【メンズグリースの選び方】髪質とスタイルで選ぶ3つのポイント
艶のあるシャープなヘアスタイルから、パーマを活かした色気のあるスタイルまで、幅広い表現を可能にするヘアグリース。今やメンズスタイリングにおける定番アイテムの一つですが、その種類の豊富さから、ご自身の髪に本当に合う一品がどれなのか、選び方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
最適なスタイリング剤を選ぶことは、理想のヘアスタイルを実現するための第一歩です。この記事では、数ある製品の中から自分にぴったりのグリースを見つけるための、基本的な選び方のポイントを3つの視点から詳しく解説いたします。
グリース選びの最も重要な2つの基準
まず、あらゆるグリースを選ぶ上で基本となるのが、「セット力(ホールド力)」と「艶(ツヤ感)」という二つの基準です。製品のパッケージにも強さの指標が記載されていることが多く、この二つのバランスがそれぞれのグリースの個性となります。スタイルをどれくらい維持したいのか、どのような質感に仕上げたいのか、この二軸を念頭に置いて製品を見ていくと、選択肢を絞り込みやすくなります。
ポイント1:ご自身の髪質と髪の長さで選ぶ
スタイリング剤は、ご自身の髪質との相性が非常に重要です。髪の特徴に合わせて選ぶことで、スタイリングのしやすさや仕上がりが大きく向上します。
硬い髪質・太い髪質の方
髪にハリやコシがあり、広がりやすい硬い髪質の方は、髪のボリュームをしっかりと抑え、まとまりを与えることができるセット力の強いハードタイプのグリースが適しています。髪の重さに負けないキープ力のある製品を選ぶと良いでしょう。
柔らかい髪質・細い髪質の方
髪が柔らかく、ボリュームが出にくい方は、重すぎるテクスチャーのグリースを使うと髪がぺたんと寝てしまうことがあります。そのため、比較的軽やかな使用感で、セット力もソフトからミディアム程度のものがおすすめです。ふんわりとした質感を損なわずに、艶とまとまりを与えることができます。
ポイント2:作りたいヘアスタイルで選ぶ
どのようなヘアスタイルを目指すかによっても、最適なグリースは異なります。なりたいイメージから逆算して選ぶのも、上手な選び方の一つです。
七三分け・オールバックなどのクラシックスタイル
髪の流れを美しく見せ、タイトにまとめ上げる必要があるクラシックなスタイルには、高いセット力と強い艶感を持つグリースが最適です。コームを使って撫でつけるようなスタイリングでも、一日中崩れることなくシャープな印象を維持できます。
パーマ・ナチュラルな毛流れを活かすスタイル
パーマのカール感や、作り込みすぎない自然な毛流れを活かしたい場合は、髪を固めすぎないソフトタイプのグリースが向いています。髪の動きを妨げることなく、適度なまとまりと潤いのある艶をプラスすることで、より洗練された印象に仕上がります。
ポイント3:使いやすさや香りで選ぶ
毎日使うものだからこそ、機能性や心地よさも大切な選択基準になります。
洗い落ちの良さで選ぶ
スタイリング剤の洗い残しは、頭皮トラブルの原因にもなりかねません。特にグリースを初めて使う方や、日々のヘアケアを手軽に済ませたい方には、シャンプーで簡単に洗い流せる「水性グリース」が断然おすすめです。現在市場に出ている製品の多くはこの水性タイプです。
好みの香りで選ぶ
スタイリングの時間をより楽しむために、香りで選ぶという方法もあります。無香料のものから、爽やかな柑橘系、落ち着いたウッディ系まで様々な香りがありますので、ご自身の好みに合ったものを選ぶと、毎日の気分も上がります。
最終的に最適な選び方は専門家への相談
ここまで選び方のポイントを解説してきましたが、最も確実で最適な方法は、ご自身の髪を最もよく知る「髪のプロフェッショナルに相談すること」です。ヘアサロンのスタイリストは、お客様一人ひとりの髪質や骨格、ライフスタイル、そして目指すスタイルを総合的に判断し、数ある製品の中から最適な一品を提案することができます。サロンで扱っている専売品は、成分や使用感にこだわった高品質な製品も多く、市販品では得られない満足感を得られることも少なくありません。
まとめ
自分に合ったグリースを選ぶためには、「セット力と艶」「髪質」「作りたいスタイル」といったポイントを基準に考えることが大切です。最適なグリースと出会うことで、毎日のスタイリングはもっと簡単で、もっと楽しくなるはずです。もし製品選びに迷われた際には、決して一人で悩まず、ぜひお気軽に私たちスタイリストにご相談ください。