クロップスタイルに「束感」をプラス。簡単におしゃれに見せるスタイリング術
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シンプルで清潔感のあるクロップスタイルですが、トップの髪に「束感」という要素を加えるだけで、一気に立体感が生まれ、より洗練されたおしゃれな印象へと変化します。しかし、「自分でスタイリングしてみても、美容室や理容室で仕上げてもらったような、きれいな束感がうまく出せない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。この記事では、クロップスタイルで美しい束感を出すためのスタイリングのコツと、その土台となるカットの重要性について、プロの視点から詳しく解説します。
Contents
なぜクロップスタイルに「束感」が重要なのか
のっぺりとした印象になりがちな短髪スタイルに、束感は深みと表情を与えてくれます。
スタイルに深みを与える効果
- 立体感と動きを演出
髪に毛束のまとまりを作ることで、平面的に見えがちなトップの髪に、立体感と動きが生まれます。これにより、ヘアスタイル全体が生き生きとした表情になります。 - 軽やかで爽やかな印象に
特に髪の量が多い方や、黒髪で重く見えがちな方も、束感によって髪と髪の間に適度な隙間ができるため、軽やかで爽やかな印象を与えることができます。 - こなれたおしゃれ感の向上
作り込みすぎていない、自然でありながらも計算された束感は、ファッション感度の高い、こなれたおしゃれさを演出するための重要な要素です。
自宅でできる「束感」スタイリングの基本手順
いくつかの基本的なポイントを押さえるだけで、誰でも簡単に美しい束感を作ることができます。
スタイリングの前に準備するもの
- ドライヤー
束感のあるスタイルの、ふんわりとしたベースを作るための最も重要なツールです。 - スタイリング剤
特に、セット力と伸びの良さを兼ね備えたワックス系のスタイリング剤が、束感作りには適しています。 - あなたの「指」
最高のスタイリングツールは、あなた自身の指です。指先を使い、繊細なディテールを作っていきます。
簡単なスタイリングのステップ
- ベース作りが最も重要
まずは髪の根元からしっかりと濡らし、寝癖をリセットします。その後、ドライヤーでトップの髪の根元を立ち上げるように、ふんわりと乾かしていきます。この段階で、ある程度のボリューム感を出しておくことが大切です。 - 最適なスタイリング剤の選定
ある程度のセット力があり、髪に馴染ませやすいファイバーワックスや、ツヤを抑えたドライな質感に仕上がるマットワックスなどが、クロップスタイルの束感作りにはおすすめです。 - 付け方が仕上がりを左右する
適量(パール粒大が目安)を手のひらに、透明になるまで薄く均一に伸ばします。そして、トップの髪の内側、根元付近から、髪の間に空気を入れるように優しく揉み込むように馴染ませます。 - 指先で束をつまんで作る
最後に、指先に残ったごく少量のワックスを使い、鏡を見ながら、作りたい毛束を優しくつまんでいきます。全体のシルエットを見ながら、バランスを整えれば完成です。
うまく束感が出せない…その原因と解決策
手順通りにやっても、なぜかうまく束感が出ない。その原因は、スタイリングの方法以外にあるかもしれません。
考えられる主な原因
- スタイリング剤の量が不適切
つけすぎると、髪がワックスの重さで潰れてしまい、束になりません。逆に少なすぎても、髪がまとまらず、きれいな束感は生まれません。 - ご自身の髪質
非常に硬く、真っ直ぐな直毛の方や、逆に一本一本が細く、柔らかすぎる軟毛の方は、カットだけでは束感が出にくい場合があります。 - カットそのものの問題
実は、これが最も大きな原因であることが多いです。スタイリングで束感が出やすいように、あらかじめカットの段階で、髪の毛量や質感が調整されていないと、いくら頑張ってもきれいな束感は作りにくいのです。
プロによる根本的な解決策
- 束感が出やすくなる「質感調整カット」
プロの理容師は、セニング(すき鋏)やスライドカットといった専門的な技術を使い、髪が自然に束になりやすいように、髪の内側の毛量や、毛先の質感をミリ単位で調整します。 - パーマによる動きの補助
特に硬い直毛で動きが出にくい場合は、ごく緩いニュアンスパーマをかけるのが非常に効果的です。パーマで髪に柔らかさと動きの土台を作ることで、誰でも簡単に束感が作れるようになります。
理想の「束感クロップ」をオーダーするコツ
理容室でオーダーする際に、あなたのなりたいイメージを正確に伝えることが、成功への鍵です。
なりたいイメージを伝える
- 写真でイメージを共有するのが最も確実
ご自身が理想とする束感のスタイル写真を見せ、「こんな感じの、自然な束感が欲しいです」と伝えるのが、イメージを共有する上で最も確実な方法です。 - 言葉で雰囲気を補足する
「あまり作り込みすぎず、ナチュラルな束感が良いです」「細かくてシャープな、動きのある束感が欲しいです」など、なりたい雰囲気を言葉で補足することも大切です。
質感作りが得意な理容師に任せる
- 高いカット技術が不可欠
美しい束感は、ミリ単位の繊細な毛量調整や、毛先の質感を作るための高度なカット技術があってこそ生まれるものです。 - 「再現性」へのこだわり
優れた理容師は、サロンで綺麗に仕上げるだけでなく、「お客様が自宅に帰り、ご自身で簡単にこのスタイルを再現できるか」という、「再現性」を常に考えてカットをしています。
計算された束感で、クロップスタイルを次のステージへ
おしゃれな「束感」は、日々のスタイリングテクニックももちろん重要ですが、その大前提として、束感が生まれやすいように緻密に計算された、プロのカット技術が不可欠です。ご自身ではうまく再現できないと諦めてしまう前に、あなたの髪質を深く理解し、最高の質感を創り出してくれる信頼できる理容師に、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。
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