坊主頭から元の髪型へは何ヶ月で戻る?|期間の目安と伸ばす過程の過ごし方
髪が伸びる期間の目安を知る
すっきりとした坊主頭にした後、「元の髪の長さに戻るまで、一体どのくらいの時間がかかるのだろう」と、ふと気になったことはありませんか。あるいは、これから坊主頭に挑戦するにあたって、その後の髪型を戻すための計画を、あらかじめ立てておきたいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。
その期間を見積もる上で、まず基本として知っておきたいのが、「髪の毛が自然に伸びる速さ」です。この基本的な知識があれば、ご自身の現在の髪の長さから、目標とする髪型になるまでのおおよその期間を計算することができます。
基本の知識:髪は1ヶ月に約1センチメートル伸びる
私たちの髪の毛は、もちろん個人差や、季節による多少の変動はありますが、一般的に「1ヶ月におよそ1センチメートル」伸びると言われています。一年間では、約12センチメートル伸びる計算になります。
例えば、ご自身が3mmの坊主頭から、指でつまめるくらいの長さ(約3cm)のベリーショートを目指すのであれば、単純計算で2ヶ月半から3ヶ月ほどの期間が必要になる、というわけです。この「1ヶ月に1cm」という数値を、ぜひ一つの目安として覚えておいてください。
【期間別】坊主頭からの髪型の変化
この基本の知識を基に、坊主頭から髪を伸ばしていくと、時間と共にどのような髪型が可能になっていくのか、その変化の過程を見ていきましょう。
1ヶ月後(約1cm伸びた状態)
刈りたての状態から1ヶ月も経つと、全体の輪郭が少しぼやけ始め、いわゆる「伸びかけ」の状態になります。この段階では、まだ特定の髪型を作るのは難しいですが、襟足や耳周りの産毛をきれいに整えるだけで、清潔感のある「おしゃれ坊主」として、すっきりとした印象を保つことができます。
3ヶ月後(約3cm伸びた状態)
3ヶ月が経過する頃には、頭頂部の髪に指でつまめるくらいの長さが出てきます。少量の整髪料を使えば、毛束感を作ったり、軽く立たせたりと、動きのある「ベリーショート」スタイルを楽しむことが可能になります。ただし、側頭部(サイド)の髪が膨らみやすい時期でもあるため、一度理容室で形を整えることをお勧めいたします。
6ヶ月後(約6cm伸びた状態)
半年も経てば、全体的にしっかりとした長さが揃い、デザイン性のある様々な「ショートヘア」が選択肢に入ってきます。前髪を作って下ろしたり、自然に流したり、あるいはサイドを短く刈り上げてメリハリのあるツーブロックスタイルに挑戦したりと、髪型のおしゃれを存分に楽しめるようになるでしょう。
1年後(約12cm伸びた状態)
1年間、辛抱強く髪を伸ばし続けると、耳が隠れるくらいの長さになり、パーマをかけたり、センターで分けたりといった「ミディアムヘア」も視野に入ってきます。ここまでくれば、坊主頭だった頃の面影はほとんどなくなり、完全に新しい髪型へと生まれ変わることができます。
きれいに伸ばすための、たった一つの秘訣
坊主頭から目標の髪型へと、美しく、そして挫折することなく髪を伸ばしていくためには、実はたった一つだけ、非常に大切な秘訣があります。それは、「伸ばしている間も、定期的に髪を切る」ということです。
矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、ただ伸ばしっぱなしにしてしまうと、襟足やサイドといった、伸びるのが早く感じられる部分だけが不格好に長くなり、全体のバランスが崩れてしまいます。これこそが、多くの方が途中で断念してしまう最大の原因なのです。
一ヶ月から二ヶ月に一度、プロである理容師の目で、不要な部分だけを判断して整え、全体のバランスを保ちながら伸ばしていくこと。それが、結果的に最も美しく、そして快適に目標の髪型へとたどり着くための、一番の近道となります。
お客様が「いつ頃までに、どのような髪型になりたいか」というご希望をお聞かせいただければ、私達はそこから逆算し、お客様に最適な伸ばし方をご提案いたします。どうぞお気軽にご相談ください。