バリカンを使った男の子の髪の切り方|失敗しないためのアタッチメント選びと手順
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お子様の髪が伸びてきた時、特にサイドや襟足のすっきり感を保つために、ご自宅のバリカンでセルフカットに挑戦してみたい、と考える親御さんは多いのではないでしょうか。バリカンは、正しく使えば、男の子の髪型を清潔感のある、爽やかなスタイルに整えることができる非常に便利な道具です。しかしその一方で、アタッチメントの選び方や動かし方を少し間違えるだけで、「虎刈り」や「切りすぎ」といった、取り返しのつかない失敗に繋がるリスクも伴います。この記事では、バリカンを使った男の子のセルフカットで失敗しないための、道具の選び方から基本的な手順、そしてプロとの違いまでを、分かりやすく解説していきます。
Contents
バリカン選びと準備|セルフカットを成功させる第一歩
まずは、安全でスムーズなカットのために、適切な道具と環境を整えましょう。
子供のカットに向いているバリカンの特徴
- コードレスタイプ
コンセントの位置を気にせず、どこでも自由に動かせるコードレスタイプのバリカンは、動き回るお子様のカットに最適です。 - 静音・低振動タイプ
バリカンの大きな作動音や振動は、お子様を怖がらせてしまう原因になります。できるだけ音が静かで、振動が少ない、子供向けに設計されたモデルを選ぶのがおすすめです。 - 防水タイプ
お風呂場でカットすれば、切った髪の片付けが非常に楽になります。水洗いが可能な防水タイプのバリカンを選ぶと、後片付けの手間が大きく省けます。
アタッチメントの「ミリ数」を理解する
- 長さの目安 バリカンには、刈る長さを調整するための「アタッチメント」が付属しています。この「ミリ数」が、仕上がりの長さを決定づけます。一般的な目安は以下の通りです。
- 15mm以上
かなり長めで、自然な仕上がり - 9mm〜12mm
自然なスポーツ刈り風の長さに - 6mm
短めのすっきりとした印象に - 3mm
地肌が透けて見えるくらいの、かなり短い仕上がり
- 15mm以上
- 大切なこと
セルフカットで最も重要なルールは、「必ず長めのアタッチメントから試すこと」です。短い髪を長くすることはできません。まずは12mmなど、長めの設定で刈ってみて、様子を見ながら徐々に短くしていくのが、失敗しないための鉄則です。
【基本編】バリカンを使った男の子のセルフカット手順
ここでは、あくまで初心者向けの、失敗しにくい基本的な刈り方の手順をご紹介します。
ステップ1:サイドと襟足を刈る
- 動かす方向
バリカンの基本的な動かし方は、毛の流れに逆らう方向、つまり「下から上へ」です。地肌にバリカンを優しく当て、ゆっくりと、そして一定の速度で動かしましょう。 - まずは長めで
前述の通り、まずは長めのアタッチメント(12mmなど)で、サイドと襟足の全体を均一に刈っていきます。もし、もう少し短くしたい場合は、アタッチメントを9mm、6mmと、一段階ずつ短いものに変えて、再度同じように刈っていきます。
ステップ2:難しい耳周りの処理
- 耳を折って保護
耳周りを刈る際は、バリカンで耳を傷つけないように、空いている方の手で、お子様の耳を優しく前方に折りたたんで保護しながら、慎重に作業を進めましょう。産毛などの細かい部分は、アタッチメントを外した状態で、刃の角だけを使い、そっと撫でるように整えます。
ステップ3:トップとの繋がりをぼかす
- 初心者向けのテクニック
刈り上げた部分と、トップの長い髪との境目が、くっきりとした線になってしまうと不自然に見えます。この境目をぼかすには、クシを髪に当て、少し浮かせた状態で、クシの上をバリカンが滑るように動かすテクニックがあります。ただし、これは非常に難易度が高いため、無理は禁物です。
なぜプロの刈り上げは美しく見えるのか
セルフカットと、プロである理容師の刈り上げには、決定的な違いがあります。
失敗例1:「虎刈り」になってしまう
- プロとの違い
バリカンを当てる力や速度にムラがあると、仕上がりに色の濃淡ができてしまい、まだら模様の「虎刈り」になってしまいます。プロは、常に均一な力と、流れるようなスムーズな動きで、美しい刈り上げ面を作り上げます。
失敗例2:綺麗なグラデーションにならない
- フェード技術
プロが作る「フェードスタイル」のような、地肌の白から上に向かって、どこに境目があるか分からないほど滑らかなグラデーションは、アタッチメントの付け替えだけでは決して作れません。アタッチメントなしの状態で、バリカン本体のレバーをミリ単位で調整しながら作り上げる、まさに職人技なのです。
失敗例3:骨格に合っていない
- 骨格補正カット
プロの理容師は、お子様一人ひとりの頭の形を瞬時に見極め、へこんでいる部分は少し長めに残し、出っ張っている部分は短く刈り込むなど、刈り上げのデザインによって、頭の形を最も美しく見せる「骨格補正」を行っています。
まとめ
バリカンを使ったご自宅でのセルフカットは、お子様の髪の長さを整え、すっきりとしたスタイルを維持するための、非常に便利な方法です。しかし、この記事でご紹介したように、ただ均一に刈るだけでも多くの注意点があり、プロが作るような、滑らかで、骨格に合った美しい刈り上げには、極めて高度で専門的な技術が必要になります。「シンプルな刈り上げ」と、計算され尽くした「美しいフェードスタイル」との間には、天と地ほどの差があるのです。お子様に、ワンランク上の、本当に似合うかっこいい髪型をプレゼントしたいなら、ぜひ一度、刈り上げ技術を極めた経験豊富なプロの理容師にご相談ください。
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