中学生男子の髪型セットの仕方 基本を知って爽やかな一日を
毎朝鏡の前に立ったとき、髪型がなかなか思うように決まらず、悩んでしまうという中学生の男子生徒もいらっしゃるかもしれません。しかし、髪型をほんの少し整える(セットする)だけで、その日一日の気分が上がり、自分に少しだけ自信が持てるようになる、そんな不思議な力があります。この記事では、学校の規則を守りながら、誰でも簡単にできる髪の毛のセットの基本的な手順や考え方について、専門家の視点から詳しくご紹介いたします。
髪型セットの基本は「寝癖直し」から
どのような髪型セットも、まずは頑固な寝癖をきちんと直すことから始まります。髪がはねてしまう主な原因は、寝ている間に髪の根元が枕などで潰されてしまうことにあります。そのため、はねている毛先だけを水で濡らしても、根本的な解決にはなりません。大切なのは、髪の根元からスプレーなどでしっかりと濡らし、指の腹で地肌を優しくこするようにして、根元の癖を取ってあげることです。その後、ドライヤーを使って根元から乾かすことで、髪全体の流れが整い、セットがしやすい素直な状態になります。
ドライヤーだけでできる「ワックスなし」のセット
学校の規則で整髪料(ワックスなど)が禁止されている場合でも、ドライヤーの使い方を少し工夫するだけで、髪型は格段に格好良くなります。実は、髪型セットの仕上がりの大部分は、このドライヤーの工程で決まると言っても過言ではありません。
トップに自然な高さを出す方法
ぺたんとしがちな頭頂部(トップ)の髪は、指で軽く持ち上げながら、その根元にドライヤーの温風を当てます。数秒温めた後、少し冷ましてから手を離すと、髪の根元が立ち上がり、自然なふんわり感が生まれます。
全体のまとまりを出す方法
全体のボリュームを抑え、まとまりのある清潔な印象にしたい場合は、髪の流れに沿って、ドライヤーの風を上から下に向かって当てるのが基本です。手ぐしで髪を整えながら乾かすだけで、髪の表面の乱れが整い、自然な艶のある髪に仕上がります。
整髪料(ワックス)の基本的な使い方
もし学校の規則で認められているのであれば、少量のワックスを使うことで、髪型の表現の幅が広がります。大切なのは、つけすぎないことです。
正しい使い方
まず、小豆一粒くらいの、ごく少量のワックスを手に取ります。それを、手のひら全体から指の間まで、完全に透明になるまでしっかりと伸ばします。そして、髪の表面からいきなりつけるのではなく、後ろやトップなど、髪の内側から空気を入れるような感覚で、髪全体に馴染ませていきます。最後に、手に残ったごくわずかなワックスで、前髪の毛先をつまむようにして整えれば完成です。「少し足りないかな」と感じるくらいでやめておくことが、清潔感を損なわないための重要な点です。
セットが楽になる「カット」の重要性
ここまで、ご自宅でのセットの仕方についてご説明してきましたが、そもそも毎日のセットを格段に楽にする、最も重要な要素は「カット」そのものです。経験豊富な理容師は、お客様一人ひとりが持つ髪の生え癖や頭の形、髪の流れをすべて計算に入れた上でカットを施します。そのため、髪を乾かすだけで自然と髪がまとまり、きれいなシルエットになるように髪型が作られているのです。セットが苦手だと感じている方ほど、カットが上手な理容室を選ぶことが、毎朝の悩みを解決するための、実は一番の近道と言えるでしょう。
丁寧なカットで、毎日の髪型セットを楽しく
毎朝の髪型セットは、面倒な時間ではなく、少しの工夫で自分らしさを表現できる楽しい時間になり得ます。そして、その土台となるのが、セットしやすいように計算された丁寧なカットです。私たちは、お客様がご自宅に帰られてからも、簡単に格好良い髪型を再現できるよう、カットの段階から考え抜いて施術にあたっております。髪のセットの仕方で分からないことがあれば、どうぞ散髪の際に、何でもお気軽にご質問ください。