【メンズヘア】ソフトモヒカンのトップが立たない?その原因と完全解決策
爽やかで男らしいヘアスタイルの王道、ソフトモヒカン。その最大の魅力である、トップの髪の美しい「立ち上がり」が、ご自身の髪では思うように決まらずに、悩んでいる男性は、実は少なくありません。「自分の髪質では、格好いいソフトモヒカンは無理なのかもしれない」と、諦めかけてはいないでしょうか。しかし、ご安心ください。髪がぺたんと寝てしまう原因を正しく理解し、適切な対策を講じることで、そのお悩みは必ず解消することができます。今回は、プロの理容師が、その原因と完全解決策を徹底的に解説してまいります。
あなたのトップが「立たない」四つの主な原因
まず初めに、なぜご自身の髪がうまく立ち上がらないのか、考えられる主な原因を、いくつか見ていきましょう。
原因その一:髪質の問題(柔らかい・細い・猫っ毛)
髪にハリやコシが少ない、いわゆる「軟毛」や「猫っ毛」と呼ばれる髪質の場合、髪の毛そのものに、自力で立ち上がる力が不足していることがあります。そのため、髪の重さに負けてしまい、根元から寝てしまいやすくなるのです。
原因その二:髪の長さが、長すぎる
たとえ髪質が硬い方であっても、トップの髪の長さが、ある一定以上に長くなってしまうと、その重さで根元が潰れてしまい、どんなにスタイリングをしても、ふんわりとした立ち上がりを維持することが難しくなります。
原因その三:スタイリングの方法が、間違っている
ドライヤーで髪を乾かす際に、トップの根元を立ち上げるという、最も重要な工程を省略してしまっていたり、髪質に合わない重たいワックスを、大量につけてしまっていたりすることも、大きな原因の一つです。
原因その四:カットそのものに、問題がある
そして、最も根本的な原因として考えられるのが、そもそもトップの髪が立ち上がりやすいように、カットが施されていない、という可能性です。髪の量が重すぎたり、動きを出すための工夫がなされていなかったりすると、ご自宅でのスタイリングは、非常に困難なものになります。
【自宅でできる応急処置】正しいスタイリング術
もし、原因がスタイリングの方法にある場合は、ご自宅での日々のセットの仕方を見直すだけで、お悩みは大きく改善される可能性があります。その鍵を握るのが、「ドライヤー」です。髪を濡らした後、トップの髪の根元を、下から指で優しく持ち上げながら、そこにドライヤーの温風を集中して当ててください。「髪は、乾く瞬間に形が決まる」という性質を利用し、根元にしっかりと立ち上がりの癖をつけるのです。その上で、軽いつけ心地でセット力の高い、マットな質感のワックスなどを、ごく少量、根元中心にもみ込むようにして仕上げます。
【根本的な解決策】「立ちやすくする」ためのカットとは
日々のスタイリングを、さらに楽で、そして確実なものにするためには、やはりその土台となるカットそのものを、見直すことが最も効果的です。
プロの理容師は、お客様の髪質が、自力で立ち上がることができる、最適な「長さ」を正確に見極めます。そして、髪がその重さで寝てしまわないように、髪の内側を中心に、毛量を緻密に調整し、スタイル全体に「軽さ」を与えます。これにより、スタイリング剤に頼らなくても、ふんわりとした、自然な立ち上がりが生まれやすい、理想的な土台が完成するのです。
あなたの髪質を理解する、専門家の存在
髪が立ちにくいというお悩みは、お客様一人ひとりが持つ、髪質、髪の量、生え癖、そして頭の骨格といった、非常に多くの要素が複雑に絡み合った、専門的な問題です。
誠実な理容師は、その複雑な問題を正確に診断し、カットという、最も基本的で、そして最も重要な技術で、そのお悩みを根本から解決してくれる、いわば「髪の専門医」のような存在です。毎朝のスタイリングの悩みを解消し、一日中続く、揺るぎない自信を手に入れるために。ぜひ一度、あなたの髪質を深く理解してくれる、信頼できるプロフェッショナルに、そのお悩みを打ち明けてみてはいかがでしょうか。