散髪で横顔が決まる!サイド(横)の膨らみを抑える頼み方とスタイルの伝え方
メンズヘアスタイルにおいて、多くの人が抱える悩みが「サイド(横)の髪の膨らみ」です。サイドがすっきりとタイトに収まっているだけで、ヘアスタイル全体に清潔感が生まれ、頭の形もきれいに見えます。しかし、理容室で「横をすっきりさせてください」と伝えても、どの程度のすっきり感を求めているのか、そのニュアンスがうまく伝わらないことも少なくありません。この記事では、サイドの悩みを解消し、理想のシルエットを手に入れるための具体的な頼み方のコツを詳しく解説します。
なぜサイド(横)の頼み方が重要なのか
日本人の骨格は、頭の角の部分である「ハチ」が張っていることが多く、何もしないとサイドが横に膨らんで見えやすい傾向にあります。このサイドのボリュームを的確にコントロールすることが、スマートなヘアスタイルを作る上での鍵となります。サイドをすっきりと抑えるだけで、全体のシルエットが引き締まってシャープに見え、小顔効果も期待できます。まさに、清潔感や洗練された印象を演出するための最重要ポイントなのです。
【スタイル別】サイド(横)の具体的な頼み方
ご自身のなりたいイメージに合わせて、サイドのスタイルを具体的に伝えてみましょう。大きく分けて「刈り上げる」か「刈り上げない」かで頼み方が変わります。
刈り上げてすっきりさせる場合(ツーブロック)
サイドの膨らみを最も効果的に解消できる、人気のスタイルです。
- 頼み方のフレーズ
「サイドを6mmで刈り上げて、ツーブロックにしてください」というように、具体的なミリ数を伝えるのが最も確実です。一般的に3mmは地肌が透けてシャープに、6mmは自然な濃さに、9mm以上はよりナチュラルな印象になります。 - 刈り上げる高さ
「耳が完全に出るくらいの高さまで刈り上げてください」や、「こめかみのラインまでお願いします」など、どの高さまで刈り上げるかを合わせて伝えると、より理想のスタイルに近づきます。
刈り上げずに自然に短くする場合
ナチュラルで柔らかい印象にしたい方や、ビジネスシーンで刈り上げに抵抗がある方におすすめです。
- 頼み方のフレーズ
「横は刈り上げずに、ハサミで自然に短くして、ボリュームを抑えてください」とオーダーします。長さの基準として、「耳に髪が半分かかるくらい」「耳たぶがちょうど見えるくらい」など、耳を基準に伝えると分かりやすいです。 - スタイルの印象
落ち着いた誠実な印象を与えます。トップの髪とのつながりが自然で、スタイリングも簡単なのが特徴です。
グラデーションで自然につなげる場合(フェードカットなど)
短い部分から長い部分へ、滑らかな色の濃淡をつけるスタイルです。
- 頼み方のフレーズ
「もみあげや襟足は短く、そこから上に向かって自然なグラデーションになるように刈り上げてください」と伝えます。どのくらいの短さから始めたいかを伝えると、よりイメージが共有できます。 - スタイルの印象
非常に丁寧で、洗練された印象を与えます。フォーマルな場にもふさわしい、品のあるスタイルです。
サイドの悩みを解決する追加のポイント
カットの頼み方に加えて、以下のポイントを伝えることで、より悩みに寄り添った施術をしてもらえます。
「ハチ周り」のボリューム調整を依頼する
骨格に関する悩みを正直に伝えることが、解決への近道です。
- 骨格の悩みを伝える
鏡の前で、「ここのハチが張って、頭が大きく見えるのが悩みです」と具体的に指し示しながら伝えましょう。理容師は、その部分の髪の量を内側から調整するなど、膨らみが目立たなくなるような専門的な技術で対応してくれます。
もみあげとのバランスを相談する
サイドのデザインは、もみあげと一体です。
- 一体感のあるデザイン
サイドをどうするかと合わせて、「もみあげは自然な形でお願いします」や「先端をシャープにしてください」など、もみあげのデザインについても希望を伝えましょう。
ダウンパーマを相談する
どうしても髪が浮いてしまう頑固な髪質の方には、こんな選択肢もあります。
- 最終手段としての提案
カットだけではどうしてもサイドの膨らみが収まらない場合、「横の髪が浮くのを抑えるダウンパーマはできますか?」と相談してみるのも一つの有効な手段です。熱と薬剤で髪の生えグセを矯正し、タイトに収めることができます。
まとめ
散髪で理想のサイドシルエットを手に入れるためには、まず「刈り上げるか、刈り上げないか」を決め、次に「ミリ数や高さ」「耳を基準にした長さ」といった具体的な情報を伝えることが重要です。そして何より、ご自身の「ハチが張る」といった骨格の悩みを正直に伝えることで、プロの理容師はあなたの悩みを解消するための最適なカットを提案してくれます。サイドのシルエット作りは、まさに理容師の技術力が試される部分です。あなたの骨格や髪質を正確に見極め、理想の形を実現してくれる信頼できる理容師を見つけることが、満足のいくヘアスタイルへの一番の近道と言えるでしょう。