髪をガチガチに固める整髪料の種類と上手な使い方・落とし方
風の強い日や湿度の高い日、あるいは大切な催し物などで、絶対に髪型を崩したくないと強く願う場面がおありかと存じます。そのような時には、髪を「ガチガチ」と表現されるほどに、しっかりと固めてくれる整髪料が心強い味方となります。しかし、その強い固定力を最大限に活かすためには、正しい使い方と、それ以上に大切な「落とし方」を知っておく必要がございます。ここでは、髪を強く固定する整髪料の種類から、その使い方、そして髪をいたわるための丁寧な洗い流し方まで、順を追ってご説明いたします。
髪を強く固定する整髪料の種類
髪を強く固める目的で使われる整髪料には、いくつかの代表的な種類がございます。まず挙げられるのが「ジェル」です。ジェルは水分を多く含み、濡れたような光沢を出しながら髪を強力に固めることができます。特に短い髪を立たせたり、全体をきっちりと抑えたりするのに適しています。次に「ヘアスプレー」、特に「ハード」や「フリーズ」と名の付く種類です。これらは他の整髪料で形づくった髪型の上から吹きかけ、最終的にその形を維持するために用います。霧状で広範囲に塗布できるため、全体の形を保つのに便利です。また、「ハードワックス」と呼ばれる固い質感のワックスも、動きや毛束感を出しながら、ある程度の固定力を持っています。
崩れない髪型をつくるための使い方
整髪料の力を引き出し、崩れない髪型をつくるためには、つける前の準備が非常に重要となります。まずはドライヤーを使い、髪の根元をしっかりと立ち上げるなど、乾かしながら大まかな髪型の土台をつくっておきましょう。この下地づくりが、保持力を大きく左右します。その後、ジェルやワックスといった整髪料を手に取り、形を整えていきます。この時、髪の表面だけでなく、根元近くからしっかりとつけることで、髪型が崩れにくくなります。そして最後に、完成した髪型から少し距離をとり、ヘアスプレーを全体に均一に吹きかけることで、その形を完全に固定します。
髪と頭皮をいたわる正しい落とし方
強力な整髪料を使った日に最も心を配るべきなのは、その日の終わりの洗髪です。固まった整髪料は、通常のシャンプーだけではなかなか落ちにくいものです。まず大切なのは、シャンプーをつける前の「予洗い」です。シャワーのお湯で、いつもより時間をかけて丁寧に髪をすすぎ、固まった整髪料をお湯の力でふやかし、溶かしていくような気持ちで洗い流してください。これだけでも、その後のシャンプーの泡立ちが格段に良くなります。それでも落ちにくい場合は、シャンプーの前にコンディショナーやトリートメントを髪になじませ、油分で整髪料を浮かせるという方法も効果的です。その後、一度目のシャンプーで整髪料を落とし、二度目のシャンプーで頭皮を優しく洗う「二度洗い」を心がけると、すっきりと洗い上げることができます。
髪への負担を考えた製品選び
髪を強く固定する整髪料は、その性質上、髪や頭皮に負担をかけてしまう側面もございます。だからこそ、製品を選ぶ際には、ただ固定力が強いという点だけに着目するのではなく、洗い落としやすさや、髪を保護する成分が配合されているかといった点も重要な判断基準となります。日々使うものだからこそ、髪と頭皮の健康を考えた製品選びが大切です。どのような製品がご自身の髪質や目的に合っているかお悩みの際には、ぜひ私ども専門家にご相談ください。
正しい知識で楽しむ強い髪型
髪を強く固める髪型は、その日の活動を支え、自信を与えてくれるものです。その日の整髪から洗髪までを一つの流れとして捉え、正しい知識を持って実践することで、髪の健康を損なうことなく、安心しておしゃれを楽しむことができます。整髪料の選び方や日頃のお手入れについて、何かご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお声がけくださいませ。