ワックスをつけたまま昼寝はOK?崩れた髪を復活させる方法
昼食後のひとときや、休日の午後、少しだけ「昼寝」をしたいと感じることは、誰にでもあるかと存じます。しかし、朝にヘアワックスでしっかりとスタイリングをしていると、「このまま昼寝をしたら、髪型が崩れてしまうのではないか」「髪や頭皮に悪い影響はないだろうか」と、躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。この記事では、ワックスをつけたまま昼寝をすることの影響と、もしスタイルが崩れてしまった場合に、それを美しく復活させるためのプロの技について詳しく解説いたします。
ワックスをつけたままの「昼寝」、その影響とは
まず、ワックスをつけたまま昼寝をすることによる、二つの主な影響について正しく理解しておきましょう。
1.ヘアスタイルへの物理的な影響
最も直接的で、そして避けられないのが、ヘアスタイルそのものが物理的に崩れてしまう、という影響です。枕やソファ、あるいはデスクなどに頭を預けることで、髪は圧迫されます。これにより、せっかくドライヤーで立ち上げた根元のボリュームが潰れてしまったり、意図しない方向に髪が折れ曲がって、頑固な「寝癖」がついてしまったりします。特に、セット力の高いワックスで固めている場合ほど、一度ついたクセは取れにくくなる傾向にあります。
2.髪と頭皮への健康上の影響
次に、健康への影響についてです。夜、ワックスをつけたまま長時間眠り続けることは、頭皮の毛穴詰まりや髪の摩擦によるダメージなど、多くのリスクを伴うため、絶対に避けるべきです。しかし、これが数十分程度の短い「昼寝」であれば、その健康上のリスクは、夜間の睡眠に比べて、大幅に低いと言えるでしょう。ただし、長時間に及ぶ昼寝や、日常的に繰り返す習慣は、頭皮環境の悪化に繋がる可能性も否定できないため、理想は、やはり何もつけていない清潔な状態で休息することです。
昼寝後に崩れたスタイルを復活させる、プロの「手直し」術
もし、昼寝によってヘアスタイルが崩れてしまったとしても、正しい手順を踏めば、ある程度まで美しい状態に復活させることが可能です。重要なのは、ワックスを新たに付け足すのではなく、今髪についているワックスを「再活性化」させるという考え方です。
ステップ1:「水」を使って、ワックスを再び柔らかくする
まず、ワックスを手に取る前に、少量の「水」を手のひらに取ります。そして、その湿った手のひらで、潰れてしまった部分や、クセがついてしまった部分の髪を、根元から優しく揉み込むようにして、髪に水分を補給します。髪に付着して固まっていたワックスは、この水分によって、つけたてのような柔らかく、再び動かせる状態へと「再活性化」します。
ステップ2:手ぐしで形を整え、自然乾燥させる
ワックスが再活性化し、髪が再び動かせるようになったら、指先で全体のシルエットや毛束感を整え直します。この時、ドライヤーが使える環境であれば、軽く熱を当てながら形を整えると、より効果的です。その後は、そのまま自然乾燥させれば、ある程度のスタイルが復活します。
ステップ3:どうしても必要な場合のみ、ごく少量を付け足す
上記の水のテクニックで手直しを行った上で、それでもキープ力に不安が残る場合に限り、ワックスの「付け足し」を行います。その際の量は、「米粒一粒大」ほどのごく僅かな量に留め、指先にだけ伸ばし、毛束をつまむようにしてピンポイントで補強してください。
「手直しのしやすさ」も、プロの道具の性能です
これまで、崩れた後の手直し術について解説してまいりましたが、この「手直しのしやすさ(再整髪性)」そのものが、実は、スタイリング剤の品質を測る上で、非常に重要な性能の一つです。
私達サロンで取り扱うプロフェッショナル仕様のスタイリング剤、いわゆる「サロン専売品」は、高いキープ力を持ちながらも、柔軟性に優れ、後からでも手直しがしやすいように、処方が緻密に計算されています。質の高いワックスを選ぶことは、日中の不意なスタイルの崩れに対する、最も有効な備えとも言えるのです。
お客様のライフスタイルに合わせた、最適なスタイリング剤と、プロの技術。その両方をご提供させていただくことこそ、私達の役割です。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。