【メンズ短髪スタイリング】セットが苦手な人必見!基本の手順と劇的に上手くなるコツ
「サロンで切ってもらった日はカッコよかったのに、翌朝自分でセットするとなんか違う…」
「ワックスの付け方がよくわからなくて、結局いつも同じような髪型になってしまう」
多くの男性が、一度はこんな悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。毎朝のヘアスタイリングは、面倒な作業だと感じている方も少なくないかもしれません。
しかし、断言します。ヘアスタイリングは、センスや才能ではありません。正しい「手順」と、ちょっとした「コツ」を知るだけで、誰でも、そして今日から、見違えるほど上手くなります。
この記事では、セットが苦手な方にこそ読んでほしい、メンズ短髪スタイリングの「基本の教科書」を、プロの目線から徹底的に解説します。
なぜあなたのスタイリングは決まらないのか?よくある3つの勘違い
まず、多くの方が陥りがちな「やってはいけない」スタイリングの勘違いから見ていきましょう。もし一つでも当てはまっていたら、そこを直すだけで仕上がりは大きく変わります。
- 勘違い①:ドライヤーは“ただ乾かすだけ”の道具だと思っている→ 大きな間違いです。 ヘアスタイルのシルエット、つまり土台の8割はドライヤーで作られます。スタイリング剤は、その土台をキープし、質感を加えるための仕上げに過ぎません。
- 勘違い②:スタイリング剤は“多ければ多いほど”セットできると思っている→ 逆効果です。 量が多すぎると、髪が重みで潰れてボリュームが出なくなったり、ベタベタして不潔な印象になったりします。適量を守ることが重要です。
- 勘違い③:スタイリング剤を“髪の表面・毛先だけ”につけている→ これが最も多い失敗例です。 表面だけにつけても、髪の動きや束感は生まれません。スタイルの持ちも悪くなり、すぐにペタッとしてしまいます。
これが正解!スタイリングの質を上げる「基本の3ステップ」
勘違いがわかったところで、いよいよプロが実践する正しい手順をご紹介します。この3ステップを、ぜひ明日の朝から試してみてください。
Step1:ベースメイク【ドライヤー編】
まず、スタイリングの土台作りから。寝癖がついたままでは、絶対にうまくいきません。
- 髪を根元からしっかり濡らす: シャワーや霧吹きで、髪の根元(地肌)から全体をしっかりと濡らし、一度リセットします。
- 優しくタオルドライ: ゴシゴシと擦らず、タオルで頭皮の水分を吸い取るように優しく拭きます。
- シルエットを作る:
- ボリュームを出したい部分(トップなど): 髪の根元に指を入れ、持ち上げながら、下からドライヤーの風を当てて乾かします。
- ボリュームを抑えたい部分(サイドやハチ): 髪の流れに沿って、上からドライヤーの風を当て、手のひらで軽く押さえつけながら乾かします。
Step2:スタイリング剤の塗布【ワックス/ジェル編】
土台ができたら、スタイリング剤で質感を加えていきます。
- 適量を手に取る: まずは10円玉大くらいの量を手に取ります。足りなければ後から足せます。
- “透明になるまで”伸ばす: 手のひら、そして指の間まで、スタイリング剤が透明になるまでしっかりと伸ばします。これがムラなく仕上げるための最大のコツです。
- 根元から揉み込む: 髪の内側に手を入れて、シャンプーをするように、根元から中間を中心に髪全体に空気を含ませながら揉み込みます。
Step3:シルエット調整【仕上げ編】
全体にスタイリング剤が馴染んだら、最後の仕上げです。
- 束感を作る: 指先で毛束をつまんだり、軽くねじったりして、シャープな動きや自然な束感を作っていきます。
- フォルムを整える: 全体のバランスを見ながら、トップの高さやサイドの収まりなど、シルエットを最終調整します。
- スプレーでキープ: 完璧にスタイルが決まったら、髪から少し離してハードスプレーを全体に軽く吹きかけます。これで一日中、最高の状態をキープできます。
「何をやってもダメ…」その根本原因は“カット”にある
「この手順でやっても、なぜかサロンのようにはいかない…」
もしあなたがそう感じるなら、その根本的な原因は、あなたの技術ではなく**「カット」そのもの**にある可能性が非常に高いです。
優れたスタイリングは、優れたカットという「設計図」があって初めて成り立ちます。
- スタイリングしやすいカットとは?
- ドライヤーで乾かすだけで、ある程度の形になるように切られている。
- あなたがワックスを付けた時に、自然と毛束ができるように毛量が調整されている。
- あなたの生え癖や骨格を考慮し、ボリュームを出す部分と抑える部分が計算されている。
これらは、プロの理容師が、あなたの髪と向き合い、緻密な計算の上で施す専門技術なのです。
なぜスタイリングの悩みは理容室(バーバー)で相談すべきなのか?
スタイリングの上達への一番の近道は、あなたの髪を誰よりも理解してくれるプロの理容師に相談することです。
- ① あなたの髪の「取扱説明書」を作ってくれる場所プロの理容師は、あなたの髪質、骨格、ライフスタイルを総合的に診断し、「あなたの髪は、こう乾かして、このスタイリング剤をこう付ければ、一番かっこよくなりますよ」という、あなた専用の“トリセツ”を提案してくれます。
- ② 最高の“マンツーマンレッスン”どんな動画や雑誌よりも確実なのが、目の前での実践指導です。カットの仕上げには、あなたが明日から自分でできるようになるまで、プロの技をマンツーマンで丁寧にレクチャーしてくれます。
- ③ そもそも「スタイリングが楽な髪」を創ってくれるあなたの「スタイリングが苦手」という悩みを根本から解決するため、「乾かすだけで決まる髪型」や「パーマで動きのベースを作る」といった、カットやパーマによる解決策を提案できるのがプロの強みです。
まとめ
メンズ短髪のスタイリングは、正しい手順さえ踏めば、誰でも必ず上手くなります。「ドライヤーで土台を作り、スタイリング剤は根元からつけ、最後に形を整える」。この基本を、ぜひ明日から試してみてください。
そして、もしあなたが本気で変わりたいと願うなら、ぜひ一度、お近くの理容室を訪れてみてください。プロの理容師が、あなたの髪を最高の“設計図”に描き変え、あなたに最適な“取扱説明書”を授けてくれるはずです。毎朝のスタイリングが、面倒な作業から、自分を創造する楽しい時間へと変わる。そんな新しい毎日が、あなたを待っています。