ワックスで寝癖は直せる?プロが教える正しいスタイリング術
忙しい朝、鏡の前に立った時、予期せぬ方向にはねていたり、根元が潰れてしまっていたりする「寝癖」。この厄介な問題に対して、「ワックスをたくさんつければ、なんとか直せるのではないか?」と、そう考えた経験はございませんでしょうか。しかし、その方法は、実はスタイリングをさらに困難にしてしまう、大きな落とし穴でもあるのです。この記事では、ワックスと寝癖の正しい関係性と、頑固な寝癖を完璧にリセットし、理想のヘアスタイルを創り上げるための、プロが実践する正しい手順について詳しく解説いたします。
やってはいけない、乾いた寝癖に直接ワックス
まず、皆様に知っていただきたい最も重要なことは、乾いた髪の寝癖の上から、直接ワックスを塗り込んで直そうとするのは、絶対に避けるべきである、ということです。
寝癖の根本的な原因は、毛先のハネではなく、睡眠中に枕などで圧迫されることによって、髪の「根元」が折れ曲がってしまっている点にあります。この根元のクセをリセットしないまま、上からワックスの力だけで無理に抑えつけようとしても、髪は言うことを聞いてくれません。結果として、ワックスが均一に馴染まずにムラやダマになったり、ベタつくだけで、不自然に寝癖が固定された、最悪のスタイルに仕上がってしまったりするのです。
プロが実践する、完璧な「寝癖直し」の正しい手順
それでは、プロはどのようにして、頑固な寝癖をリセットし、美しいスタイルを創り上げているのでしょうか。その秘訣は、ワックスをつける前の「準備」にあります。
ステップ1:まず、髪の「根元」からしっかりと濡らす
寝癖を完璧に直すための唯一にして最も確実な方法は、クセがついてしまっている部分の髪を、根元からしっかりと濡らすことです。シャワーを浴びるのが理想ですが、時間がない場合は、スプレーボトルなどを使って、寝癖がついている部分の地肌まで、水分が届くように念入りに濡らしてください。髪の毛は、内部の水素結合が、水に濡れることでリセットされる性質を持っています。
ステップ2:ドライヤーで根元の「クセ」をリセットする
髪の根元を濡らしたら、次にドライヤーを使って乾かしていきます。ここで重要なのは、ただ乾かすのではなく、寝癖がついている方向とは逆の方向から、根元にドライヤーの温風を当て、指の腹で地肌を優しく擦るようにしながら乾かすことです。これにより、折れ曲がってしまった根元のクセがリセットされ、髪が素直な状態に戻ります。
ステップ3:ドライヤーでスタイルの「土台」を創る
根元のクセが取れたら、そのまま髪全体を乾かしながら、その日のヘアスタイルの土台を創り上げていきます。トップにボリュームを出したり、サイドを抑えたりと、この段階で髪型の骨格を8割方完成させてください。
ステップ4:仕上げに「ワックス」をつける
髪が完全に乾き、寝癖が綺麗にリセットされ、スタイルの土台が完成した状態で、ようやくワックスの出番です。適量のワックスを手のひらで完璧に伸ばし、創り上げた土台をサポートするように、髪全体に馴染ませて、スタイルを完成させます。
最高のスタイリングは、最高の「土台」から
これまでにご紹介した通り、寝癖を制し、理想のスタイルを創るためには、ワックスをつける前の「準備」が全てと言っても過言ではありません。そして、その準備をより簡単に、そして毎朝のスタイリングをより快適なものにするためには、そもそもお客様一人ひとりの髪質や生え癖に合わせた、寝癖がつきにくく、そして直しやすいベースカットが施されていることが、大前提となります。
私達プロのスタイリストは、お客様がご自宅で簡単にスタイリングできるよう、再現性を第一に考えてカットを施します。そして、そのカットデザインを最大限に活かすための、高品質な「サロン専-売品」の中から最適なワックスを選び出し、このプロの寝癖直しの技術を、その場で丁寧にお伝えさせていただきます。
もう、毎朝の寝癖に悩む必要はございません。ぜひ一度、私達にご相談ください。