メンズパーマ×グラデーションがおしゃれ!オーダー方法と注意点を解説
いつものメンズパーマスタイルに、もっと立体感とデザイン性を加えたい。ヘアスタイル全体を明るくするハイトーンカラーには少し抵抗があるけれど、毛先だけで色の変化を楽しんで、さりげなく周りと差をつけたい。そんな、ハイレベルなおしゃれを求める男性たちの間で注目を集めているのが、パーマスタイルに「グラデーションカラー」を組み合わせた、デザイン性の高いヘアスタイルです。この記事では、人気のパーマ×グラデーションスタイルの魅力から、オーダー前に知っておくべきポイント、そして美しいスタイルを長持ちさせる秘訣までを詳しく解説していきます。
なぜ「メンズパーマ×グラデーション」は魅力的なのか
パーマの動きと、色の変化。この二つの要素が組み合わさることで、他のスタイルにはない、特別な魅力が生まれます。
毛先の動きを強調する圧倒的な立体感
- 色の効果
根元の暗い色から毛先の明るい色へと、滑らかに色が変化していくグラデーションカラー。この色の流れは、人の視線を自然と毛先へと導きます。そのため、パーマによって作られた毛先のカールやウェーブの動きがより一層際立ち、ヘアスタイル全体に圧倒的な立体感と躍動感を与えてくれるのです。
根元が伸びても気になりにくい
- メンテナンスのしやすさ
グラデーションカラーの最大のメリットの一つが、メンテナンスのしやすさです。根元が地毛の色に近い、あるいは暗い色から始まるため、髪が新しく伸びてきても、フルカラーの時のように根元の色の差(いわゆる「プリン」状態)が目立ちにくいのです。頻繁にサロンでリタッチ(根元染め)をするのが難しいという方にも、非常におすすめできるスタイルです。
さりげないのにおしゃれ上級者に見える
- デザイン性の高さ
髪全体を一つの色で染めるフルカラーとは違う、計算され尽くした色の配置が、さりげないながらも非常に高いデザイン性を感じさせます。「ただ者じゃない」感を演出し、一気におしゃれ上級者の雰囲気を纏うことができます。
パーマ×グラデーションの人気スタイル組み合わせ
パーマの種類と、グラデーションで入れるカラーの組み合わせによって、様々なスタイルを楽しむことができます。
スパイラルパーマ × アッシュ系グラデーション
- スタイルの特徴
立体的な螺旋状のスパイラルパーマの毛先に、アッシュ系の透明感のあるグラデーションを入れることで、軽やかさとクールさを両立したスタイルが完成します。動きのある毛先の色が際立ち、非常に表情豊かに見えます。
マッシュパーマ × ベージュ系グラデーション
- スタイルの特徴
柔らかい質感のマッシュパーマの毛先に、肌馴染みの良いベージュ系のグラデーションをプラスしたスタイルです。優しくナチュラルな印象の中に、確かなこだわりを感じさせることができます。
センターパート × シルバー系グラデーション
- スタイルの特徴
長さのあるセンターパートの毛先を、シャープでクールなシルバーのグラデーションに。根元とのコントラストがはっきりと出て、モードで存在感のある、エッジの効いたスタイルに仕上がります。
オーダー前に知るべき重要ポイントと注意点
憧れのスタイルを手に入れるために、絶対に理解しておかなければならないのが、髪への負担と施術のプロセスです。
毛先のブリーチによるダメージ
- ブリーチの必要性
写真で見るような、透明感のある明るいグラデーションカラーを表現するためには、多くの場合、毛先部分の髪の色素を抜く「ブリーチ」が必須となります。パーマとブリーチ、どちらも髪に化学的な負担をかける施術です。この二つを組み合わせることは、特に毛先に大きなダメージが集中することを、必ず理解しておきましょう。
施術の順番は「パーマが先」が基本
- 色落ち・変色リスク
「パーマとカラー、どちらが先?」という疑問に対しては、基本的には「パーマを先にかけ、後日カラー(ブリーチ)」という順番がセオリーです。なぜなら、先にカラーをしてしまうと、その後のパーマ液のアルカリ成分によって、せっかく作った繊細なグラデーションの色味が落ちたり、変色したりするリスクがあるためです。 - 髪の状態を最優先
髪への負担を考慮すると、同日施術が可能かどうかは、あなたの髪の体力をプロの理容師が正確に診断して判断します。理想を言えば、髪を休ませるために、数日から一週間ほどの間隔を空けて、別日に施術を受けるのが最も安全です。
失敗しないオーダーと施術後の必須ケア
高度な技術を要するスタイルだからこそ、オーダーの仕方とアフターケアが非常に重要になります。
オーダー時に伝えるべきこと
- 完成イメージの共有
理想とするヘアスタイルの写真や画像を必ず用意し、担当の理容師と「パーマの強さ」と「グラデーションのデザイン」のイメージを正確に共有しましょう。 - グラデーションのデザイン
「どのあたりの高さから」グラデーションを始めたいか、「毛先をどのくらいの明るさに」したいか、そして希望する「色味」は何か、を具体的に伝えることが大切です。
施術後のアフターケアが最も重要
- 色持ちのための「カラーシャンプー」
毛先に入れたアッシュやシルバー系の色味をきれいに保つためには、色落ちの過程で出てくる黄ばみを抑えることが重要です。そのために、「紫シャンプー(ムラシャン)」などを週に数回使用することが、非常に効果的です。 - 毛先の集中ダメージケア
最もダメージを受ける毛先部分には、特に重点的なケアが必要です。保湿効果の高いトリートメントを毛先中心にしっかりと揉み込み、お風呂上がりには必ず洗い流さないトリートメント(ヘアオイルなど)で保護しましょう。
まとめ
メンズパーマとグラデーションカラーの組み合わせは、立体感とおしゃれさを演出しつつ、根元の伸びが気になりにくいというメリットも持つ、非常にデザイン性の高いスタイルです。しかし、その繊細な色の変化とパーマを両立させるためには、ブリーチが必要な場合も多く、髪、特に毛先に大きな負担がかかる施術でもあります。理想の色味と理想のカールをデザインし、その上でダメージを最小限に抑えるには、担当する理容師の極めて高度な技術、カラーとパーマ両方の薬剤知識、そして豊富な経験が求められます。ワンランク上のおしゃれを実現したいなら、その複雑な施術を安心して任せられる、本当に信頼できるプロの理容師に相談することが、成功への唯一の道です。