メンズパーマの放置時間は何分?髪質で変わる理由と重要性を解説
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メンズパーマをかけている最中、「この待っている時間は何をしているんだろう?」「自分の場合はどのくらい待つのかな?」と、ふと疑問に思ったことはありませんか。ロッドを巻かれたまま、あるいは薬剤を塗布されたまま待つ「放置時間」。実はこの時間こそが、パーマの仕上がりを左右する非常に重要な工程なのです。この記事では、パーマの施術における放置時間の役割や、なぜ髪質によって時間が変わるのか、その重要性について詳しく解説していきます。
Contents
メンズパーマの「放置時間」とは?2つの重要な役割
パーマの工程は、大きく分けて2種類の薬剤を使います。それぞれの薬剤を浸透させるために「放置時間」が設けられており、どちらも美しいカールを形成するために欠かせない役割を担っています。
1液の放置時間:髪の結合を切り、形を作る準備
- 役割
最初に塗布される1液(還元剤)の役割は、髪の内部にあるタンパク質の結合(シスチン結合)を一時的に切り離し、髪を柔らかくすることです。この工程により、硬い髪の毛がロッドに巻かれた形に変形しやすくなります。まさに、パーマの「形を作る」ための準備段階です。 - 時間の目安
一般的に、1液の放置時間は10分から20分程度が目安とされています。この間に、理容師は髪の状態を慎重にチェックします。
2液の放置時間:形を記憶させ、カールを固定
- 役割
1液を洗い流した後に塗布される2液(酸化剤)の役割は、1液によって切り離されたタンパク質の結合を、ロッドに巻かれた形のまま元に戻す(再結合させる)ことです。これにより、カールが髪に記憶され、スタイルが固定されます。まさに、パーマの「形を固定する」ための仕上げ段階です。 - 時間の目安
2液の放置時間も、一般的に10分から15分程度が目安です。多くの場合、均一に反応させるために、時間を置いて2回に分けて塗布されます。
放置時間がパーマの仕上がりに与える影響
理容師が慎重に設定する放置時間ですが、もしこの時間が不適切だった場合、仕上がりにどのような影響が出るのでしょうか。
放置時間が短い場合
- 起こりうること
薬剤の化学反応が不十分なまま施術が進んでしまうため、パーマのかかりが弱くなる、あるいは全くかからないといった原因になります。また、せっかくかかったように見えても、すぐにカールがだれてしまい、パーマが長持ちしません。
放置時間が長すぎる場合
- 起こりうること
髪に薬剤が必要以上に作用してしまい、過度なダメージに繋がります。髪の内部の栄養が流出し、パサつきやゴワつき、最悪の場合はチリチリとした質感(ビビり毛)や切れ毛を引き起こすリスクが高まります。
なぜ人によって放置時間が違うのか?
サロンで友人と同じパーマをかけても、放置時間が違ったという経験があるかもしれません。それは、プロの理容師が様々な要因を考慮して、一人ひとりに最適な時間を設定しているからです。
髪質や髪のダメージレベル
- 硬い髪・健康な髪
髪が硬く、キューティクルがしっかりしている健康な髪は、薬剤が内部に浸透するのに時間がかかります。そのため、放置時間は比較的長めに設定される傾向があります。 - 柔らかい髪・ダメージ毛
髪が細く柔らかい方や、カラーなどでダメージを受けている髪は、薬剤が反応しやすくなっています。そのため、放置時間を短めに設定し、髪への負担を最小限に抑えながら慎重に施術を進める必要があります。
使用する薬剤の種類
- 薬剤の強さ
パーマの薬剤には様々な種類があり、それぞれ反応速度が異なります。髪への負担を考慮したマイルドな薬剤を使用する場合は、反応が緩やかなため放置時間が長くなることがあります。
希望するパーマスタイル
- カールの強弱
ツイストスパイラルのような、くっきりとした強いカールを表現したい場合は、薬剤をしっかり反応させるために放置時間を長めに取ります。逆に、ニュアンスパーマのようなごく自然な動きをつけたい場合は、放置時間を短めにして調整します。
放置時間はプロの技術の見せどころ
このように、放置時間の決定には多くの要素が絡み合っており、まさにプロの知識と経験が問われる工程です。
テストカールの重要性
- かかり具合のチェック
経験豊富な理容師は、1液の放置時間中にロッドを数本だけ外し、カールの弾力やかかり具合を目と指で確認する「テストカール」を行います。このチェックによって、マニュアル通りではない、あなたの髪にとって本当に最適な放置時間を見極めているのです。
自己判断で時間を指定するのは危険
- 専門的な知識が必要
「もっと強くかけてほしいから、長めに置いてください」といった自己判断によるリクエストは、時として深刻なダメージに繋がるリスクを伴います。美しいスタイルは、まず健康な髪があってこそ成り立つものです。安心してプロの判断に任せましょう。
まとめ
メンズパーマの「放置時間」は、ただ待っているだけの時間ではありません。1液で髪の形を変える準備をし、2液でその形をしっかりと固定するための、科学的根拠に基づいた極めて重要な工程です。その最適な時間は、あなたの髪質、ダメージレベル、希望するスタイルなどをプロの理容師が総合的に判断し、1分単位で緻密に計算しています。理想のパーマスタイルと、未来の髪の健康を守るためにも、この「放置時間」の重要性を理解し、信頼できる経験豊富な理容師に安心して施術を任せることが、成功への一番の近道と言えるでしょう。
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