ヘアケアとスタイリングを同時に。「トリートメントバーム」という新しい選択
ヘアワックスやヘアオイルなど、男性のスタイリング剤には様々な種類がありますが、近年、新たな選択肢として注目を集めているのが「トリートメントバーム」です。髪をいたわる「トリートメント」としての側面と、髪型を整える「スタイリング剤」としての側面を併せ持つ、この多機能なアイテム。この記事では、感度の高い男性たちの間で人気が広まっている、トリートメントバームの魅力とその使い方について詳しく解説いたします。
「トリートメントバーム」とは?ワックスやオイルとの違い
まず、トリートメントバームがどのような製品なのか、その特徴からご説明します。バームは、常温では固形、あるいは半固形でありながら、手のひらの熱で溶けてオイル状に変化するテクスチャーを持っています。シアバターやミツロウといった、天然由来のバターやワックスを主成分としているものが多く、これがクリームや一般的なヘアワックスとの大きな違いです。ヘアワックスが主に髪型を固定する「セット力」を目的としているのに対し、トリートメントバームは、髪に潤いと自然なまとまり、そして艶やかな質感を与えることを得意としています。
バームが持つ、3つの大きな魅力
トリートメントバームには、男性のヘアケアとスタイリングにおいて、多くの魅力的な利点があります。
一つ目は、その「自然なスタイリング力」です。固めすぎることなく、髪に自然な毛束感や動き、そして近年流行しているような程よいウェットな質感を演出することができます。作り込みすぎていない、こなれた印象のスタイルを目指す方には最適なアイテムです。
二つ目は、「高い保湿・補修効果」です。天然のオイルやバターを豊富に含んでいるため、スタイリングをしながら同時に、乾燥してパサついた髪に潤いを与え、ダメージから髪を保護してくれます。
そして三つ目のユニークな魅力が、「多用途性」です。天然由来の良質な成分で作られている製品が多く、髪だけでなく、乾燥が気になる手指や唇の保湿ケアとして使えるものもあります。
プロが教える、バームの正しい使い方
トリートメントバームの効果を最大限に引き出すためには、その使い方が非常に重要です。まず、ごく少量(米粒大から小豆大が目安)を指先で取り、手のひら全体に広げます。この時、手のひらの熱でバームが完全に溶け、透明なオイル状になるまで、しっかりと温めながら伸ばすのがポイントです。そして、そのオイル状になったバームを、髪の中間から毛先を中心に、内側から手ぐしを通すようにして、優しくなじませていきます。根元付近につけすぎると、ボリュームダウンの原因になるため注意しましょう。
あなたのスタイルを、より上質にするために
トリートメントバームは、日々のスタイリングを、髪をいたわる上質なケアの時間へと変えてくれる、非常に優れたアイテムです。そして、その品質は、配合されているオイルやバターといった、原料の質によって大きく左右されます。私たちヘアサロンでは、お客様の髪質や目指すスタイルを的確に診断し、数ある製品の中から、プロフェッショナルが認める最高品質のバームをご提案いたします。成分の良さを肌で感じられる、本物のトリートメントバームを、ぜひあなたの日常に取り入れてみませんか。