初めてのヘアカラー予約でも安心。理想の髪色を叶えるための、伝え方のコツ
新しい自分に出会うため、ヘアカラーに挑戦しようと心を決め、スマートフォンの予約サイトを開いたり、サロンの電話番号を調べたりした、その瞬間。「待てよ、電話口や予約フォームで、一体何をどう伝えれば良いのだろう?」と、ふと手が止まってしまったご経験はございませんか。
「やりたい髪色がはっきりと決まっていないのに、予約の電話をしてしまって良いのだろうか」「専門用語が分からないと、希望がうまく伝わらないのではないか」。特に、初めてサロンでヘアカラーをされる方にとっては、この「予約」という行為そのものが、一つの大きなハードルに感じられるかもしれません。今回は、そんなあなたの不安を解消し、スムーズなご予約と、当日の心からのご満足に繋げるための、ちょっとしたポイントについて、私達サロン側の視点から、丁寧にお伝えさせていただきます。
予約の前に、まず決めておくとスムーズなこと
もちろん、何も決まっていなくても全く問題はございませんが、もし事前に少しだけイメージを整理しておいていただくと、ご予約や当日のカウンセリングが、より円滑に進む場合がございます。
まず一つ目が、「カットも一緒にするかどうか」です。ヘアカラーによるイメージチェンジと同時に、髪の長さや形も整えたいとお考えかどうか。これを決めておいていただくだけで、私達はお客様のために確保すべき、最も正確な施術時間をお見積もりすることができます。
そして二つ目が、大まかな「なりたいイメージ」の方向性です。具体的な色名やスタイル名でなくても、全く構いません。「今の髪色より少し明るくして、雰囲気を変えたい」「気になる白髪を、自然な形で目立たなくしたい」「派手すぎない範囲で、少しだけ個性を出してみたい」といった、漠然としたご希望だけでも、ぜひお聞かせください。
イメージが固まっていなくても、全く問題ありません
ここで、私達から最も強くお伝えしたいこと。それは、なりたい髪色が具体的に決まっていなくても、どうぞご心配なさらないでください、ということです。むしろ、「ヘアカラーに興味があるのですが、どんな色が自分に似合うか分からないので、相談に乗ってください」と、予約の際に正直にお伝えいただくこと。それが、実は理想の髪色に出会うための、最善の方法なのです。
お客様との対話の中から、その方の髪質、肌の色、普段のファッション、そしてライフスタイルなどを総合的に判断し、数えきれないほどの選択肢の中から、その方に本当に似合う最高のスタイルをご提案すること。それこそが、私達プロフェッショナルの仕事の醍醐味であり、最も得意とするところです。どうぞ、安心して「相談からのご予約」をいただければと存じます。
特殊なカラーをご希望の場合の、伝え方のポイント
もし、ブリーチをしてハイトーンの髪色にしたい、あるいはハイライトやメッシュといったデザインカラーに挑戦してみたい、といった明確なご希望がおありの場合は、その旨を予約の段階で必ずお伝えいただくよう、お願いいたします。これらの特殊な技術は、通常のカラーリングよりも大幅に長い施術時間を必要とします。事前にお知らせいただけていない場合、当日の予約状況によっては、ご希望の施術をお受けできなくなってしまう可能性もございますので、ご協力いただけますと幸いです。
知っておくと安心、当日の所要時間とご来店時の準備
当日の施術時間の目安としては、「カットとヘアカラー」を合わせて、おおよそ2時間から2時間半ほどを見ていただくと、余裕を持ってお過ごしいただけます。ブリーチを伴う「ダブルカラー」などの場合は、3時間半から4時間以上かかることもございますので、ご予定を立てる際の参考になさってください。
ご来店時の服装は、リラックスできるものがお勧めです。また、当日の朝にシャンプーをしていただく必要はございません。過度でなければ、整髪料などが付いていても問題ございませんので、どうぞ普段通りの状態でお越しください。
予約は、理想のスタイルを創る共同作業の始まりです
サロンの予約は、単なる「時間の確保」という事務的な手続きではありません。それは、お客様と私達理容師が、これから始まる素晴らしいヘアデザインを成功に導くための、「最初のコミュニケーション」であり、大切な共同作業の始まりの合図です。
上手く伝えよう、と気負う必要は全くございません。あなたの正直な気持ちや、漠然としたイメージを、そのまま私達にぶつけてきてください。その想いを、私達がしっかりと受け止め、最高の技術と誠実さをもって、完璧な形にしてみせます。あなたからのご連絡を、心よりお待ちしております。