メンズショートスタイルのインナーカラー入門|さりげないおしゃれを叶える基本と頼み方
いつものショートスタイルに少しだけ変化をつけたい、周りと差がつくおしゃれを楽しみたい。そう考えている男性は少なくないでしょう。そんな中で、髪の内側にだけアクセントとして色を入れる「インナーカラー」が、派手になりすぎずに個性を表現できるテクニックとして、今、注目を集めています。しかし、「男性の短い髪でインナーカラーって、どんな感じになるの?」「仕事や学校で浮いてしまわないだろうか?」といった、挑戦前の不安や疑問を感じるのも当然です。この記事では、メンズショートのインナーカラーの基本から、失敗しないための頼み方のコツまでを詳しく解説します。
メンズショートのインナーカラー、3つの大きな魅力
まず、なぜショートスタイルの男性にインナーカラーがおすすめなのか、その大きなメリットを3つご紹介します。
1. さりげなく、でも確実におしゃれ
インナーカラーの最大の魅力は、その「さりげなさ」にあります。
- 隠せる個性
髪の内側、つまり表面からは見えにくい部分にカラーを入れるため、普段はあまり目立ちません。しかし、髪が風でなびいた時や、スタイリングで束感を出した時にチラリと見えるアクセントカラーが、計算されたおしゃれ感を演出し、周りをっとさせます。
2. ON/OFFで印象をコントロールできる
ライフスタイルに合わせて、髪型の印象を切り替えられるのも大きな利点です。
- TPOへの対応力
ONの時間(仕事や学校など、きちんとした場面)では、スタイリングで表面の髪を整え、カラー部分を隠すことで、真面目で誠実な印象をキープできます。そしてOFFの時間(休日やプライベート)では、ワックスなどで髪に動きを出してインナーカラーを積極的に見せることで、遊び心のあるアクティブな印象へと変化させることが可能です。
3. フルカラーよりダメージが少ない
髪全体を染めるのに比べて、髪への負担を抑えられます。
- 髪への優しさ
髪全体をブリーチ(脱色)するわけではなく、ポイントで色を入れるため、ダメージを最小限に抑えながら、アッシュやシルバー、ブルーといった明るいハイトーンカラーにも挑戦しやすいのが特徴です。
【入れる場所別】印象が変わるインナーカラースタイル
インナーカラーは、入れる場所によってその見え方や印象が大きく変わります。代表的なスタイルをいくつか見ていきましょう。
もみあげ・耳周り
さりげなさが際立つ、初心者にもおすすめのスタイルです。
- 初心者におすすめ
普段は髪で隠れて見えませんが、耳にかけた時や、顔を動かした時にさりげなく見える、最も挑戦しやすいスタイルです。顔周りがすっきりとし、横顔の印象をシャープに見せる効果も期待できます。
襟足
後ろ姿に、秘めたこだわりを演出するスタイルです。
- クールで落ち着いた印象
正面からはほとんど見えないため、非常にさりげないですが、うつむいた時や、後ろから見た時にちらりと覗くカラーが、クールで落ち着いた大人のこだわりを感じさせます。
前髪・バング
最もデザイン性が高く、個性を主張できるスタイルです。
- 個性を主張するスタイル
髪を下ろしている時にはっきりと見え、ミステリアスな雰囲気を演出できます。前髪を上げるスタイリングと下ろすスタイリングで、色の見え方を大胆にコントロールして楽しめるのも魅力です。
成功の鍵は「カット」と「カラー」の連携にあり
インナーカラーは非常に魅力的なテクニックですが、その成功は、土台となる「カットの質」と、それを理解した上での「カラー技術」の連携にかかっています。
なぜベースのカットが重要なのか?
どんなにきれいな色を入れても、それを見せるための土台がなければ意味がありません。
- カラーはカットで活きる
インナーカラーは、髪の動きや毛流れによって、その見え方や魅力が大きく変わります。その「動き」や「流れ」を計算して創り出すのが、まさにカットの役割です。どこに、どのくらいの量のカラーを、どう見せるか。それら全ては、ベースとなるカットデザインによって決まるのです。
メンズの髪を知り尽くしたプロに任せる
男性の髪質と骨格を理解したプロの技術が、最高の仕上がりを約束します。
- 理容師の強み
経験豊富なプロの理容師は、男性特有の硬くて太い髪質でも、きれいに色が入り、かつダメージを抑えるカラー技術を熟知しています。さらに、あなたの骨格を最も美しく見せるショートスタイルを創り出すカット技術を兼ね備えているため、カラーが最も映える最高のベースを創り出してくれます。
失敗しないためのオーダー方法
サロンでオーダーする際は、以下のポイントを伝えることが大切です。
- 1. 写真を見せる
なりたいイメージに近いスタイルの写真を必ず用意し、「こんな雰囲気にしたい」と見せながら相談しましょう。 - 2. ライフスタイルを伝える
「仕事であまり派手にはできない」「休日に、セットした時にしっかり見えるようにしたい」など、普段の生活スタイルや、カラーを見せたいシーンについて伝えましょう。 - 3. プロに提案を求める
「この髪型に、さりげなくインナーカラーを入れたいのですが、どこにどんな色を入れるのが似合いますか?」と、プロの視点から提案を求めるのも、失敗しないための賢い方法です。
まとめ
メンズのショートスタイルにおけるインナーカラーは、派手になりすぎずに自分だけの個性を演出し、ONとOFFで印象を切り替えられる、非常に魅力的なおしゃれテクニックです。しかし、その成功は、カラーを見せるための動きを計算した「質の高いベースカット」と、男性の髪質を理解した「的確なカラー技術」という、二つのプロの技があってこそ成り立ちます。あなたのライフスタイルや骨格までを考慮し、最高のショートスタイルとインナーカラーの組み合わせを提案してくれるプロの理容師に、ぜひ一度、あなたの「なりたいイメージ」を相談してみてはいかがでしょうか。