メンズパーマは「ロッド」選びで決まる|太さや種類で変わるスタイルを解説
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メンズパーマのスタイルをデザインする上で、欠かすことのできない道具が「ロッド」です。髪を巻きつけるこの小さな筒は、その太さや形状、そして巻き方一つで、仕上がりのカール感を自由自在に操ります。この記事では、パーマの仕上がりを左右するロッドの基本的な知識から、太さや種類によるスタイルの違いまで、プロの視点で分かりやすく解説します。
Contents
パーマにおける「ロッド」の基本的な役割
まず、ロッドがパーマにおいてどのような役割を果たしているのかを知りましょう。
カールの大きさと形を作る
- 設計図の役割
ロッドは、いわばパーマのカールの「設計図」です。髪をロッドに巻きつけ、薬剤を作用させることで、そのロッドの太さや形に応じたカールが髪に記憶されます。
ボリュームとシルエットをコントロールする
- ボリューム調整
太いロッドを使えばふんわりとしたボリュームが、細いロッドを使えば根元からのしっかりとした立ち上がりが生まれます。 - シルエット形成
髪を巻く角度やロッドを配置する場所を計算することで、トップに高さを出したり、サイドの膨らみを抑えたりと、全体のシルエットをデザインします。
ロッドの「太さ」で仕上がりはどう変わる?
ロッドの太さは、ミリ単位で分類されており、その選択がカールの強さを決定します。
太いロッド(太め)
- 仕上がりの特徴
大きく、ゆるやかなカールやウェーブが生まれます。クセ毛のような自然な動きや、ふんわりとしたボリューム感を出すのに適しています。 - おすすめのスタイル
ニュアンスパーマ、Cカールパーマ、ナチュラルなマッシュスタイルなど、「ゆるふわ」「ゆるめ」といった質感を目指す場合に用います。
細いロッド(細め)
- 仕上がりの特徴
細かく、リッジの効いた(くっきりとした)カールが生まれます。しっかりとしたパーマ感や、個性的なスタイルを作るのに適しています。 - おすすめのスタイル
ツイストパーマ、スパイラルパーマ、アフロヘアなど、ハードで存在感のあるスタイルを目指す場合に用います。
ロッドの「種類」で変わる多様なデザイン
一般的な円柱形のロッド以外にも、特殊なデザインを生み出すための様々な種類のロッドがあります。
スパイラルロッド
- 形状と特徴
円錐形や螺旋状の形をしたロッドです。これに髪を巻きつけることで、立体的な縦落ちのスパイラルカールを作ることができます。
ツイストピン
- 形状と特徴
ロッドではなく、ピン状の道具です。髪をねじってピンで固定することで、チリっとした独特の質感を持つツイストパーマを作ります。
その他の特殊ロッド
- 四角いロッドや三角のロッド
丸いカールではなく、角のある独特なウェーブを作る際に使われることもあります。
理想のスタイルを叶えるには、プロによるロッド選定が不可欠
どのロッドを、どの部分に、どのように使うか。その判断は、まさにプロの技術と経験の賜物です。
セルフパーマでロッドを選ぶことの難しさ
- 髪質との相性
自分の髪質がパーマがかかりやすいのか、かかりにくいのかを判断し、適切な太さのロッドを選ぶのは非常に困難です。細すぎるロッドを選んでチリチリになったり、太すぎて全くかからなかったりする失敗が多くあります。 - デザインの限界
骨格やなりたいスタイルに合わせて、複数の太さや種類のロッドを使い分けるといった、デザイン的なアプローチはプロにしかできません。
理容師が行う、計算され尽くしたロッドワーク
- 髪質とダメージレベルの診断
経験豊富な理容師は、カウンセリングでお客様の髪質を正確に見極め、ダメージを考慮しながら最適なロッドの太さを選定します。 - 骨格に合わせた配置
頭の形は一人ひとり違います。ボリュームが欲しいトップには太めのロッドを、抑えたいハチ周りには細めのロッドを使うなど、骨格を補正するようにロッドを配置します。 - 複数の種類の組み合わせ
例えば、「トップは丸いロッドでボリュームを出し、サイドはツイストピンでタイトに抑える」といったように、複数の種類のロッドを組み合わせて、あなただけのオーダーメイドのスタイルを創り上げます。
まとめ
メンズパーマの仕上がりは、使用する「ロッド」の太さ、種類、そしてそれをどう使うかという理容師の技術に大きく左右されます。ミリ単位で太さが異なるロッドを、お客様の髪質や骨格、なりたいイメージに合わせて的確に選定し、配置していく作業は、まさに専門技術そのものです。自己流の判断では決して辿り着けない、計算され尽くした美しいパーマスタイルを、ぜひ信頼できる理容師のいるメンズヘアサロンで体験してみてはいかがでしょうか。
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