メンズパーマにコンディショナーは必要?トリートメントとの違いと正しいケア方法
メンズパーマをかけた後、日々のヘアケアについて「シャンプーだけで良いのか」「コンディショナーやトリートメントは使うべきなのか」と疑問に思ったことはありませんか。特に、普段あまりヘアケアに馴染みのない男性にとっては、コンディショナーとトリートメントの違いも曖昧で、何を選べば良いのか分からないという方も多いでしょう。しかし、パーマ後のデリケートな髪にとって、このシャンプー後のケアが、スタイルの持ちと髪の健康を左右する非常に重要な工程なのです。この記事では、コンディショナーとトリートメントの決定的な違いから、パーマヘアに最適なケア方法までを詳しく解説します。
「コンディショナー」と「トリートメント」の決定的な違い
まず初めに、混同されがちな「コンディショナー」と「トリートメント」の役割の違いを明確に理解しましょう。この2つは、髪の「どこに」作用するかが根本的に異なります。
髪のどの部分に作用するかが違う
それぞれの役割は、髪の「表面」と「内部」というキーワードで覚えるのが簡単です。
- コンディショナー
髪の「表面」を保護する
コンディショナーの主な役割は、髪の表面を油分でコーティングすることです。これにより、シャンプーによって開いたキューティクルを整え、髪の指通りを滑らかにし、きしみや静電気、摩擦によるダメージを防ぎます。 - トリートメント
髪の「内部」を補修する
トリートメントの主な役割は、髪の内部にまで浸透し、パーマなどの化学的な処理によって失われたタンパク質や水分といった栄養分を補給することです。髪を内側から補修し、ハリやコシのある健康な状態へと導きます。
目的と使用頻度が違う
それぞれの役割が違うため、使用する目的や頻度も異なります。
- コンディショナーは日々の「保護ケア」
髪の表面を保護し、指通りを良くすることが目的であるため、基本的にはシャンプー後の毎日のケアとして使用します。リンスも、コンディショナーとほぼ同じ役割と考えて問題ありません。 - トリートメントは定期的な「集中補修ケア」
髪の内部ダメージを補修することが目的であるため、製品にもよりますが、毎日使うというよりは、週に2〜3回のスペシャルケアとして取り入れるのが効果的です。
【結論】メンズパーマ後におすすめなのはどっち?
それぞれの役割を理解した上で、パーマ後の髪にはどちらがより重要なのでしょうか。結論から言うと、優先順位が高いのは圧倒的に「トリートメント」です。
優先すべきは「トリートメント」による内部補修
パーマ後の髪が最も必要としているのは、表面のコーティングよりも、内部のダメージケアです。
- パーマによる化学的ダメージを補修するため
パーマは、髪の内部にあるタンパク質の結合を切断し、再結合させることでカールを形成します。この過程で、髪は内部的に大きなダメージを受け、栄養分が流出しやすい状態になっています。そのため、内部補修を目的とするトリートメントによるケアが不可欠なのです。 - カールやウェーブを美しく長持ちさせるため
髪の内部が栄養で満たされ、健康な状態になることで、カールを保持する力が高まります。結果として、パーマが長持ちし、パサつきのない潤いのある美しいウェーブを維持することができます。
コンディショナーの役割と効果的な使い方
もちろん、コンディショナーが全く不要というわけではありません。トリートメントと併用することで、その効果をさらに高めることができます。
- 指通りを良くし、物理的なダメージを防ぐ
パーマ後の髪は絡まりやすいため、無理に手ぐしやブラシを通すと、切れ毛の原因になります。コンディショナーで髪の表面を滑らかにすることで、摩擦によるダメージを防ぐことができます。 - トリートメントの後に使うのが最も効果的
最も理想的なケアの順番は、「シャンプー → トリートメント → コンディショナー」です。トリートメントで髪の内部に栄養を補給した後、コンディショナーで表面をコーティングし、補給した栄養分を髪の内部に閉じ込める、というイメージです。
パーマヘアのための正しい使い方ガイド
製品の効果を最大限に引き出すためには、正しい手順で使用することが大切です。
効果を最大化する使用手順
いつものバスタイムに、少しだけ手間を加えてみましょう。
- STEP1
シャンプー後、手で優しく水気を切る
シャンプーを流した後、髪を優しく握るようにして、余分な水分を切ります。水分が多すぎると、トリートメント剤が薄まってしまいます。 - STEP2
トリートメントを毛先中心に揉み込む
ダメージが蓄積しやすい毛先を中心に、トリートメントを優しく揉み込むように馴染ませます。目の粗いコームで梳かすと、より均一に塗布できます。 - STEP3
数分間放置し、しっかりと洗い流す
製品に記載された時間(3〜5分程度)を目安に放置し、成分を髪の内部に浸透させます。その後、ぬめり感がなくなるまで、しっかりと洗い流しましょう。 - STEP4
コンディショナーで表面を整え、軽く流す
最後にコンディショナーを髪全体に馴染ませ、髪の表面をコーティングします。コンディショナーは、少しぬめりが残る程度に、軽く洗い流すのがポイントです。
まとめ
メンズパーマ後のヘアケアにおいて、「コンディショナー」は髪の表面を保護する日々のケア、「トリートメント」は髪の内部を補修するスペシャルケア、という役割の違いがあります。パーマによるダメージを考慮すると、特に「トリートメント」による内部補修が、美しいスタイルを長持ちさせる上で非常に重要です。そして、その両方を正しく使い分けることが、最高のケアへと繋がります。あなたの髪質やパーマの種類によって、最適なケア用品や頻度は異なります。製品選びに迷ったら、ぜひお気軽にサロンでご相談ください。あなたの髪を診断し、最高の状態を保つためのパーソナルなケアプランをご提案させていただきます。