ワックスを前髪だけに、は正解?プロが教える効果的なスタイリング術
ヘアスタイル全体の印象を、最も大きく左右する重要なパーツ、それが「前髪」です。忙しい朝など、髪全体をスタイリングする時間がない時に、「とりあえず、前髪だけワックスで整えられないだろうか?」と、そう考えた経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。実は、この「前髪だけ」をスタイリングするという行為は、正しいやり方で行えば、非常に効果的で、効率の良いテクニックとなり得ます。この記事では、前髪だけのスタイリングを成功させるための、プロが実践する正しい手順と秘訣について、詳しく解説いたします。
「前髪だけ」のスタイリングが有効な場面
まず、どのような場面で、前髪だけのスタイリングが有効なのでしょうか。例えば、ベリーショートのように、トップやサイドは短く、前髪にのみスタイリングの余地がある髪型の場合。あるいは、全体のセットは不要な、ごく自然なスタイルを目指す日に、最低限の清潔感を演出したい場合。さらには、日中に少しスタイルが崩れてしまった際の、手直し(リスタイリング)として、前髪だけを整えるのも非常に効果的です。
プロが実践する、前髪だけの正しいスタイリング術
前髪だけのスタイリングを成功させる鍵は、「つけすぎによる失敗」を、いかにして避けるか、という点に尽きます。前髪は、最も人の目に触れる部分であるため、少しでもベタついたり、重くなったりすると、スタイル全体が不潔な印象になってしまいます。
1.まず、前髪の「根元」のクセをリセットする
たとえ前髪だけのスタイリングであっても、寝癖などで根元にクセがついたままの状態から始めてはいけません。スプレーなどで、前髪とその根元を重点的に濡らし、ドライヤーを使って、まずは毛流れを整え、ふんわりとした自然な状態にリセットしてください。
2.ワックスの量は「米粒一粒大」のごく少量
次に、使用するワックスの量です。髪全体をセットする場合の基本量が「小豆一粒大」であるのに対し、前髪だけのスタイリングでは、そのさらに半分以下、**「米粒一粒大」**ほどのごく僅かな量で十分です。
3.手のひらではなく「指先」にだけ伸ばす
ここが、最も重要なポイントです。手に取ったごく少量のワックスを、手のひら全体ではなく、スタイリングに直接使う、指先と指の間にだけ、透明になるまでしっかりと伸ばします。
4.「毛先をつまむ」ように、優しくつける
準備ができたら、髪の根元や肌にワックスが極力つかないように注意しながら、指先で、前髪の毛先を優しくつまむようにして、ワックスを馴染ませていきます。毛流れを整えたり、自然な束感を創ったりと、あくまで毛先にだけ、繊細な表情を与えるイメージです。
「つけない」のではなく「つけすぎない」という意識
つまり、プロの世界でよく言われる「ワックスは前髪につけない」という鉄則は、実は「前髪には何もするな」という意味ではありません。それは、「髪全体につけた時と同じ感覚で、前髪にベタっとワックスをつけてはいけない」という、警句なのです。ごく少量を、指先にだけ伸ばし、毛先にだけ優しくつける。この引き算のスタイリングこそが、前髪を最も美しく見せるための、プロの技術です。
繊細な技術を支える、最高の「道具」
このプロの繊細なテクニックを、ご自宅でより高いレベルで実現させてくれるのが、高品質なスタイリング剤です。
私達サロンで取り扱うプロフェッショナル仕様のスタイリング剤、いわゆる「サロン専売品」は、ベタつきが少なく、非常に軽い使用感でありながら、高いスタイリング性能を誇ります。そのため、前髪のようなデリケートな部分に使用しても、重くなることなく、驚くほど美しい毛束感や毛流れを創り出すことが可能です。
お客様の髪質とスタイルに最適な一品と、それを最大限に活かすためのプロの技術。その両方をご提供させていただくことこそ、私達の役割です。ぜひ一度、その違いをご体感ください。