【メンズヘア】ソフトモヒカンの刈り上げ、何ミリが正解?印象を決める長さの選び方
爽やかで男らしいヘアスタイルの王道、ソフトモヒカン。理容室でこのスタイルを注文する際に、多くの方が一度は迷うのが、「サイドの刈り上げを、何ミリにしますか?」という、理容師からの質問ではないでしょうか。たった数ミリメートルの違いが、髪型全体の印象を大きく左右し、あなたの個性を表現するための、非常に重要な選択となります。今回は、それぞれの長さが持つ特徴を詳しく解説し、ご自身に最適な「ミリ数」を見つけるための、完全ガイドをお届けいたします。
印象を劇的に変える「ミリ数」の世界
バリカンで刈り上げる長さは、主に「ミリメートル」という単位で指定されます。その長さによって、地肌の透け具合や髪の色の濃淡が変わり、見る人に与える印象も、全く異なるものになります。
3ミリ以下:シャープで、潔い印象
地肌がはっきりと透けて見える、非常に短い長さです。シルエットのラインがくっきりと際立ち、とてもシャープで、潔い印象を与えます。近年人気の、滑らかなグラデーションを創り出す「フェードカット」のベースにもなる長さであり、ご自身の個性や力強さを表現したい方におすすめです。
4ミリから6ミリ:爽やかさの王道
最も人気が高く、初めて刈り上げに挑戦する方でも、安心して選べるのがこの長さの範囲です。地肌がうっすらと見える程度で、やりすぎ感のない、清潔感と自然な印象のバランスが最も優れています。もし、「何ミリにすれば良いか分からない」と迷った場合は、まずはこのあたりの長さから試してみるのが良いでしょう。
9ミリから12ミリ:ナチュラルで、品のある印象
地肌はほとんど見えず、髪の毛の黒さがしっかりと残る長さです。刈り上げの持つ、すっきりとした印象は保ちつつも、よりナチュラルで、品のある落ち着いた雰囲気に仕上がります。校則が厳しい学生の方や、堅実な印象が求められるビジネスマンの方に、特に最適です。
自分に合った「ミリ数」を選ぶためのポイント
ご自身のライフスタイルや、なりたいイメージを理容師に伝えることが、最適な長さを見つけるための近道です。例えば、お仕事柄、あまり派手な印象にできない場合は「9ミリ以上」で自然に。プライベートでおしゃれを存分に楽しみたい場合は「6ミリ以下」でシャープにと、ご自身の状況に合わせて選んでみましょう。
また、ご自身の髪質や肌の色によっても、同じミリ数でも見え方は変わってきます。髪の量が少ない方や、色が白い方は、短いミリ数だと地肌が目立ちやすい傾向にあります。
理容室で失敗しない、上手な注文方法
ミリ数に迷った際は、無理にご自身で決める必要はありません。
写真を見せて「これくらい」と伝えるのが確実です
最も確実なのは、ご自身が理想とする刈り上げの濃さや、雰囲気がよくわかる髪型の写真を見せることです。「この写真くらいの、自然な濃さでお願いします」と伝えるだけで、理容師はプロの目で判断し、最適なミリ数を提案してくれます。
「イメージ」を言葉で伝える
「地肌が見えないくらいで、自然な感じに」「青くならない程度で、一番すっきり見えるように」といったように、具体的なイメージを言葉で伝えるだけでも、経験豊富な理容師は、あなたの意図を正確に汲み取ってくれます。
最高のシルエットは「ミリ数」だけでは決まりません
実は、本当に洗練された刈り上げスタイルは、ただ均一なミリ数で刈り上げるのではなく、お客様一人ひとりが持つ頭の骨格(ハチの張りや、後頭部の形など)に合わせて、部分的にバリカンを入れる角度や長さを、ほんの少しだけ微調整することで完成します。
誠実な理容師は、お客様がご希望されるミリ数を基本としながらも、その方の骨格が最も美しく見えるように、プロとしての一手間を加えてくれます。それは、ミリ数を指定するだけの単純な作業ではなく、あなたのためだけに創り上げられる、オーダーメイドのシルエットなのです。その繊細な技術とこだわりを、ぜひ一度、信頼できる理容室で体験してみてはいかがでしょうか。

