髪がまとまるシャンプーの選び方|広がり・パサつきを抑え、扱いやすい髪へ
朝、時間をかけてヘアスタイルを整えたはずなのに、湿気や乾燥の影響で、日中には髪が広がったり、パサついたりして、思い通りに「まとまらない」。そうした髪の扱いにくさは、日々の小さなストレスとなり、ご自身の印象にも影響を与えてしまうことがあります。この、髪の「まとまり」を左右する最も大きな要因は、実は、毎日のシャンプー習慣にあるかもしれません。ご自身の髪質に合った、適切なシャンプーを選ぶこと。それが、一日中、快適で扱いやすい髪を手に入れるための、最も重要な第一歩です。
なぜ、髪は「まとまり」を失ってしまうのか
そもそも、なぜ私たちの髪は、言うことを聞かずに広がったり、うねったりしてしまうのでしょうか。その背景には、髪の内部で起こっている、水分バランスの乱れと、ダメージの蓄積があります。
髪内部の、水分バランスの乱れ
髪がまとまりを失う最大の原因の一つが、髪内部の水分バランスが不均一になっていることです。ダメージなどによって髪の内部構造が乱れると、水分を多く含む部分と、乾燥している部分が混在するようになります。特に、湿度の高い日には、乾燥した部分が空気中の余計な水分を吸収して膨張し、これが、髪全体の大きなうねりや、爆発したような広がりの原因となるのです。
キューティクルの損傷と、外部からの影響
髪の表面をうろこ状に覆っているキューティクルは、髪の内部の水分や栄養分を守り、外部の刺激から髪を保護する、大切な鎧の役割を担っています。しかし、ヘアカラーやドライヤーの熱、紫外線といった日々のダメージが蓄積すると、このキューティクルが傷つき、剥がれ落ちてしまいます。鎧を失った髪は、内部の水分が逃げ出しやすくなるだけでなく、外部の湿度の影響も直接受けやすくなり、まとまりのない、パサついた状態になってしまうのです。
髪を「まとめる」ために、シャンプーが果たす役割
まとまりのある、扱いやすい髪を育むためには、シャンプー選びにおいて、以下の二つの視点が不可欠です。
高い保湿力で、髪の水分量を均一に保つ
髪が湿度の影響を受けにくい、安定した状態を保つためには、髪の内部を均一にうるおいで満たし、水分バランスを整えることが最も重要です。セラミドやコラーゲン、ヒアルロン酸といった、優れた保湿成分が豊富に配合されたシャンプーを選びましょう。これらの成分が、髪の芯まで浸透し、みずみずしく、しっとりとした、まとまりやすい髪の土台を築き上げます。
補修成分で、キューティクルを整える
ダメージによって乱れたキューティクルを、滑らかな状態に補修することも、まとまりを良くするためには欠かせません。髪の主成分であるケラチンなどの補修成分は、傷ついたキューティクルを補強し、髪の表面を均一に整えることで、指通りの良い、ツヤのある髪へと導きます。
優しさで洗う、アミノ酸系という土台
どんなに優れた保湿成分や補修成分を補給しても、洗浄の段階で髪に必要なうるおいまで奪ってしまっては意味がありません。髪と頭皮への負担が少ない、アミノ酸系のマイルドな洗浄成分を主としたシャンプーで優しく洗い上げることが、あらゆるケアの基本となります。
シャンプー後のひと工夫で、まとまりはさらに向上する
まとまりのある髪を目指すのであれば、シャンプー後のトリートメントは、もはや必須のケアと言えるでしょう。シャンプーで清潔になった髪に、保湿・補修成分を集中的に送り届けることで、より高いレベルでの質感向上が期待できます。また、髪を乾かす際は、自然乾燥は避け、必ずドライヤーを使いましょう。根元から毛先に向かって、キューティクルの流れに沿うように風を当てることで、表面が整い、驚くほどまとまりの良い、ツヤのある髪に仕上がります。
思い通りにまとまる髪で、毎日を快適に
髪が思い通りにまとまる。それは、ただスタイリングが楽になるというだけでなく、一日を自信に満ちた、快適な気分で過ごすための、大切な要素です。ご自身の髪の広がりやパサつきの原因を正確に見極め、数ある製品の中から、最適な保湿と補修のバランスを持った一本を見つけ出すことは、簡単なことではありません。ぜひ一度、私達のような髪の専門家にご相談ください。あなたの髪を、もっと好きになれるためのお手伝いをさせていただきます。