2025.09.04

ヘアオイルとグリースを併用する技。艶とまとまりを極めるプロの調合術

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艶やかで、きっちりとまとまりのある、品格の漂う髪型。特に、バーバースタイルに代表されるような、伝統的で紳士的な髪型を求める男性にとって、「グリース」は欠かすことのできない整髪料です。しかし、その一方で、「もっと自然な艶が欲しい」「少し硬すぎる、あるいは伸びが悪くて使いにくい」と感じたことはないでしょうか。その悩みを解決し、グリースによる髪型を、さらに上の次元へと引き上げてくれる最高の相棒が、実は「ヘアオイル」なのです。この記事では、プロが実践する、ヘアオイルとグリースを併用するための、高度な技術について詳しく解説いたします。

Contents

まずは知りたい、グリースとオイルそれぞれの役割
なぜ、この二つを併用するのか？その利点とは
プロが実践する、基本的な併用方法
究極の艶とセット力を手に入れるために
まとめ

まずは知りたい、グリースとオイルそれぞれの役割

この二つを効果的に併用するためには、まず、それぞれが持つ根本的な役割の違いを理解することが重要です。

「グリース」の最も大きな役割は、髪に「強い固定力」と「独特の艶」を与えることです。水溶性のものが多く、洗い流しやすいという特徴を持ちながら、一日中崩れない強力な維持力で、七三分けやオールバックといった、面を整える髪型を完璧に作り上げます。

一方、「ヘアオイル」の主な役割は、髪に「潤い」と「自然な質感」を加えることです。髪の乾燥を抑え、ダメージを補修し、髪そのものが持つ健康的な艶を引き出します。それ自体に、髪型を固定する力はほとんどありません。

なぜ、この二つを併用するのか？その利点とは

役割の異なるこの二つを併用することには、仕上がりを格段に向上させる、いくつかの明確な利点があります。

一つ目の利点は、伸びが良くなり、操作性が向上することです。製品によっては硬く、髪になじませにくいグリースも、ヘアオイルを数滴加えることで、驚くほど滑らかな質感に変化します。これにより、髪全体に均一に塗布することが容易になり、より完成度の高い髪型を作ることができます。

二つ目の利点は、より上品で、みずみずしい艶が生まれることです。グリース特有の光沢感に、ヘアオイルが持つ自然な艶が加わることで、単にてかてかしているのではない、より深みのある、濡れたような上品な質感を演出することができます。

そして三つ目の利点は、髪のパサつきを抑え、仕上がりが硬くなりすぎないことです。オイルの保湿成分が髪を潤し、グリースによる強い固定力の中に、程よいしなやかさを与えてくれます。

プロが実践する、基本的な併用方法

では、具体的な併用方法をご紹介します。最も基本的で、効果的なのが「手のひらの上で混ぜて使う」方法です。

まず、普段お使いになる量のグリースを手のひらの中央に取ります。次に、そのグリースの上に、ヘアオイルを数滴垂らします。最初は、一滴か二滴ほどの、ごく少量から試すのが良いでしょう。そして、もう片方の手の人差し指などを使って、手のひらの上で、二つが完全に混ざり合い、質感が均一になるまで、しっかりと練り合わせてください。滑らかな状態になったのを確認したら、それを両方の手のひら全体に伸ばし、髪になじませて、通常通りに整髪します。

究極の艶とセット力を手に入れるために

ここまで併用の技術について解説してまいりましたが、究極の仕上がりを追求するためには、お客様一人ひとりの髪質や、目指す髪型に合わせた、グリースとオイルの最適な「調合比率」を見つけ出すことが重要となります。

より強い固定力が欲しいのか、あるいは、より自然な艶を重視したいのか。その微妙なさじ加減を、プロの目で見極め、お客様のためだけの最高の配合をご提案すること。それこそが、私たち髪の専門家である理容師の役割です。

まとめ

グリースが持つ「固定力」と、ヘアオイルが持つ「質感」。この二つを掛け合わせることで、あなたの髪型は、これまで以上に洗練され、品格のあるものへと進化する可能性を秘めています。自己流の配合で満足がいかない時は、ぜひ一度、サロンでご相談ください。あなたのためだけの、究- 極の調合術を、私たちがご提案させていただきます。

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