヒカン×ツーブロックの頼み方|失敗しないオーダー術
爽やかさと清潔感を両立する「ツーブロック」と、男らしく精悍なシルエットの「ソフトモヒカン」。この二つの人気スタイルを組み合わせた髪型は、現代のメンズヘアにおいて、まさに王道中の王道として、絶大な支持を集めています。しかし、その一方で、いざ理容室の椅子に座った時、「この二つの要素を、どう頼めば自分の理想通りになるのだろうか」と、その頼み方に不安を感じてしまう男性も、非常に多いのではないでしょうか。今回は、プロの理容師が、あなたのイメージを完璧に形にするための、具体的で簡単な「頼み方」の全手順を、詳しく解説してまいります。
頼み方の基本:『写真』が最強のコミュニケーションツールです
まず初めに、結論からお伝えします。ご自身の理想とする髪型を、失敗なく、そして最も正確に理容師に伝えるための最強の方法。それは、「理想の髪型の写真を見せる」ことです。
言葉を尽くしてご説明いただくよりも、たった一枚の写真の方が、髪型全体のシルエット、刈り上げの濃さ、トップの質感といった、非常に多くの情報を、瞬時に、そして正確に共有することができます。「こんな雰囲気の髪型にしたいです」と、スマートフォンに保存した画像を見せていただくだけで、私達プロは、あなたのなりたいイメージの、実に九割方を理解することができるのです。
言葉で伝える場合の「四つの重要項目」
もし、手元にちょうど良い写真がない場合や、より細かくご自身のこだわりを伝えたいという場合でも、ご安心ください。以下の四つの項目について、ご自身の希望を伝えるだけで、理想のスタイルにぐっと近づけることができます。
項目その一:ツーブロックの「薄さ(ミリ数)」
サイドをどのくらいの長さで刈り上げるかは、全体の印象を大きく左右します。もし具体的なミリ数が分からなければ、「地肌が透けすぎない、自然な濃さで」「青くならない程度で、一番すっきり見えるように」といった、仕上がりのイメージを言葉で伝えていただくだけで十分です。
項目その二:ツーブロックの「高さ」
次に、どのくらいの高さまで刈り上げるかを伝えます。「耳が隠れないくらい、低めの位置でお願いします」「ビジネスシーンでも大丈夫なように、あまり高くしないでください」というように、ご自身のライフスタイルに合わせた希望を伝えるのが良いでしょう。
項目その三:トップの「長さ」と「形」
ソフトモヒカンの核となる、トップ部分の希望を伝えます。「ワックスをつけたら、簡単に立ち上がるくらいの長さを残してください」「あまりツンツンとさせずに、自然な丸みのあるシルエットで」といったように、スタイリングのしやすさや、なりたいシルエットを伝えましょう。
項目その四:後ろ(襟足)の「処理」
ご自身では見えない、後ろ姿の印象を決める大切な部分です。「襟足も、サイドに合わせてすっきりと刈り上げてください」「後ろは、トップの髪と滑らかにつながるように、自然な感じでお願いします」など、ご希望の処理方法を伝えましょう。
あなたの「お悩み」も、重要なオーダー情報です
「ハチが張っているので、サイドが膨らんで見えやすい」「後頭部が平ら(絶壁)なので、丸みのあるシルエットが欲しい」といった、ご自身の骨格や髪質に関するお悩み。それらを正直に打ち明けていただくことは、よりご満足いただける仕上がりへとつながる、非常に重要な情報となります。プロの理容師は、そのお悩みを解消することを前提として、あなたのためだけの、最適なカットをデザインいたします。
究極の「頼み方」は、「相談」そして「おまかせ」です
最高の髪型を手に入れるための、究極の頼み方。それは、一方的に「注文」するのではなく、「自分に似合う、格好いいソフトモヒカンツーブロックを、一緒に探してほしい」と、プロである理容師に「相談」していただくことです。
誠実な理容師は、お客様の曖昧なイメージや、言葉にならないご希望を、丁寧なカウンセリングを通じて、一つひとつ丁寧に引き出し、その方の骨格や髪質、そしてライフスタイルに合わせた、最高のスタイルを提案してくれる、最も頼りになる「髪のコンサルタント」です。信頼できる理容師を見つけ、「あなたに似合うように、格好良くおまかせします」と、その技術と感性に委ねてみること。それこそが、ご自身史上、最高の髪型に出会うための、一番の近道なのかもしれません。