男の子の前髪の切り方|セルフカットで失敗しないための基本と注意点
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お子様の髪型で、最も印象を左右し、そして最も切るのが難しいと感じるパーツ、それが「前髪」ではないでしょうか。「目にかかって邪魔そうだから、少しだけ切ってあげたい」「でも、もしガタガタになったり、ぱっつんになったりしたら…」。そんな、お子様の前髪カットに対する、期待と不安を抱えている親御さんは少なくありません。この記事では、ご自宅での前髪のセルフカットで、大きな失敗をしないための基本的な手順と、安全に、そして自然に仕上げるための重要な注意点について、分かりやすく解説していきます。
Contents
前髪カットを始める前に。道具の準備と安全確保
まず、安全でスムーズなカットのために、適切な道具と、お子様の安全を確保するための環境を整えましょう。
必要な道具リスト
- ヘアカット用のハサミ
切れ味の悪い工作用のはさみは、髪を傷めるだけでなく、きれいに切ることができません。必ず、ヘアカット専用のハサミ(散髪バサミ)を用意してください。 - すきバサミ
初心者の方にとって、これこそが失敗を防ぐための最強のアイテムです。刃がギザギザになっているこのハサミは、カットしたラインを自然にぼかし、ぱっつんになってしまうのを防いでくれます。 - クシとダッカールクリップ
前髪部分だけを正確に分け取り、他の髪を切ってしまわないように、クリップで留めておくために使います。
お子様の安全を確保するためのポイント
- 視線を固定させる
カット中に、お子様が急に下を向いたり、動いたりすると非常に危険です。スマートフォンやタブレットで好きな動画を見せて、視線を正面に固定させてあげるのが、安全なカットのための最も効果的な方法です。 - ハサミの向きに注意
カットする際は、ハサミの刃先が、絶対にお子様の顔や目に向かないように、細心の注意を払いましょう。
【基本編】失敗しにくい前髪の切り方ステップ
ここでは、あくまで初心者向けの、大きな失敗をしないための、最も安全で基本的な前髪の切り方をご紹介します。
ステップ1:前髪の範囲を決めて、濡らす
- 三角ベース
まず、どこまでを前髪として切るのか、その「範囲」を決めます。一般的には、眉頭の左右と、頭頂部を結んだ「三角ベース」が基本となります。決めた範囲以外の髪は、ダッカールクリップでしっかりと横に留めておきましょう。そして、切る前髪部分を、霧吹きなどで軽く湿らせ、クシでとかしておきます。
ステップ2:長さを決めて、まずはまっすぐ切る
- 少し長めに切るのが鉄則
切りたい長さを決めたら、その長さよりも「1cmほど長め」の位置で、まずはカットバサミを使って、大まかにまっすぐ切っていきます。髪は、乾くと少し短くなる性質があるため、最初からジャストの長さで切ってしまうと、思ったより短くなってしまうことがあります。「少し長いかな?」くらいで止めておくのが、失敗しないための鉄則です。
ステップ3:すきバサミで毛先をぼかす【最重要】
- 「ぱっつん」を回避する技術
まっすぐ切っただけの状態では、不自然な「ぱっつん前髪」になってしまいます。ここからが、自然に見せるための最も重要な工程です。すきバサミを持ち、カットした前髪の毛先に対して、ハサミを「縦」方向に入れます。そして、毛先をチョンチョンと、数回に分けて軽くつまむようにカットしていきます。これにより、硬いカットラインがぼかされ、自然で柔らかい前髪に仕上がります。
なぜプロが切る前髪は、自然でおしゃれなのか
セルフカットと、プロである理容師が切る前髪には、仕上がりに決定的な違いが生まれます。
失敗例1:「ぱっつん」で不自然になってしまう
- プロとの違い
プロは、すきバサミだけに頼るのではありません。カットバサミの先を使って毛束を調整する「チョップカット」や、髪の流れを作る「スライドカット」といった、より高度な技術を駆使して、カットの段階から、計算された自然な束感と軽やかさを作り上げています。
失敗例2:トップやサイドと馴染んでいない
- プロとの違い
プロの理容師は、前髪を、それ単体として見ることはありません。トップの髪や、サイドの髪との「繋がり」を完璧に計算し、ヘアスタイル全体として、一つのまとまりある美しいデザインを作り上げます。前髪だけが浮いて見えることがないのは、この緻密な計算があるからです。
失敗例3:生え癖を考慮できていない
- プロとの違い
前髪がパックリと割れてしまう、片方だけがどうしてもハネてしまう。そんな、お子様一人ひとりが持つ「生え癖」は、セルフカットで対応するのが最も難しい問題です。プロは、その生え癖を瞬時に見極め、それを抑える、あるいは活かすための、最適なカットを施すことができます。
まとめ
ご自宅での前髪のセルフカットは、目にかかって邪魔な部分を少し整える、といった場合には非常に便利な方法です。しかし、この記事でご紹介したように、前髪は、ヘアスタイル全体の印象を決定づける、最も重要で、そして最も繊細な技術が求められるパーツです。「ぱっつん」ではない、自然でおしゃれな前髪と、そうでない髪型との差は、まさにプロにしかできない、ミリ単位の技術力の差なのです。お子様の魅力を最大限に引き出し、毎日が楽しくなるような、本当に似合う前髪を手に入れたいなら、ぜひ一度、メンズヘアの全てを熟知した経験豊富なプロの理容師にご相談ください。
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