高校生の髪にヘアオイルという選択。校則OKな使い方から本格セットまで
高校生になると、服装や髪型でおしゃれを楽しみたい、周りの友達よりも少しだけ格好良く見せたい、という気持ちが強くなるのは、ごく自然なことです。ヘアアイロンを毎朝使うようになったり、ワックスでの整髪に挑戦したりする中で、「髪のパさつきが気になり始めた」「もっと自然に、でも格好良く髪を整えたい」といった、これまでとは違う髪の悩みに直面している方も多いのではないでしょうか。そんな、少し大人になった高校生の皆さんの多様な悩みに応え、髪のお手入れと整髪の両方を高いレベルで叶えてくれるのが「ヘアオイル」です。この記事では、学校生活に役立つ使い方から、休日に楽しむ本格的な整髪まで、高校生のためのヘアオイル活用術を、理容師の視点から伝授いたします。
高校生の「なりたい髪」を叶えるヘアオイルの力
多感な高校時代、ヘアオイルは様々な場面で皆さんの強い味方となってくれます。
まず、毎日のように使うヘアアイロンの熱や、屋外での部活動で浴びる強い紫外線は、皆さんが思う以上に髪に大きな負担をかけています。ヘアオイルは、こうした日々のダメージから髪を守る保護膜の役割を果たし、髪の健康を維持する手助けとなります。
また、生まれつきのくせや、湿気が多い日のうねり、広がりといった悩みに対しても、ヘアオイルは有効です。髪を固めることなく、自然な重さと潤いで髪を落ち着かせ、一日中まとまりやすい、扱いやすい髪へと整えてくれます。
そして、ワックスなどの整髪料が禁止されている学校であっても、ヘアオイルで髪に自然な艶とまとまりを与えるだけで、手入れの行き届いた清潔感のある印象を演出することができます。これは、校則の範囲内でできる、最も効果的な身だしなみの一つと言えるでしょう。もちろん、休日の本格的な整髪料としても、流行のウェットヘアや立体的な束感スタイルなど、オイルならではの質感でおしゃれな髪型を自在に作ることが可能です。
用途で使い分ける、高校生のためのオイル選び
高校生の皆さんは、平日と休日で求める髪の状態が異なるはずです。その場面に合わせてオイルを選ぶのが、上級者への第一歩です。
平日の学校生活におすすめなのは、まず香りがほとんどない無香料タイプか、石鹸のようにほんのりと香る、ごく自然な香りのものです。そして、質感はべたつかず、塗っていることが分かりにくい、さらっとした軽いものが良いでしょう。あくまでも「身だしなみ」として、自然な艶が出るタイプが最適です。
一方、休日のおしゃれを思い切り楽しむためには、ご自身の好きな香りで気分を上げるのも素敵です。質感も、作りたい髪型に合わせて、ウェットな質感が出せる少し重めのオイルや、ナチュラルな束感を作るのに適したオイルなど、目的に合わせて選んでみましょう。
場面別・ヘアオイル活用術
ここでは、具体的な使い方を場面別にご紹介します。
まず、全ての基本となるのが、夜、お風呂上がりのドライヤー前のお手入れです。タオルで拭いた後の濡れた髪に、少量のオイルをなじませることで、髪の基礎体力を高め、翌朝の髪を格段に扱いやすくします。
次に、校則の範囲でできる、朝の身だしなみとしての整髪です。寝癖を抑え、パサつきがちな毛先にほんの少しだけオイルをなじませましょう。これだけで、自然なまとまりと艶が生まれ、清潔感を最大限に引き出すことができます。
そして、休日の本格的なセットでは、乾いた髪に、いつもより少し多めのオイルを揉み込むようにして、束感やウェットな質感を作ります。ワックスと混ぜて使うなど、表現の幅は無限に広がります。
「最初の一本」こそ、専門家と選ぶということ
大切なお小遣いやアルバ- イト代で、初めて本格的なヘアオイルを買うからこそ、「絶対に失敗したくない」という気持ちは強いはずです。安価な製品を試して、合わずに何本も買い直すことを繰り返すよりも、最初に少しだけ背伸びをしてでも、ご自身の髪質に完璧に合う、質の良い一本を専門家と一緒に見つけること。それは、時間もお金も無駄にしない、最も賢い「自己投資」と言えるでしょう。私たち理容師は、あなたの髪質はもちろん、校則のこと、部活動のこと、そして目指す髪型まで、全てを考慮して最高の一本と、その使い方を助言します。
まとめ
ヘアオイルは、高校生の皆さんの髪の悩みを解決し、校則を守る範囲での身だしなみから、休日の本格的なおしゃれまでを力強く後押しする、万能で頼もしい味方です。その効果を最大限に引き出すには、場面に応じた製品選びと使い分けが重要となります。高校時代は、自分らしい格好良さを見つけるための、二度とない大切な時間です。その最高のお手伝いを、ぜひ私たち髪の専門家にお任せください。あなたの魅力を最大限に引き出す一本が、きっとサロンで見つかります。