直毛メンズのスタイリングはグリースが最適|動きを出す選び方とセット術
サラサラとした質感で、一見すると非常に扱いやすそうに見える「直毛」。しかし、その一方で「髪が硬すぎてスタイリングがまとまらない」「動きが出にくく、いつも同じような髪型になってしまう」「セットしてもすぐに元に戻ってしまう」といった、直毛ならではの特有の悩みを抱えている男性は少なくありません。
そんなスタイリングが難しいと思われがちな直毛にとって、実は「ヘアグリース」が非常に相性の良い、強力な味方となり得ることをご存じでしょうか。この記事では、なぜグリースが直毛のスタイリングに効果的なのか、その理由と、直毛の髪質を最大限に活かすための選び方・セット方法を詳しく解説していきます。
なぜ直毛のスタイリングにグリースが効果的なのか
動きが出にくく、形がつきにくい直毛の悩みに、グリースは様々な角度からアプローチすることができます。
効果1:艶による質感向上と毛流れの強調
直毛の持つ最大の魅力は、キューティクルが整っていることによる、面の美しさです。ヘアグリースがもたらす深い艶は、その魅力を最大限に引き立て、髪一本一本の流れをシャープに見せてくれます。パサつきを抑え、清潔感あふれる知的な印象を演出するのに、これ以上ないほど適しています。
効果2:強力なセット力で形を一日中キープ
スタイリングが取れやすく、「元に戻ろう」とする力が強いのも直毛の特徴です。セット力の強いハードタイプのグリースを使えば、朝に作ったスタイルを一日中しっかりと維持することが可能です。また、硬くてまとまらない髪も、グリースの力でタイトに抑え込むことができます。
効果3:束感を作り、擬似的な動きを演出
直毛に動きが出にくいのは、髪が一枚の板のようになってしまいやすいからです。グリースが持つ粘性の高いテクスチャーは、そんな直毛の髪に擬似的な「束」を作り出すことを可能にします。艶のあるシャープな束感が生まれることで、スタイルに立体感が生まれ、まるで動きがあるかのような躍動感を演出できます。
直毛メンズのためのグリースの選び方
ご自身の髪質や、なりたいスタイルに合わせて最適なグリースを選ぶことが重要です。
髪が硬く、タイトに抑えたい場合
髪の力に負けずに、七三分けやオールバックのようにビシッと抑えつけたい場合は、セット力が最も強力な「スーパーハードタイプ」のグリースを選ぶことをお勧めします。
動きや束感を出したい場合
ショートレイヤースタイルなどで動きを表現したい場合は、セット力のある「ハードタイプ」以上を選びつつ、指先で繊細な束を作りやすい、手のひらでよく伸びる操作性の良いグリースが適しています。
髪が柔らかい直毛の場合
髪が細く柔らかい直毛の方が、重すぎるグリースを使うと髪が潰れてしまうことがあります。セット力は「ミディアムからハードタイプ」程度で、比較的軽やかな使用感の製品を選ぶと良いでしょう。
直毛を活かすグリースのセット方法
直毛のスタイリングを成功させる鍵は、ドライヤーでのベース作りと、スタイリング剤の付け方にあります。
テクニック1:タイトな毛流れスタイル
直毛の面の美しさを最大限に活かすスタイルです。まず髪を濡らした後、ドライヤーで作りたい毛流れの方向に髪の根元からしっかりと乾かし、土台を作ります。その後、グリースを髪全体に均一に馴染ませ、コーム(櫛)を使って表面を整えれば、シャープで美しい毛流れのスタイルの完成です。
テクニック2:動きのある束感スタイル
動きが出にくい直毛に、立体感をプラスするスタイルです。ドライヤーで髪の根元を立ち上げるように、様々な方向から風を当ててラフに乾かします。グリースを全体に馴染ませた後、指先に少量のグリースを取り、毛束を一本一本つまんでねじりを加えながら、無造作に散らすようにセットします。仕上げにキープスプレーを使うと、スタイルがより長持ちします。
あなたの直毛に最適な一品をサロンで
一口に直毛と言っても、髪の硬さ、太さ、生え癖は一人ひとり全く異なります。そのため、市販されている製品が、あなたの髪のポテンシャルを最大限に引き出せるとは限りません。サロン専売品の中には、硬い直毛でも自在にコントロールできる強力なセット力と、繊細な束感を作るための優れた操作性を両立させた、プロ仕様のグリースが数多く存在します。私たちプロのスタイリストは、あなたの髪質を正確に見極め、最適なスタイリングをご提案する専門家です。
まとめ
ヘアグリースは、直毛の持つ面の美しさを「活かす」ことも、動きが出にくいという悩みを「解決する」こともできる、非常に相性の良いスタイリング剤です。これまでスタイリングがうまくいかずに諦めていた方も、正しい製品選びとセット方法を学べば、ヘアスタイルの可能性は無限に広がります。ぜひ、あなたの新たな魅力を引き出すために、グリースを使ったスタイリングに挑戦してみてください。