メンズパーマの整髪料【種類別】徹底ガイド|ワックス・グリース等の選び方と特徴
メンズパーマの魅力を最大限に引き出し、理想のヘアスタイルを完成させるために不可欠な存在、それが「整髪料(スタイリング剤)」です。しかし、ワックス、グリース、ムース、クリームなど、その種類は非常に多岐にわたり、「自分のパーマには、どの整髪料を使えば良いのだろう?」と、製品選びに迷っている方も多いのではないでしょうか。実は、それぞれの整髪料には得意なことと不得意なことがあり、なりたいスタイルに合わせて最適なものを選ぶことが、お洒落なパーマヘアへの一番の近道なのです。この記事では、メンズパーマにおすすめの整髪料を種類別に、その特徴と選び方を徹底解説します。
【整髪料の基本】仕上がりを決める3つの要素
まず初めに、整髪料を選ぶ上で基準となる、3つの基本的な要素について理解しましょう。
①セット力(ホールド力)
作ったヘアスタイルを維持する力のことです。
- 髪型をキープする力の強さ
セット力が強いほど、髪の動きをしっかりと固定し、長時間スタイルを崩れにくくします。逆に、弱いものは、自然で柔らかな仕上がりになります。
②ツヤ感
仕上がりの光沢の度合いです。
- ウェットな質感からマットな質感まで
ツヤ感が強いほど、濡れたようなウェットな質感になります。逆に、ツヤ感がないものは、乾いたようなマットな質感に仕上がります。
③質感(テクスチャー)
束感や動きの表現の仕方のことです。
- 束感の作りやすさや、動きの表現力
シャープな束感を作るのが得意なものや、髪全体をふんわりとまとめるのが得意なものなど、製品によって表現できる質感が異なります。
【種類別】メンズパーマにおすすめの整髪料ガイド
それでは、代表的な整髪料の種類別に、その特徴と、相性の良いパーマスタイルを見ていきましょう。
定番で万能な「ヘアワックス」
メンズの整髪料として、最もポピュラーなのがヘアワックスです。
- 特徴
セット力と質感のバランスが良く、非常に幅広いスタイルに対応できるのが特徴です。マット系、ファイバー系、クリーム系など、製品によってセット力やツヤ感も様々で、選択肢が最も豊富です。 - おすすめのパーマスタイル
ツイストスパイラルパーマのシャープな束感を作ったり、マッシュパーマに無造作な動きを加えたりと、パーマで作った動きや束感を、さらに強調したい場合に最適です。
ツヤとまとまりの「グリース」「ジェル」
ウェットな質感と、強いセット力を両立させたい場合に最適な整髪料です。
- 特徴
濡れたような強いツヤ感(ウェット感)と、高いホールド力が特徴です。水溶性のものが多く、シャンプーで簡単に洗い流せるのもメリットです。 - おすすめのパーマスタイル
スパイラルパーマやスペインカールなど、リッジの効いたカールの立体感をくっきりと見せたいスタイルにおすすめです。パーマヘアに、セクシーで艶やかな印象を与えます。
ふんわり質感を再現する「ヘアムース」
パーマのカールやウェーブを、最も綺麗に再現できるのがヘアムースです。
- 特徴
泡状で出てくる整髪料で、水分を多く含んでいるため、乾いた髪につけてもパーマのカールを簡単に復活させることができます。軽い付け心地で、ふんわりと柔らかな質感に仕上がります。 - おすすめのパーマスタイル
波巻きパーマやプードルパーマなど、カールやウェーブそのものの質感を活かしたいスタイルに最適です。パーマ初心者の方でも、揉み込むだけで簡単に使えるため、最初の整髪料としてもおすすめです。
自然な仕上がりの「ヘアクリーム」「ヘアオイル」
セット力よりも、髪のまとまりとケアを重視した整髪料です。
- 特徴
保湿成分やトリートメント成分を豊富に含み、パーマによる髪のパサつきを抑えます。セット力はほとんどなく、「セットしてない風」の、ごく自然なツヤとまとまりを与えます。 - おすすめのパーマスタイル
ニュアンスパーマやセンターパートなど、作り込みすぎない、さりげないお洒落を演出したいスタイルに最適です。
理想のスタイルを叶える整髪料の選び方
自分のなりたいスタイルや、髪質に合わせて、最適な整髪料を選びましょう。
なりたい髪型から選ぶ
仕上がりのイメージから逆算して選ぶのが、最も分かりやすい方法です。
- 自然な毛流れのスタイルにしたい場合
セット力を抑え、まとまりとツヤを重視する「ヘアクリーム」や「ヘアオイル」がおすすめです。 - リッジの効いたカールを強調したい場合
カールをくっきりと再現し、ウェットな質感も出せる「グリース」や「ヘアムース」が適しています。 - 無造作で動きのある束感を作りたい場合
セット力と操作性に優れた「ヘアワックス」が、最も自由に束感や動きを表現できます。
髪質に合わせて選ぶ
自分の髪質に合ったものを選ぶことで、スタイルの完成度と持続性が高まります。
- 髪が細く、ペタッとしやすい(軟毛)の方
重たい整髪料は、ボリュームダウンの原因になります。軽い付け心地の「ヘアムース」や、ドライな質感の「マットワックス」などがおすすめです。 - 髪が硬く、広がりやすい(硬毛)の方
髪の広がりを抑え、まとまりを与える、水分と油分をバランス良く含んだ「ヘアクリーム」や「グリース」、あるいはセット力の高い「ファイバーワックス」などが適しています。
まとめ
メンズパーマの魅力を最大限に引き出すためには、その日の気分やファッション、そしてパーマのコンディションに合わせて、最適な「整髪料」を選ぶことが非常に重要です。それぞれの製品が持つ特性を理解し、使い分けることで、あなたのヘアスタイルの表現の幅は無限に広がります。しかし、あなたの髪質やパーマの種類に、本当に最適な整髪料は、実際にあなたの髪を診断したプロにしか分かりません。整髪料選びに迷ったら、ぜひ一度、信頼できるメンズヘアサロンで、あなただけの最高の逸品について、相談してみてはいかがでしょうか。