ヘアグリースの使用目的とは?あなたのなりたいを叶える正しい使い方
数多くのメンズスタイリング剤が市場に溢れる中で、自分に合った一品を見つけるのは、時に難しいものです。スタイリング剤選びで最も重要なのは、ブランド名や人気に惑わされることなく、ご自身が「何のために、どうなりたいのか」という「目的・用途」を明確にすることです。
ワックスやジェルといった定番アイテムと並び、今や多くの男性に支持される「ヘアグリース」。このスタイリング剤は、一体どのような目的を達成するのに最も適しているのでしょうか。この記事では、ヘアグリースが持つ本来の使用目的を、具体的なケースごとに詳しく解説し、あなたのスタイリング剤選びを明確にサポートします。
目的1:髪に「品のある艶」を与えたい
ヘアグリースを使用する最も代表的な目的、それは髪に「品のある艶」を与えることです。髪がパサついて乾燥して見えると、どうしても疲れた印象や清潔感に欠ける印象を与えてしまいます。グリースは、そんな髪に潤いのあるウェットな質感を与え、健康的で艶やかな状態に見せることができます。この「艶」という目的は、単に見た目を良くするだけでなく、ビジネスシーンでは信頼感を、プライベートでは大人びた色気を演出するなど、あなたの印象そのものを格上げすることに繋がります。
目的2:髪を「タイトにまとめ、毛流れを整えたい」
次に、髪を「コントロールしたい」という目的です。例えば、硬くて言うことを聞かない髪や、湿気で広がりやすいくせ毛を、ビシッとタイトに抑え込みたい。あるいは、七三分けやオールバック、フェードスタイルのように、髪を一つの面として捉え、乱れのない美しい毛流れを作りたい。こうした目的を達成するために、グリースの「固めずに、しなやかにまとめる」という独自のセット力が、非常に高い効果を発揮します。
目的3:パーマやクセを「活かした」スタイリングがしたい
ご自身の髪が持つ個性を、最大限に「活かしたい」という目的にも、グリースは最適です。パーマをかけた髪のカールやウェーブは、時間が経つとどうしてもパサつき、だれてしまいがちです。グリースを使えば、そのリッジ(束感)をくっきりと際立たせ、一日中潤いのある動きをキープすることができます。また、扱いにくい天然パーマのカールも、グリースのまとまりと艶によって、まるで計算されたパーマのような、美しいウェーブに見せることが可能です。
目的4:「手直し」を簡単にして、一日中スタイルを維持したい
日中の利便性を追求する、という目的もあります。例えば、仕事や趣味で帽子やヘルメットを頻繁に着脱する方や、風の強い屋外で活動することが多い方にとって、一度崩れたスタイルを簡単に直せるかどうかは、死活問題です。グリースは、ジェルやスプレーのように乾燥して固まることがないため、たとえスタイルが乱れても、手ぐしや少量の水だけで、いつでも簡単に元の状態に手直しすることができます。この「再整髪性」の高さは、アクティブなライフスタイルを送る方にとって、大きな目的の一つとなるでしょう。
あなたの「目的」とグリースは合っていましたか?
もし、あなたのスタイリングの目的が「無造作な動き」や「ドライな質感」を出すことであれば、ワックスの方がより適しているかもしれません。また、「何があっても絶対に崩れない、絶対的な固定力」を求めるのであれば、ジェルの方が目的に合致するでしょう。しかし、もしあなたの目的が、これまで挙げてきた「艶」「まとまり」「パーマやくせを活かすこと」「手直しのしやすさ」であるならば、ヘアグリースはあなたのための最高の選択肢です。
最高の目的達成をサポートするサロン専売品
「タイトにまとめたいけれど、自然な艶も欲しい」「手直しはしやすく、でもセット力はできるだけ強く」といった、複数の目的を高いレベルで同時に達成したい。そんな高度な要求に応えるのが、私たちプロが使用するサロン専売品です。お客様一人ひとりの多様な「目的」を正確にヒアリングし、それを実現するための最適な製品と使い方をご提案するのが、私たちプロのスタイリストの役割です。
まとめ
ヘアグリースは、「艶」「まとまり」「髪質を活かす」「手直しのしやすさ」といった、現代の男性が求める多くの目的を達成できる、非常に優れたスタイリング剤です。ご自身の「なりたい姿」という目的を明確にすることが、最適なスタイリング剤選びの、そして理想のヘアスタイルへの第一歩となります。