メンズパーマのセットが上手くいく方法|朝の簡単5ステップと失敗しないコツ
サロンでかけたお気に入りのメンズパーマ。翌朝、鏡の前でいざ自分で「セット」しようとしたら、「サロンでの仕上がりと何か違う」「上手くカールが出せない」と苦戦した経験はありませんか。実は、メンズパーマのセットには、その魅力を最大限に引き出すための、いくつかの絶対的なルールと簡単な手順が存在します。この基本を押さえるだけで、毎朝のヘアセットは驚くほど簡単で、そして格好良く決まるようになります。この記事では、プロが実践するメンズパーマの基本的なセット方法を、朝の簡単な5ステップで徹底解説します。
なぜパーマのセットは「髪を濡らす」ことから始まるのか
メンズパーマのセットを成功させるための、最も重要で、そして最初のステップが「髪を根元からしっかりと濡らす」ことです。面倒に感じるかもしれませんが、この工程を省いてしまうと、決して理想のスタイルにはなりません。
パーマ本来のカールを復活させる
パーマの性質上、その形状は髪が水分を含んだ時に最も美しく現れます。
- 水分によってパーマの形状記憶が蘇る
寝ている間に潰れてしまったり、方向がバラバラになったりしたパーマのカールは、髪を濡らすことで、サロンでかけたての綺麗な状態にリセットされます。これが、セットを始めるための「土台作り」となります。 - 寝癖を完璧にリセットする
部分的に寝癖を直すだけでは、髪全体の毛流れが整わず、スタイルの完成度が下がってしまいます。根元からしっかりと濡らすことで、髪全体の寝癖をリセットし、ゼロの状態からセットを始めることができます。
スタイリングのクオリティを上げる
濡れた髪からセットを始めることは、スタイリング剤の効果を高め、スタイルの持続性を向上させます。
- スタイリング剤がムラなく髪に馴染む
髪が適度に湿っていることで、ワックスやクリームといったスタイリング剤の伸びが良くなり、髪全体に均一に塗布することができます。これにより、一部分だけがベタつくといった失敗を防ぎます。 - 一日中スタイルが崩れにくくなる
濡れた状態から、カールを記憶させるように乾かしながらセットを行うことで、ヘアスタイルの基礎が強固になります。結果として、時間が経ってもスタイルが崩れにくい、高いキープ力を実現できます。
【朝の簡単5ステップ】メンズパーマの基本セット術
ここからは、プロが実践する、誰でも簡単にできるパーマのセット方法を、具体的な5つのステップで解説します。
プロが実践するセットの全工程
この流れを毎朝の習慣にしましょう。
- STEP1
根元からしっかり髪を濡らす
まずは、シャワーやお湯で、頭皮を指の腹で軽く擦るようにしながら、髪の根元から毛先までをムラなく、そして完全に濡らします。 - STEP2
優しくタオルドライする(擦らない)
濡れた髪は非常にデリケートです。タオルでゴシゴシと擦るのではなく、髪を優しく揉みこむように、あるいは頭皮を中心にポンポンと叩くようにして、水分を吸い取ります。髪から水滴が落ちない程度が目安です。 - STEP3
スタイリング剤を手のひらに伸ばし、揉み込む
適量のスタイリング剤を手のひら全体に、透明になるまで薄く均一に伸ばします。その後、パーマがかかっている毛先を中心に、髪を持ち上げて、カールを手のひらで包み込むように優しく揉み込んでいきます。 - STEP4
ドライヤーで全体の形を整える
まずは、トップのボリュームが欲しい部分の根元を中心に乾かします。根元が乾いたら、ドライヤーの風量を弱風に切り替え、毛先はカールを握るようにしながら、形をキープするように優しく乾かします。 - STEP5
指先で毛束を整え、シルエットを完成させる
全体の8〜9割が乾いたら、最後に指先に残ったスタイリング剤で、前髪の毛先の方向を整えたり、トップの毛束をつまんで束感を出したりと、全体のシルエットを微調整して完成です。
よくあるセットの失敗例と解決策
「なぜか上手くいかない」という方のために、よくある失敗の原因と、その簡単な解決策をご紹介します。
パーマがうまく出ない・ただ広がってしまう
せっかくのパーマが、ただのダメージヘアのように見えてしまうケースです。
- 原因①
乾いた髪からセットを始めている
解決策はただ一つ、「必ず髪を濡らす」ことから始めることです。これが、綺麗なカールを出すための絶対条件です。 - 原因②
タオルでゴシゴシと乱暴に拭いている
タオルドライの摩擦は、カールを伸ばし、キューティクルを傷つける最大の原因です。優しく水分を吸い取ることを徹底しましょう。 - 原因③
ドライヤーの風が強すぎる・当て方が違う
ドライヤーの強風を毛先に直接当てると、カールが伸びて散ってしまいます。毛先は必ず「弱風」で、「握りながら」乾かすのが鉄則です。
トップのボリュームが潰れてしまう
全体のシルエットが、平面的で格好悪く見えてしまうケースです。
- 原因①
根元がしっかりと乾いていない
髪は、乾く瞬間に形が記憶されます。根元が生乾きの状態では、髪の重さですぐにボリュームが失われてしまいます。ドライヤーは、まず根元を完璧に乾かすことから始めましょう。 - 原因②
スタイリング剤を根元につけすぎている
スタイリング剤の重さで、根元の立ち上がりが潰れてしまいます。スタイリング剤は、あくまで髪の中間から毛先につけるものと意識しましょう。
まとめ
メンズパーマのセットは、決して難しいものではありません。いくつかの基本的なルールと、正しい手順を守るだけで、毎朝、誰でも簡単に、サロン帰りのようなお洒落なスタイルを再現することができます。そして、そのセット方法を学ぶ一番の近道は、あなたの髪を知り尽くしたプロの理容師に、直接レクチャーを受けることです。あなたのパーマスタイルに最適なスタイリング剤の選び方から、あなた自身の髪の生え癖に合わせたセットのコツまで。ぜひ一度、サロンで、あなただけのパーソナルなスタイリングレッスンを受けてみてはいかがでしょうか。