ヘアワックスとは?今さら聞けないその役割と基本を徹底解説
メンズヘアスタイリングの世界で、最も身近で、最も広く使われている「ヘアワックス」。しかし、その言葉が一体何を指し、どのような役割を持つものなのかを、正確にご存知の方は意外と少ないかもしれません。「ワックスとは何か」という、その本質を正しく理解することは、ご自身の理想のヘアスタイルを創り上げるための、最も重要な第一歩です。この記事では、今さら人には聞けないヘアワックスの基本的な定義と、その特徴について詳しく解説いたします。
ヘアワックスとは:その基本的な定義
ヘアワックスとは、数ある「整髪料」という製品カテゴリーの中の一つです。その名の通り、主成分として「ワックス」、すなわちロウ成分や油性の成分を含んでおり、それらを基に、髪型を整え、維持するための様々な機能性成分を配合して作られています。その最も大きな目的は、髪にまとまりや動き、そして束感を与え、創り上げたヘアスタイルを保持することにあります。
ワックスが持つ、他の整髪料にはない「特徴」
ワックスとは何かをより深く理解するために、他の代表的な整髪料、例えばジェルやグリース、ヘアスプレーなどと比較した際の特徴を見ていきましょう。
1.固めすぎない、しなやかなセット力
ワックスの最大の特徴は、ジェルやヘアスプレーのように、髪をパリパリと硬質に固めてしまうのではなく、髪の柔軟性を保ったまま、しなやかにスタイルをキープできる点にあります。この性質により、一度セットした後でも、手ぐしで簡単に手直しができる「再整髪性」の高さを実現しています。
2.「束感」や「動き」を創り出す能力
現代のメンズヘアスタイルにおいて、お洒落な雰囲気を演出するための鍵となる「束感」や「動き」。この繊細な質感を自在に創り出せることこそ、ワックスが最も得意とするところです。ワックスの成分が髪の毛を数本ずつまとめ上げ、立体的な束を形成し、スタイル全体に軽やかさと躍動感を与えてくれます。
3.多彩な「質感」の表現力
一口にワックスと言っても、その仕上がりの質感は多岐にわたります。ツヤを完全に抑えたドライな質感に仕上げる「マットタイプ」から、潤いのある光沢感を髪に与える「グロスタイプ」まで、製品によって様々な表情を創り出すことが可能です。なりたいイメージに合わせて、質感を自在にコントロールできるこの表現力の幅広さも、ワックスならではの魅力と言えるでしょう。
ワックスの主な役割:ヘアスタイルの「仕上げ」
ワックスは、スタイリングの全工程において、どのような役割を担うのでしょうか。プロのスタイリングにおいて、ワックスは、あくまでヘアスタイルの「仕上げ」を担う最終工程のアイテムとして位置付けられています。髪の大きな流れやボリュームといった、髪型の骨格となる部分は、ワックスをつける前のドライヤーの段階で創り上げます。そして、その土台の上に、束感や動きといったディテールを加え、スタイルを一日中キープするために、ワックスが使われるのです。
あなたの「なりたい」を叶えるためのワックス選び
これまで、ワックスとは何か、その基本的な定義と役割について解説してまいりました。そして、その定義や役割を、極めて高いレベルで実現するために開発されているのが、私達サロンで取り扱うプロフェッショナル仕様のスタイリング剤、いわゆる「サロン専売品」です。
市販の製品とは一線を画す、優れた操作性、表現力、そして持続力。それらを備えた高品質なワックスの中から、お客様一人ひとりの髪質となりたいスタイルに合わせた最適な一品を、私達が責任を持ってお選びいたします。ワックスに関するあらゆる疑問は、ぜひ一度、髪の専門家である私達にご相談ください。