メンズパーマで作るウルフカット|個性と動きで差をつけるスタイル
トップはマッシュのように丸みをつけ、襟足を長めに残してくびれを作る「ウルフカット」。個性的でありながら様々な表情を見せるこのスタイルが、今再びメンズヘアのトレンドとして注目を集めています。そして、このデザイン性の高いウルフカットに、躍動感とスタイリングのしやすさをプラスする「パーマ」を組み合わせることで、より洗練された、まさに無敵のヘアスタイルが完成します。今回は、メンズパーマとウルフカットの魅力的な融合について、そのメリットやスタイルバリエーション、オーダーのポイントを詳しく解説します。
なぜ「パーマ×ウルフ」は最高の組み合わせなのか
ウルフカットが持つ独特のシルエットと、パーマがもたらす動きや質感。この二つの要素は、互いの魅力を最大限に引き立て合う、非常に相性の良い関係にあります。
デザインの魅力を最大限に引き出す
カットだけでは表現しきれない領域を、パーマが補い、完成させます。
- メリハリのあるシルエットを強調
パーマをかけることで、ウルフカットの最大の特徴であるトップ部分のボリュームと、キュッと引き締まった襟足の「くびれ」のコントラストがより際立ちます。ふんわりとしたトップと、動きのある襟足が、メリハリの効いた美しいひし形シルエットを創り出します。 - スタイリングが劇的に楽になる
ウルフカットのスタイリングで最も重要な、トップのボリュームアップや、襟足の毛流れ作り。これらがパーマの力によって、ドライヤーで乾かすだけで簡単に再現できるようになります。朝のスタイリング時間を大幅に短縮し、一日中スタイルをキープできます。 - 骨格補正効果が高い
トップに高さを出すことで縦長のシルエットを強調したり、後頭部に丸みのあるボリュームを持たせることで絶壁をカバーしたりと、日本人に多い骨格の悩みを効果的に補正します。パーマが加わることで、その効果はさらに高まります。 - 髪を伸ばしかけでもおしゃれに決まる
カットしてから時間が経ち、中途半端な長さになりがちな伸ばしかけの髪も、ウルフカットとパーマを施すことで、一つの完成されたデザインとしておしゃれに楽しむことができます。
【印象別】ウルフカットに合わせるメンズパーマの種類
ベースは同じウルフカットでも、組み合わせるパーマの種類によって、その印象は大きく変化します。あなたのなりたいイメージに合わせて、最適なパーマを選びましょう。
パーマ選びで創る多彩な表情
パーマが、ウルフスタイルに新たな個性を吹き込みます。
- ナチュラルで柔らかい印象なら
「ニュアンスパーマ」
ごく自然な毛流れと柔らかい束感をプラスし、ウルフカットの持つ個性を程よく中和します。作り込みすぎない、アンニュイで優しい雰囲気に仕上げたい方におすすめです。 - ワイルドで男らしい印象なら
「ツイストスパイラルパーマ」
シャープな束感と立体的なねじれの動きが、ウルフのシルエットと見事に融合します。より男らしく、エッジの効いたインパクトのあるスタイルを創り出すことができます。 - 中性的でおしゃれな印象なら
「波巻きパーマ」
ヘアアイロンでセットしたような、計算された波状のウェーブが、モードでおしゃれな雰囲気を演出します。トップから襟足まで均一な動きが出ることで、よりデザイン性の高いスタイルに仕上がります。 - 無造作でラフな印象なら
「Cカールパーマ」
髪全体に、あるいは必要な部分にだけランダムなCカールを散らすことで、作り込みすぎない、ラフでこなれた印象のウルフスタイルが完成します。決めすぎない自然なかっこよさを求める方に最適です。
ウルフパーマを活かすスタイリングのポイント
パーマがかかっていれば、ウルフスタイルのセットは驚くほど簡単です。いくつかのポイントを押さえるだけで、サロン帰りのような仕上がりを毎日再現できます。
トップと襟足の動きが鍵
メリハリのあるシルエットを意識してスタイリングしましょう。
- ドライヤーは根元から
シャンプー後、まずは髪全体の根元をしっかりと乾かします。特にトップ部分は、髪を持ち上げながら根元に風を送り込むようにして乾かすことで、ふんわりとしたボリュームの土台ができます。 - スタイリング剤は揉み込むように
ワックスやヘアバームなどを手のひら全体によく伸ばし、髪を下から持ち上げるように、優しく握りながら揉み込んでいきます。これにより、パーマの動きがくっきりと再現されます。 - トップの束感を整える
全体にスタイリング剤がなじんだら、指先でトップの毛束を数本ずつつまみ、高さを出すように整えて立体感を出します。 - 襟足の毛流れを調整する
最後に、襟足の毛流れを調整します。指先でつまんで外ハネの動きをつけたり、逆に首に沿わせるようにタイトに収めたりと、その日の気分でシルエットを完成させましょう。
失敗しないために|プロの「似合わせ」技術が不可欠な理由
ウルフカットは、誰が切っても同じになるスタイルではありません。その人の骨格や髪質に合わせてデザインを調整する必要があるため、施術者のカット技術が仕上がりを大きく左右します。
カットとパーマの完璧な融合
最高のウルフパーマは、最高のカット技術から生まれます。
- 骨格を見極めたカット
ウルフカットは、トップの長さ、襟足の残し方、サイドとの繋がり、そして全体の毛量調整など、お客様一人ひとりの頭の形や顔の輪郭に合わせてミリ単位で調整しなければ、ただ野暮ったく、まとまりのない髪型になってしまいます。 - カットを活かすパーマ設計
経験豊富な理容師は、ベースとなるウルフカットのデザインを最大限に活かすため、どこにボリュームが必要で、どこに動きが欲しいかを正確に計算し、必要な部分に必要な強さのパーマを施します。 - 髪質の悩みを解決する提案
「髪が細くてトップにボリュームが出ない」「直毛すぎて襟足が浮いてしまう」といった、多くの男性が抱える髪質の悩みを、カット技術とパーマ技術を巧みに組み合わせて解決へと導いてくれます。 - 成長過程まで計算したデザイン
優れた理容師は、髪が伸びてきた時に、スタイルがどう変化していくかまでを計算してデザインします。そのため、サロン帰りだけでなく、時間が経っても美しいシルエットが長く持続します。
まとめ
メンズパーマとウルフカットの組み合わせは、個性的でおしゃれな印象を与えるだけでなく、骨格補正やスタイリングの容易さといった、多くの機能的なメリットを併せ持つ究極のスタイルの一つです。
しかし、このデザイン性の高いスタイルを成功させる鍵は、土台となるウルフカットを、あなたの骨格に合わせて完璧に創り上げる緻密なカット技術と、その魅力を最大限に引き出すパーマ技術、その両方を高いレベルで兼ね備えたプロの理容師の存在です。周りと差がつく、あなただけのオーダーメイドなウルフスタイルを手に入れるために、まずは信頼できるメンズサロンで、経験豊富な専門家に相談することから始めてみてはいかがでしょうか。