【メンズ短髪】ニット帽のおしゃれなかぶり方|脱いでもカッコいい髪型とセット術
秋冬のコーディネートに、温かみとこなれ感をプラスしてくれるファッションアイテム、「ニット帽」。しかし、短髪の男性にとっては、
「どう被れば、おしゃれに見えるんだろう?」
「帽子を脱いだら、髪がぺたんこになってしまいそうで不安…」
といった、特有の悩みがつきものです。
ご安心ください。実はニット帽は、顔周りがすっきりしている短髪だからこそ、シャープでおしゃれに決まる最高のアクセサリーなのです。
この記事では、ニット帽のおしゃれなかぶり方の基本から、誰もが悩む「帽子を脱いだ後」の問題を解決するテクニック、そしてベースとなる髪型の作り方まで、その全てを徹底的に解説します。
短髪×ニット帽が、最高におしゃれな理由
なぜ、短髪とニット帽はこれほどまでに相性が良いのでしょうか。
- 清潔感とシャープさの両立顔周りがすっきりしている短髪と合わせることで、ニット帽のカジュアルで柔らかな雰囲気の中に、クリーンでシャープな印象が生まれます。だらしなく見えず、大人っぽいバランスが取れます。
- シルエットが美しくまとまる長髪のように、帽子から髪がはみ出して中途半半端な印象になることがありません。全体のシルエットがコンパクトにまとまり、どんなファッションにも合わせやすくなります。
- 襟足やもみあげが、最高のアクセントに帽子から覗く、きれいに整えられた襟足やもみあげ。この細部にこそ、その人のおしゃれへのこだわりが表れます。短髪だからこそ、この部分を効果的なアクセントとして活かすことができるのです。
もう迷わない!ニット帽のかぶり方「3つの基本」
かぶり方一つで、印象は自由自在。まずは、基本の3パターンをマスターしましょう。
① 深さで印象をコントロールする
- 浅めにかぶる: 額や髪の生え際をしっかりと見せるスタイル。視線が上に集まり、明るく、こなれた印象になります。顔の形が丸い方や、すっきりと見せたい方におすすめです。
- 深めにかぶる: 耳が半分〜全部隠れるくらいまで、深く被るスタイル。ストリート感が出て、クールでミステリアスな印象に。顔の長さをカバーしたい面長さんにも効果的です。
② 前髪をどうするか問題
- 前髪を上げる/しまう: 最も清潔感があり、大人っぽく見えるスタイル。前髪を上げてから被るか、帽子の中に全てしまい込みます。ビジネスシーンでの防寒対策としても有効です。
- 前髪を出す: 前髪を少しだけ帽子から覗かせるスタイル。カジュアルで、親しみやすく、若々しい印象になります。目にかからない程度に、さりげなく見せるのがポイントです。
ニット帽がもっと似合う!ベースとなる短髪スタイル
ニット帽を被る日も、被らない日も。いつでもカッコいい、ベースとなるヘアスタイルです。
- ① ベリーショート / フェードスタイル最も相性が良いスタイル。帽子から覗く、グラデーションの効いた刈り上げ部分が、非常にシャープでおしゃれです。髪が短いため、帽子を脱いだ時に髪が潰れているのがほとんど気にならない、という最大のメリットがあります。
- ② ツーブロックショートサイドの膨らみが刈り上げによって抑えられているため、ニット帽を被っても、頭が大きく見えたり、シルエットが崩れたりしにくいのが特徴です。
- ③ センターパート / マッシュショートトップや前髪にある程度の長さを残したスタイル。帽子からあえて前髪やサイドの毛流れを覗かせることで、アンニュイでおしゃれな雰囲気を楽しむことができます。
【最重要】帽子を脱いでも“ぺたんこ”にならないための予防と対策
誰もが経験する、この最大の悩み。いくつかの簡単な工夫で、被害を最小限に抑えることができます。
【被る前の予防策】
- 根元をしっかり立ち上げておく: ドライヤーで乾かす際に、いつもよりもしっかりと、髪の根元を立ち上げるように乾かしておきましょう。
- スタイリング剤はごく少量に: ワックスなどをつけすぎると、帽子の中の熱と湿気で、かえって髪が潰れやすくなります。油分の少ないマット系のワックスを、ごく少量、根元中心につけるのがおすすめです。
【脱いだ後の直し方】
- 手ぐしで空気を入れる: 最も簡単で効果的な方法。トイレなどで、指の腹で髪の根元に入り込み、わしゃわしゃと頭皮をこするように動かして、髪全体に空気を含ませます。これだけで、潰れた髪はかなり復活します。
- 携帯用のスタイリング剤を使う: どうしても気になる場合は、携帯用の小さなワックスやパウダースプレーを持ち歩き、直しに使うのも良いでしょう。
なぜ「ニット帽が似合う男」は、理容室(バーバー)に通うのか?
ニット帽スタイルのおしゃれさを、本当の意味で決定づけるのは、帽子をかぶっている時ではありません。帽子を脱いだ瞬間と、帽子から覗く細部です。そして、その両方を完璧にデザインできるのが、プロの理容師がいる理容室なのです。
- ① “脱いでもカッコいい”を創るカット技術プロの理容師は、あなたが帽子を被ることを計算し、根元が潰れにくいように立ち上がりのベースを作ったり、毛量調整でふんわり感をあらかじめ“仕込んで”おいたりします。これこそが、プロが創る「潰れにくいカット」です。
- ② 帽子から“覗く部分”への圧倒的なこだわりニット帽スタイルのおしゃれさは、帽子から見える襟足ともみあげの美しさで決まります。理容師にしか扱えないカミソリを使い、この部分をシャープで清潔感あふれるラインに仕上げる。このディテールへのこだわりが、あなたをその他大勢から一歩抜きん出た存在にします。
- ③ 潰れにくい「パーマ」という選択肢直毛や軟毛で、どうしても髪が潰れてしまうという悩みに対し、プロは根元に立ち上がりを与える「ニュアンスパーマ」などを提案できます。これは、あなたの悩みを根本から解決する、最も効果的な手段です。
- ④ トータルでの清潔感髪型だけでなく、シェービングで整えられた眉や肌が、ニット帽をかぶった時の顔全体の印象を、よりクリーンで洗練されたものにします。
まとめ
短髪とニット帽は、清潔感とおしゃれさを両立できる、最高の組み合わせです。かぶり方を工夫し、被る前にほんの少し準備をするだけで、脱いだ時の“ぺたんこ問題”は、ある程度解決できます。
しかし、**「帽子を脱いだ時も完璧なヘアスタイル」と「帽子から覗く、計算され尽くした美しい襟足」**という、本当のおしゃれさを決定づける要素は、プロの理容師によるカットとシェービング技術があってこそ、初めて実現するのです。
最高のニット帽スタイルを手に入れるために。ぜひ一度、お近くの理容室で、プロの仕事を体験してみてはいかがでしょうか。