【メンズヘア】ウェットな質感で色気を操る。濡れ髪スタイリングの作り方と人気スタイル
いつものヘアスタイルに、ほんの少しのツヤ感を加えるだけで、人の印象は劇的に変わる。
パサついた髪とは無縁の、潤いと色気を感じさせる「ウェットヘア」。今、お洒落なメンズの間で、その濡れたような質感を操るスタイリングが定番となっています。
しかし、「一歩間違えると、ただのベタついた髪や、お風呂上がりのように見えてしまいそう…」「どんなスタイリング剤を使えばいいのか分からない」と、挑戦をためらっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんなウェットヘアの魅力から、誰でも簡単にできるスタイリングの作り方、そしてウェットな質感が最高に映える人気のヘアスタイルまで、プロの目線で徹底的に解説します。
なぜ「ウェットヘア」は男の色気を引き出すのか?
ウェットな質感が、これほどまでにお洒落な雰囲気を醸し出すのには、明確な理由があります。
- 1. 大人の色気とアンニュイな雰囲気濡れたようなツヤ感は、どこかミステリアスでアンニュイな雰囲気を演出します。潤いのある髪は、清潔感と同時に大人の色気を引き出し、見る人を惹きつけます。
- 2. 束感と立体感の強調髪が自然に束になりやすいため、カットで作った毛束感や、パーマのウェーブがよりくっきりと際立ちます。これにより、ヘアスタイル全体に立体感が生まれ、より動きのある印象になります。
- 3. モードで洗練された印象髪のパサつきを抑え、まとまりのあるシルエットを作ることで、都会的で洗練されたモードな雰囲気に。シンプルなファッションでも、一気にお洒落上級者のような佇まいを叶えてくれます。
- 4. 髪の広がりを効果的に抑制スタイリング剤の適度な重みと保湿効果で、乾燥や湿気によって広がりやすい髪質を、一日中タイトに抑えてくれるという実用的なメリットもあります。
【スタイル別】ウェットヘアが映えるメンズヘアデザイン
ウェットな質感は、様々なヘアスタイルと相性抜群。特に人気の組み合わせをご紹介します。
- センターパート × ウェット今最も人気の組み合わせと言っても過言ではありません。トレンドのセンターパートにウェットな質感を加えることで、知的な印象の中に、っとするような色気が生まれます。
- パーマ × ウェットスパイラルパーマやツイストパーマといった、動きのあるパーマスタイルとウェットな質感は最高の相性です。パーマのウェーブやカールが濡れたようなツヤで際立ち、セクシーな魅力を最大限に引き出します。
- マッシュ × ウェット重めのマッシュスタイルも、ウェットな束感を加えることで、のっぺりとした印象を回避できます。モードで中性的な雰囲気が好きな方におすすめです。
- オールバック × ウェットジェルやグリースでビシッと固めたウェットなオールバックは、男の色気と力強さを感じさせるクラシックスタイル。スーツにも映える、大人のためのスタイリングです。
【完全ガイド】失敗しないウェットヘアの作り方
「お洒落な濡れ感」と「不潔なベタつき」は紙一重。正しい手順とスタイリング剤の選び方をマスターしましょう。
STEP1:ベースの髪を整える
完全に乾いたパサパサの髪から始めると、スタイリング剤が均一に馴染みません。寝癖を直した状態か、霧吹きなどで髪を少し湿らせた状態からスタートするのがベストです。
STEP2:目的に合わせてスタイリング剤を選ぶ
- ジェル:強いウェット感と、パリッとした固定力が欲しい時に。一日中スタイルをキープしたい方へ。
- グリース/ポマード:ジェル同様に強いツヤ感が出ますが、固まらないため再セットが可能。クラシックなスタイルに。
- ヘアオイル/ヘアバーム:最もナチュラルなツヤ感とまとまりを表現。決めすぎない、リラックスしたスタイルに。
- ワックス+オイル:セット力が欲しいけどツヤも欲しい、という場合に有効な上級テクニック。ワックスとオイルを手のひらで混ぜて使います。
STEP3:正しい付け方「根元は避けて、中間から毛先に」
これが最も重要なポイントです。
- スタイリング剤を適量(最初は少量から)手に取り、手のひら、指の間まで薄く均一に伸ばします。
- 頭皮や髪の根元は避け、髪の中間から毛先に向かって、手ぐしで髪をとかすように優しく馴染ませていきます。根元につけると、ベタつきやボリュームダウンの原因になります。
- 前髪は、最後に手に残ったごく少量のスタイリング剤で、毛先を整える程度で十分です。
STEP4:全体のシルエットを調整する
全体に馴染ませた後、指で毛束をつまんで束感を調整したり、全体の流れを整えたりして、理想のシルエットを完成させます。
ウェットヘアを極めるなら、ベースの「カット」が最重要
セルフスタイリングを完璧にするためにも、実はベースとなるカットが最も重要です。なぜなら、プロは「ウェットなスタイリングをした時に、最も格好良く見えるように」計算してカットしているからです。
- 質感調整:毛先が不揃いだと、濡れた時にパサついて見えてしまいます。束感が出やすいように、毛先の質感を整えます。
- 毛量調整:髪の量が多すぎると、スタイリング剤をつけた時に不自然に重くなり、動きが出ません。適度に量を減らしておくことで、軽やかで美しい束感が生まれます。
サロンでは、「ウェットなスタイリングをすることが多い」と伝えたり、「ウェットヘアが似合うようにカットしてください」とオーダーしたりするのがおすすめです。
まとめ
ウェットヘアは、いつものあなたに「大人の色気」という強力なスパイスを加えてくれるスタイリングです。正しいスタイリング剤選びと、正しい付け方さえマスターすれば、誰でも簡単にお洒落な「濡れ髪」を手に入れることができます。
しかし、最高のウェットヘアは、最高のカットがあってこそ、その真価を発揮します。
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その色気、私たちプロにお任せください。