ゼリー状の整髪料とは?「ジェル」の基本的な使い方と特徴を解説
整髪料には様々な種類がございますが、その中でも、ぷるぷるとした透明な「ゼリー状のもの」を手に取られた経験はございませんでしょうか。その独特な質感から、どのように使えば良いのか、また、どのような仕上がりになるのか、疑問に思われる方もいらっしゃるかと存じます。そのゼリー状の整髪料は、一般的に「ジェル」と呼ばれており、その特性を理解することで、非常に頼りになる味方となってくれます。ここでは、このジェルの特徴と、その魅力を最大限に引き出すための基本的な使い方について、分かりやすくご説明いたします。
ジェルが持つ「固定力」と「つや」という特徴
ゼリー状の整髪料であるジェルには、主に二つの大きな特徴がございます。一つ目は、「強力な固定力」です。一度整えた髪型を、時間が経っても崩さずに、かっちりと維持する力に非常に長けています。風の強い日などでも、髪型の乱れを心配する必要が少なくなるでしょう。二つ目の特徴は、「濡れたようなつや」です。髪にみずみずしい光沢感を与え、清潔感や品のある、引き締まった印象を演出します。これらの特徴から、ジェルは特に、きちんと感のある髪型をつくりたい場面で活躍します。
使いこなすための最も重要なこつ
ジェルを上手に使いこなすためには、一つだけ、必ず覚えておいていただきたい最も重要なこつがございます。それは、「濡れた髪に使うこと」です。もし乾いた髪に直接つけてしまいますと、ジェルが持つ速乾性のために、髪になじませる前に固まり始めてしまい、均一につけることが難しくなります。髪が適度に湿った状態で使うことで、ジェルの伸びが格段に良くなり、髪全体に行き渡らせてから形を整えるまでの、十分な時間を確保することができるのです。
ゼリー状の整髪料(ジェル)の基本的な使い方
それでは、具体的な使い方を手順に沿って見てまいりましょう。まず、髪の根元からしっかりと濡らし、寝ぐせなどをリセットします。その後、水が滴らない程度に、タオルで優しく水気を拭き取ってください。「しっとりと湿っている」くらいが、ジェルをつけるのに最適な状態です。次に、適量のジェルを手のひらに広げ、髪の根元から毛先に向かって、手ぐしで髪をとかすように素早く、そして均一になじませます。全体に行き渡ったら、ジェルが固まり始める前に、手ぐしや櫛を使い、分け目をつくったり毛流れを整えたりして、素早く理想の形を決定します。あとは自然に乾くのを待つか、ドライヤーの弱い風で優しく乾かせば、髪型が完全に固定されます。
このような髪型におすすめです
ジェルが得意とするのは、その固定力とつやを活かした髪型です。例えば、七三分けやオールバックといった、毛流れを美しく見せる清潔感のある髪型とは特に相性が良いと申せます。また、短い髪をしっかりと立たせる髪型や、ツーブロックの横の部分をすっきりと抑えるのにも適しています。そのほか、パーマをかけた髪のうねりを、濡れたような質感でくっきりと再現したい場合にも、ジェルはその能力を発揮します。
ご自身に合った製品を選ぶために
ゼリー状の整髪料、ジェルと一口に申しましても、その固定力の強さやつやの度合いによって、様々な種類の製品がございます。また、製品によっては乾いた後に白い粉が出やすいものもございますので、質の高い製品を選ぶことも、快適にお使いいただくための大切な要素となります。ご自身の髪質や、日々つくりたい髪型に最適な一品がどのようなものか、もしお悩みでしたら、ぜひ私ども髪の専門家にご相談ください。
「ゼリー状」の特性を理解して、髪型づくりを
ゼリー状の整髪料、すなわちジェルの特性と、その正しい使い方をご理解いただければ、どなたでも簡単に、清潔感にあふれた思い通りの髪型をつくることができます。日々の整髪料選びや使い方で何かご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお声がけくださいませ。