2025.09.14

「ノーセット」の状態を一日中キープする。崩れない髪型の秘訣

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朝、鏡の前で髪を整えた際、「今日は整髪をしなくても良い状態だ」と感じ、心地よい気分で一日を始めたにもかかわらず、夕方には湿気や風で髪型が崩れてしまい、少し残念な気持ちになった、という経験はございませんか。「ノーセット」という快適な状態を、できれば一日を通して維持できたら、どんなに心強いことでしょう。今回は、整髪に頼らずとも、朝の美しい髪型を一日中保つための、ご自宅でできる簡単な工夫と、より根本的な解決策についてお話しいたします。

Contents

なぜ時間が経つと髪型は崩れてしまうのか
すべての基本は「髪の乾かし方」にあり
整髪料に頼らない、もう一つの選択肢
真の「維持する力」はカットで創られる
理容室で「崩れない髪」を注文するには
手間をかけずとも、自信は持続する

なぜ時間が経つと髪型は崩れてしまうのか

まず、なぜ時間が経つと髪型は崩れてしまうのでしょうか。その大きな原因の一つに「湿気」があります。髪は空気中の水分を吸いやすい性質を持っており、水分を含むことで本来の癖が戻り、うねりや広がりとなって現れます。また、時間が経つにつれて、髪そのものが持つ重さで根元が潰れてしまったり、風を受けたり、無意識にご自身の髪を触ってしまったりすることも、形が崩れる原因となります。これらの原因を少しでも減らすことが、髪型を維持するための第一歩となります。

すべての基本は「髪の乾かし方」にあり

髪型を一日中保つために、ご自宅でできる最も重要で効果的な工夫は、実はお風呂上がりの「髪の乾かし方」にあります。髪が崩れる最大の原因である湿気の影響を最小限に抑えるためには、髪の根元部分を指の腹で優しくこするようにしながら、完全に乾かしきることが何よりも大切です。根元に水分が残っていると、そこから崩れが始まってしまいます。そして、乾かす際には、頭の頂点部分は少し持ち上げるように、横の部分は抑えるように、ドライヤーの温かい風で大まかな形を作り、最後に冷たい風を全体に当てるようにしてみてください。このひと手間で髪の形が記憶され、維持する力が格段に向上します。

整髪料に頼らない、もう一つの選択肢

基本は正しい乾かし方ですが、どうしても髪が崩れやすいという方には、整髪料に頼らないもう一つの選択肢として、ごく軽いヘアスプレーを補助的に使うという方法もございます。これは、髪を固めて形を作るためではなく、髪の表面を薄く覆うことで、湿気など外からの影響を防ぐための「保護」という考え方です。髪から少し離した位置から、全体にふんわりと薄くかける程度で十分です。あくまで補助的な手段として、お考えいただくのが良いでしょう。

真の「維持する力」はカットで創られる

ここまでご自宅でできる工夫についてお話ししてまいりましたが、そもそも「崩れやすい髪」と「崩れにくい髪」が存在し、その根本的な違いは、土台となる「カット」によって生まれる、ということをぜひ知っていただきたく存じます。髪の重さが適切に分散され、根元が潰れにくいように設計されていること。お客様の髪の生え癖に逆らうことなく、髪が自然に収まるべき場所に収まるように切られていること。これらの条件を満たすカットが施された髪は、時間が経っても全体のシルエットが崩れにくく、本当の意味での「維持する力」を持っています。

理容室で「崩れない髪」を注文するには

理容室で髪型を注文する際には、ぜひご自身の具体的なお悩みをお聞かせください。「時間が経つと髪が潰れてしまう」「湿気があるとすぐに広がってしまう」といったお悩みを率直にお伝えいただくことが、解決への一番の近道です。その上で、「普段は整髪をしないので、何もしなくても一日を通してまとまる髪型にしてほしい」というご要望をお話しいただければ、私たち専門家は、髪型を「維持する力」を特に意識したカットのご提案をさせていただきます。

手間をかけずとも、自信は持続する

整髪をしない「ノーセット」の快適な状態を一日中保つことは、決して難しいことではありません。その鍵は、日々の正しい乾かし方と、そのすべての土台となる、お客様の髪質や生え癖まで計算された「崩れにくいカット」にあります。朝の心地よい状態が夜まで続くことは、その日一日の自信に繋がります。お客様のそのような毎日を、私たちの誠実な技術で支えさせていただきたいと心から願っております。

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