【メンズヘア】髪を後ろに流すだけで、大人の品格は劇的に上がる。セット方法からオーダー術まで解説
「少年っぽさから抜け出し、大人の男が持つ色気を手に入れたい」
「いつものスタイリングに、品格と知性をプラスしたい」
そう願うなら、まず試してほしいのが、前髪やサイドの髪を「後ろに流す」ヘアスタイルです。この、ただ一つの動きを加えるだけで、男性の印象は驚くほどに変わります。ラフにセットすればこなれた色気が、タイトにセットすれば知的な品格が生まれるのです。
しかし、「自分でやってみても、うまく髪が流れてくれない」「ワックスでベタベタになるだけで、格好良く決まらない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな「後ろに流す」メンズヘアの魅力から、誰でも明日から実践できる完全スタイリングマニュアル、そしてサロンで理想のスタイルを手に入れるためのオーダー術までを、プロの目線で徹底解説します。
なぜ「後ろに流す」スタイルは格好いいのか?
このスタイルが、時代を問わず多くの魅力的な男性に愛されるのには、明確な理由があります。
- 清潔感と顔立ちの強調顔周りがすっきりとすることで、おでこや眉毛といった、その人の意志や感情が現れるパーツが際立ちます。これにより、清潔感と自信に満ちた印象を与え、顔立ちそのものをはっきりと、より魅力的に見せてくれます。
- 大人の色気と余裕の演出無造作にかき上げたようなラフな毛流れは、作り込みすぎていない「大人の余裕」を。一方で、ジェルやグリースでビシッと流したタイトなスタイルは、クラシックな「大人の色気」を演出します。
- ビジネスシーンでの信頼感フォーマルな印象が非常に強いため、スーツスタイルとの相性は抜群です。「仕事ができる」「頼りになりそう」といった、ビジネスにおいて重要な信頼感を、ヘアスタイルで後押ししてくれます。
【スタイル別】後ろに流すメンズヘアの代表格
「後ろに流す」と言っても、そのデザインは様々。代表的なスタイルをご紹介します。
- オールバック全ての髪を後ろ方向へと流す、最も男らしいスタイル。サイドまでタイトに抑えることで、潔さと力強いリーダーシップを感じさせます。
- サイドパート(七三分け)片側に分け目(パート)を作り、そこを起点として髪を斜め後ろに流す、知的でクラシックなスタイル。誠実な印象を与えるため、ビジネスシーンの鉄板です。
- かきあげバング特定の分け目を設けず、ドライヤーで前髪の根元をしっかり立ち上げ、まるで手ぐしでラフにかき上げたかのようにセットするスタイル。自然体でセクシーな雰囲気が魅力です。
- センターパート(流しめ)トレンドのセンターパートをベースに、前髪の毛先をワックスやアイロンで後ろに流すスタイル。今っぽさと大人っぽさを両立できる、お洒落なスタイルです。
【完全マニュアル】髪を後ろに流すスタイリングの全手順
美しい毛流れは、正しい手順で作られます。この5ステップをマスターしましょう。
STEP1:根元までしっかり濡らす
まずは髪の根元からシャワーなどでしっかりと濡らし、寝癖や生え癖をリセットします。これが、髪を自由自在に動かすための最初の準備です。
STEP2:ドライヤーで「毛流れの土台」を作る
これが最も重要な工程です。ブラシや手ぐしを使い、髪を乾かしながら「後ろに流れる癖」を根元からつけていきます。前から後ろに向かって、常に風を当てながら乾かすのがポイントです。
STEP3:目的に合わせてスタイリング剤を選ぶ
- ツヤと固定力が欲しいクラシックスタイルには:「ジェル」や「グリース(ポマード)」
- 自然な動きと束感が欲しいカジュアルスタイルには:「ヘアワックス(少し硬め)」
- パーマヘアを活かすなら:「ムース」や「ヘアオイル」
STEP4:正しく付けて、毛流れを整える
スタイリング剤を手のひら全体に薄く均一に伸ばし、髪の内側から全体に馴染ませます。その後、手ぐしやコーム(くし)を使い、STEP2で作った毛流れに沿って、全体のシルエットを整えていきます。
STEP5:ヘアスプレーで一日中キープ
最後に、仕上げとしてヘアスプレーを全体に軽く吹きかけます。これで、湿気や時間経過によるスタイルの崩れを防ぎ、完璧な状態を一日中キープできます。
「うまく流れない」を解決!カットとパーマの重要性
「マニュアル通りにやっても、硬い直毛だから髪が言うことを聞かない…」
その悩み、実はカットやパーマで解決できるかもしれません。
- 解決策①「流しやすくするカット」髪がうまく流れない原因は、毛量が多すぎたり、毛流れを無視したカットラインになっていることにあります。プロは、毛量を適切に調整し、髪が自然と後ろに流れるよう、毛先に方向性をつけるカットを施します。これだけで、スタイリングのしやすさは劇的に変わります。
- 解決策②「形状記憶させるパーマ」毎朝のドライヤーやアイロンでのセットが面倒な方に、最もおすすめしたいのが「パーマ」です。根元の立ち上がりや、後ろへの自然な毛流れをパーマで形状記憶させることで、朝はワックスを揉み込むだけで理想のスタイルが完成します。薬剤や巻き方を工夫した「ニュアンスパーマ」なら、いかにもなパーマ感はなく、あくまで自然なクセ毛のように仕上げることが可能です。
サロンで「後ろに流すスタイル」をオーダーするコツ
理想のスタイルを手に入れるために、サロンでは以下の点を伝えてみましょう。
- 理想のスタイル写真を見せる:「こんな風に流したい」という写真を見せるのが、イメージを共有する上で最も確実です。
- 今の悩みを正直に伝える:「直毛で流れにくい」「すぐにペタッとしてしまう」など、あなたの髪に関する悩みを相談してください。
- ライフスタイルを共有する:「朝はセットに時間をかけられない」「普段はスーツが多い」といった情報を伝えることで、スタイリストはあなたに最適なスタイルや、パーマの必要性を判断してくれます。
まとめ
髪を「後ろに流す」。たったそれだけのことが、男性をより成熟させ、より魅力的に見せるための強力な武器になります。そして、誰もが憧れるあの美しい毛流れは、優れたカット技術と、時にはパーマというプロの技術があってこそ、誰でも簡単に手にすることができるのです。
「自分の髪質では無理だ」と、諦めていませんか?
その悩み、私たちプロが必ず解決します。髪を品良く後ろに流して、新しい自分と出会いましょう。その第一歩を、ぜひ当サロンでお手伝いさせてください。