トリートメントで髪がベタつく原因とは?さらりとした髪に導く、4つの見直しポイント
髪をいたわるために使ったトリートメントが、かえって髪の「ベタつき」の原因になってしまう。そんな、良かれと思って行ったケアが裏目に出てしまう、悔しい経験はありませんでしょうか。シャンプーをしたばかりなのに、まるで洗っていないかのような重い仕上がりになってしまうと、一日中、不快な気分で過ごすことにもなりかねません。その「ベタつき」には、必ず明確な原因が潜んでいます。この記事では、トリートメントによるベタつきを解消し、さらりとした理想の髪質を手に入れるための、4つの見直しポイントについて解説いたします。
見直しポイント①:そのトリートメントは、あなたの髪質に合っていますか?
まず、最も根本的な原因として考えられるのが、お使いのトリートメントが、ご自身の髪質に合っていないという可能性です。特に、髪が細く柔らかい方や、頭皮の皮脂分泌が多い方が、ダメージヘア用の保湿力が非常に高い、しっとり系のトリートメントを使用すると、髪が必要とする以上の油分や保湿成分が付着し、ベタつきの原因となることがあります。製品が持つ特性と、ご自身の髪質との間にミスマッチが生じているのです。
見直しポイント②:つける場所は、本当に正しいでしょうか?
製品選びが正しかったとしても、その「使い方」、特に「つける場所」を間違えていると、ベタつきを引き起こしてしまいます。男性のヘアケアで最もよく見られる間違いが、トリートメントを髪の根元や頭皮にまでつけてしまうことです。髪の根元付近は、頭皮から分泌される皮脂によって天然の潤いが保たれているため、トリートメントによるケアは基本的に不要です。この部分に油分を重ねてしまうと、根元が重くなり、スタイルがぺたんと潰れてしまうだけでなく、深刻なベタつきの原因となります。ケアの中心は、あくまでダメージが気になる髪の中間から毛先です。
見直しポイント③:使用量は、多すぎていませんか?
より高い効果を期待するあまり、一度にたくさんの量のトリートメントを使っていませんか。髪が一度に吸収できる栄養の量には限りがあります。必要以上の量を使用しても、吸収しきれなかった余分な成分は髪の表面に残り、それがそのままベタつきの原因となります。また、過剰な使用は、すすぎ残しを引き起こす大きな要因ともなります。製品の推奨量を守り、少量でも髪全体に行き渡らせる、丁寧な塗布を心がけましょう。
見直しポイント④:最後のすすぎは、十分にできていますか?
そして、ベタつきの原因として最も多く見られるのが、最後の「すすぎ」が不十分であるというケースです。「潤いを残したい」という思いから、髪のぬめり感をあえて残したままケアを終えてしまうと、その残留成分が乾いた後にベタつきとして現れます。洗い流すタイプのトリートメントは、髪の表面のぬめり感が完全になくなるまで、ぬるま湯で時間をかけて、丁寧に洗い流すのが鉄則です。
「ベタベタする」の悩みから、完全に解放されるために
ここまで、トリートメントによるベタつきの主な原因と、その対策について解説してきました。しかし、ご自身のベタつきの原因が、この中のどれに当てはまるのかを、ご自身だけで正確に判断するのは難しい場合もあるでしょう。そんな時は、ぜひ一度、私たち髪のプロフェッショナルにご相談ください。お客様の髪質と頭皮の状態、そして現在お使いの製品やケア方法までを総合的に診断し、ベタつきの根本原因を突き止めます。そして、あなたの髪を、さらりとしなやかな、最高の状態へと導くための一本を、私たちが責任を持ってお選びいたします。