坊主の伸びかけに悩む高校生へ|校則内でおしゃれを楽しむ髪型と手入れ
部活引退後の、新しい髪型への第一歩
三年間、情熱を注いできた部活動を引退し、これまで短くしていた坊主頭から、髪を伸ばし始める。その解放感と、これからどんな髪型にしようかという期待に、胸を膨らませている高校生の方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ髪を伸ばし始めると、全体の形がまとまらず、「どうすれば格好良くなるのか分からない」という、新しい悩みに直面することも少なくありません。ですが、ご安心ください。その「伸びかけ」の期間は、決して我慢の時期ではありません。学校の決まりを守りながら、周りと差がつくおしゃれな髪型へと移行するための、楽しい準備期間に変えることができるのです。
まずやるべきこと:だらしなく見せないための基本の手入れ
坊主頭が伸びてきた時に、最も清潔感を損なう原因となるのが、不揃いに伸びてきた「襟足」と「耳周り」の髪です。全体の長さはまだ短くても、この部分が整えられていないだけで、どうしても手入れを怠っている、だらしない印象を与えてしまいます。
髪をきれいに伸ばしていくための最初の、そして最も重要なステップは、まず理容室を訪れ、「髪を伸ばしている途中なので、襟足と耳周りだけをすっきりと整えてください」とお願いすることです。たったこれだけの手入れで、全体の印象は見違えるように引き締まり、「ただ伸びてしまった髪」ではなく、「意図的に整えられた清潔感のある髪型」へと変わります。
校則内でおしゃれに見せる髪型の選択肢
基本の手入れを終えたら、いよいよ伸びてきた長さを活かした、次のおしゃれな髪型へと移行していきます。
段階1:おしゃれ坊主&ベリーショート
伸ばし始めて数センチメートルが経ち、頭頂部に少し長さが出てきたら、ごく少量の整髪料(校則で許可されている場合)を使い、毛束感を出してみましょう。これだけで、動きのある快活な印象の「ベリーショート」スタイルとして楽しむことができます。整髪料が使えない場合でも、ジェル状の保湿剤などで髪に艶を与えるだけでも、ぱさついた印象がなくなり、整った雰囲気になります。
段階2:爽やかなソフトモヒカン
高校生の皆さんに最も人気があり、多くの学校の決まりの中でも認められやすいのが「ソフトモヒカン」です。膨らみやすい側頭部(サイド)を定期的に短く整え、伸びてきた頭頂部の髪を少し立たせるように手入れをすることで、爽やかで活動的な、そして頭の形もきれいに見える髪型が完成します。
段階3:知的なツーブロック
もし学校の決まりで許可されているのであれば、サイドをすっきりと刈り上げ、その上の髪を少し長めに残す「ツーブロック」も、非常に人気の高い髪型です。清潔感があり、知的な印象も与えるため、学生服との相性も抜群です。
まとめ:卒業までの髪型計画を、専門家と一緒に
坊主頭の「伸びかけ」の時期は、計画的に、そして定期的に専門家の手を借りて形を整えることで、校則を守りながら、様々な格好いい髪型を楽しむことができる、自分探しのための貴重な時間です。
お客様の学校の決まりをしっかりと理解し、骨格や髪質に合わせて、その中で最も輝ける髪型をご提案することこそ、私達理容師の腕の見せ所です。「部活は終わったけれど、校則が厳しいから」と、おしゃれを諦める必要は全くありません。あなたの高校生活が、もっと楽しく、もっと自信に満ちたものになるような、最高に格好いい髪型を、ぜひ私達と一緒に考えさせてください。