グリースで作るメンズヘアスタイル集|定番からトレンドまでセット術を解説
メンズスタイリングの定番アイテムとなった「ヘアグリース」。その人気は日に日に高まっていますが、その一方で、「グリースでできるヘアスタイルは、七三分けやオールバックだけ」といった、少し固定的なイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、それは大きな誤解です。実は、ヘアグリースは非常に汎用性が高く、その選び方と使い方を工夫することで、クラシックな定番スタイルから現代的なトレンドスタイルまで、驚くほど多くのヘアスタイルに対応できる万能なスタイリング剤なのです。この記事では、グリースを使って作れる代表的なメンズヘアスタイルと、それぞれのセットのコツについて詳しく解説していきます。
なぜグリースは多様なヘアスタイルに対応できるのか
まず、なぜグリースがこれほどまでに幅広いヘアスタイルに活用できるのでしょうか。その理由は、グリースが持つ「艶による質感のコントロール」「固めないセット力による柔軟な表現力」「製品ごとに異なるセット力の幅広さ」という、三つの大きな特徴にあります。これらの特徴を理解し、組み合わせることで、スタイルの可能性は無限に広がります。
ヘアスタイル1:サイドパート・七三分け(クラシックスタイル)
まずご紹介するのは、ヘアグリースの持つ魅力を最も象徴的に表現できる、王道のクラシックスタイルです。清潔感と品格が求められるこのスタイルにおいて、グリースがもたらす美しい艶と、髪を「面」として整えるセット力は、まさに不可欠な要素と言えるでしょう。セットの際は、ドライヤーで分け目と毛流れの土台をしっかりと作った後、ハードタイプのグリースを均一に馴染ませ、コームを使ってタイトに仕上げるのが基本です。
ヘアスタイル2:スリックバック(オールバック)
全ての髪を潔く後ろに流すスリックバックは、男らしさとフォーマル感を同時に演出できるスタイルです。このスタイルを成功させる鍵も、やはりグリースの艶とまとまりにあります。ドライヤーで全ての髪を後ろ方向へと徹底的にクセ付けし、ハードタイプのグリースで撫でつけるようにセットします。特に艶の強いグリースを選ぶと、より重厚でクラシカルな雰囲気を高めることができます。
ヘアスタイル3:パーマスタイル(ウェーブ・カールヘア)
現代的なヘアスタイルにおいても、グリースは絶大な効果を発揮します。特に、パーマをかけた髪との相性は抜群です。パサついて見えがちなパーマヘアに、ソフトからミディアムタイプのグリースを優しく揉み込むように付けることで、カールやウェーブのリッジ(凹凸)が際立ち、一日中潤いのあるウェットな質感をキープすることができます。
ヘアスタイル4:センターパート・マッシュ(ナチュラルスタイル)
作り込みすぎていない、さりげないお洒落感が魅力のセンターパートやマッシュスタイルにも、グリースは有効です。この場合、主役はグリースではなく、あくまで髪本来の質感を活かすための脇役として使います。ソフトタイプのグリースをごく少量だけ使い、自然な毛流れとまとまり、そして品の良い艶感をプラスすることで、ラフでありながらも清潔感のある、洗練された印象に仕上がります。
ヘアスタイル5:ショートヘア・フェードカット
清潔感あふれる短髪スタイルでも、グリースは活躍します。ハードタイプのグリースを使えば、トップにシャープな束感や動きを出したり、サイドをタイトに抑えたりと、メリハリのあるスタイリングが可能です。ワックスで作るマットな質感とは一味違う、艶やかで大人びた印象のショートスタイルを創り出せます。
あなたのヘアスタイルに最適なグリースをサロンで
このように、ヘアグリースは一つの製品カテゴリーでありながら、その選び方と使い方次第で、全く異なる表情のヘアスタイルを創り出すことができます。そして、最高のパフォーマンスを発揮するためには、やはりそのスタイルやご自身の髪質に合った最適な製品を選ぶことが重要です。サロン専売品には、ソフトな質感からスーパーハードなものまで、プロが求めるあらゆるヘアスタイルに対応するための、幅広いラインナップが揃っています。
まとめ
ヘアグリースは、クラシックな定番スタイルから最先端のトレンドスタイルまで、あなたの想像以上に多くのヘアスタイルに対応できる、非常に懐の深いスタイリング剤です。この記事を参考に、これまで挑戦したことのなかった新しいヘアスタイルに、グリースを使ってぜひ挑戦してみてください。あなたのスタイルの可能性をさらに広げるために、私たちプロのスタイリストが、全力でそのお手伝いをさせていただきます。