【メンズ短髪】“リタッチ”という賢い選択。ヘアカラーを綺麗に保つプロの技

お気に入りのヘアカラーにして、気分も上々。しかし、数週間もすると、鏡を見るたびに気になる存在が…。根元から伸びてきた、黒い髪。いわゆる「プリン」状態です。

「でも、短髪だから、またすぐ切るし、全体を染め直すのはもったいない…」

「毎回全体を染めるのは、髪も傷むし、時間もお金もかかる…」

そんな風に、伸びてきた根元を、見て見ぬフリで放置してしまっていませんか？

そのお悩み、最もスマートで、髪にも、お財布にも優しい解決策があります。それが**「リタッチカラー」**です。この記事では、短髪メンズにこそ知ってほしい、リタッチの本当の価値と、あなたのヘアカラーを常に最高の状態で保つための秘訣を、プロの理容師が徹底的に解説します。

まずは基本から。「リタッチ」と「フルカラー」の違いとは？

ヘアカラーのメニューでよく目にする、この二つの言葉。その違いを正しく理解しておきましょう。

• リタッチカラーとは？伸びてきた根元の、新しく生えてきた部分だけを、既に染まっている毛先の色味や明るさに合わせて、ピンポイントで染め直す技術です。主な目的は**「メンテナンス」**です。
• フルカラーとは？文字通り、根元から毛先まで、髪全体を染める技術です。髪色を初めて変える時や、毛先の色落ちが激しく、全体の色味を統一したい時、あるいは全く違う色にイメージチェンジしたい時などに行います。

なぜ「短髪」にこそ、リタッチカラーが重要なのか？

「髪が短いのだから、リタッチなんてせずに、伸びたらまた全体を染めればいいのでは？」

そう考える方も多いかもしれません。しかし、実は短髪だからこそ、リタッチが非常に重要なのです。

• 理由1：短いからこそ、根元の“数センチ”が命取りになるロングヘアの場合、根元が1〜2cm伸びても、髪全体の長さに紛れて、そこまで目立たないかもしれません。しかし、短髪スタイルの場合、髪全体の長さが短いため、根元が1〜2cm伸びただけでも、スタイル全体に占める**「プリン」の割合が非常に大きく**なり、かえって悪目立ちしてしまうのです。「清潔感」が命である短髪スタイルにとって、根元の放置は致命的です。
• 理由2：髪と頭皮へのダメージを、最小限に抑えられるヘアカラーは、少なからず髪と頭皮に負担をかけます。毎回全体を染め直すのに比べ、カラー剤を塗布する範囲が根元の伸びてきた部分だけに限られるリタッチは、既に染まっている毛先のデリケートな部分に、不必要なダメージを重ねずに済みます。
• 理由3：時間とコストを節約できる、最もスマートな選択染める範囲が少ないため、当然、施術時間はフルカラーよりも短く済みます。また、使用する薬剤の量も少ないため、料金もフルカラーより安価に設定されていることがほとんどです。忙しい現代の男性にとって、賢く、そして効率的にスタイルを維持できる、非常に合理的な方法なのです。

リタッチの最適な「タイミング」と「頻度」の目安

では、どれくらいの頻度でリタッチをするのが理想的なのでしょうか。

• お洒落染めの場合根元が1cm〜2cmほど伸びてきて、色の違いが気になり始めた頃がベストタイミングです。期間としては、1ヶ月〜1.5ヶ月に一度のペースが目安となります。
• 白髪染めの場合白髪は、少し伸びただけでもキラキラと光って目立ちやすいため、より短いスパンでのメンテナンスが理想です。3週間〜1ヶ月に一度のペースでリタッチすることで、常に若々しく、清潔な印象をキープできます。

なぜプロの「リタッチ」は、セルフカラーと全く違うのか？

最後に、最も大切なことをお伝えします。リタッチは、一見簡単なように見えて、実は非常に高度な技術を要する施術です。特に、プロの技術とセルフカラーとでは、決定的な違いがあります。

• 1. 完璧な「色合わせ」の調合技術これが、プロの技術の真骨頂です。私たちは、お客様の毛先の色（光に当たった時の色や、日々のシャンプーで少しだけ褪色した状態）を、数マイクロンのレベルで見極めます。そして、数えきれないほどのカラー剤の中から、最適な色と薬剤を、ミリグラム単位で調合し、新しく生えてきた根元の髪と、既存の毛先の色を、境目がわからないほど完璧に繋げるのです。この繊細な色合わせは、市販のカラー剤では決して真似できません。
• 2. 必要な部分にだけ塗る「的確な塗布技術」既に染まっている部分に、不必要にカラー剤を重ねてダメージを与えないよう、根元の伸びてきた部分だけに、正確に、そして素早く薬剤を塗布します。この緻密な技術が、髪全体の健康を守ります。

まとめ

ヘアカラーを楽しむ全ての短髪メンズにとって、「リタッチ」は、あなたのスタイルを常に美しく、そして髪を健康的に維持するための、最も賢く、スマートな選択肢です。

短い髪だからこそ、根元の1〜2cmが、あなたの清潔感や美意識を雄弁に物語ります。

そして、その根元と毛先の色を完璧に繋げる、プロの「リタッチ技術」は、セルフカラーでは決して到達できない、専門的なアートの領域です。

せっかくのお気に入りのヘアカラー、常に最高の状態で楽しんでみませんか？あなたの髪の状態に合わせた、最適なカラープランをご提案します。伸びてきた根元の悩みも、ぜひ私たちプロにお任せください。

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古賀昌平(こがしょうへい)

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天神大牟田線・西鉄小郡駅前のメンズヘアサロン「FRESHNESS BARBER shop」の広報担当です。福岡県出身。学生時代は水泳部に所属。趣味は、漫画やアニメを見ること（HUNTER×HUNTER、NARUTO -ナルト-、BLEACHなど）。