パーマ後の「匂い」の原因と対策。不快な臭いを早く消すプロの技
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理容室でパーマをかけて、理想のヘアスタイルを手に入れた。しかし、その後数日間、髪からツンとした、あの独特な薬剤の匂いが取れずに、不快な思いをした経験はありませんか。スタイルは気に入っているのに、この匂いのせいで気分が上がらない。そんな、パーマ後の「匂い」に関する悩みは、多くの男性が経験する共通の課題です。今回は、その匂いの正体と、早く消すための方法、そしてそもそも匂いを残さないためのプロの技術について詳しく解説します。
Contents
パーマ後の、あの独特な匂いの正体とは?
パーマをかけた後に髪から漂う、あのアンモニアに似たツンとした匂い。その正体は、パーマ液に含まれる化学成分が、施術後も髪や頭皮に「残留」してしまうことにあります。
髪の内部に残る、化学薬品の痕跡
- 匂いの主な原因は「アルカリ剤」
パーマの工程で最初に使用する1剤には、髪の表面のキューティクルを開き、薬剤を内部に浸透しやすくするための「アルカリ剤」(アンモニアなど)という成分が含まれています。このアルカリ剤が、あの独特な匂いの主な原因物質です。 - なぜ、シャンプーしても匂いが残るのか
施術の最後にシャンプーで薬剤を洗い流したつもりでも、髪の内部や頭皮の毛穴には、ごく微量のアルカリ成分が残留してしまいます。そして、髪が濡れるたびに、この残留アルカリが気化して、あの不快な匂いを発生させるのです。お風呂上がりや、汗をかいた時に、特に匂いを強く感じるのはこのためです。 - 髪のダメージと匂いの関係
髪のダメージが進行している方ほど、キューティクルが傷ついて剥がれやすくなっているため、薬剤が髪の内部に残留しやすく、匂いもより長く続いてしまう傾向があります。
自宅でできる!残ってしまった匂いを軽減する方法
一度残ってしまった匂いを完全に消し去るのは簡単ではありませんが、日々のヘアケアを工夫することで、その匂いを軽減し、早くなくす手助けをすることは可能です。
毎日のヘアケアで、優しく取り除く
- 施術後、最初のシャンプーをいつもより丁寧に
パーマのカールを定着させるため、施術後24時間から48時間待った後の、最初のシャンプーが重要です。38度程度のぬるま湯を使い、いつもより時間をかけて、頭皮から毛先までを丁寧に、そして優しくすすぎましょう。 - 頭皮クレンジング効果のあるシャンプーを活用する
週に1回から2回程度、通常のシャンプーの代わりに、炭酸シャンプーや、頭皮のクレンジングを目的としたシャンプーを使ってみるのも一つの方法です。毛穴の奥に残った、匂いの原因物質を除去する助けとなります。 - 香りの良いトリートメントで髪をコーティング
シャンプーの後には、保湿効果の高い、香りの良いトリートメントやヘアクリーム、ヘアオイルを使いましょう。髪の表面をコーティングすることで、匂いが外に出るのを物理的に抑え、良い香りでマスキングする効果も期待できます。 - とにかく、しっかりと完全に乾かす
髪が濡れている状態が、最も匂いが発生しやすい時間です。お風呂から上がったら、自然乾燥は絶対に避け、ドライヤーで根元から毛先まで、完全に乾かすことが、匂いを抑える上で非常に重要です。
そもそも匂いを「残さない」。理容室のプロフェッショナル技術
日々のケアで匂いを「軽減」することも大切ですが、最も理想的なのは、そもそも匂いの原因となる物質を、髪や頭皮に「残さない」ことです。
ダメージと匂いを、根本から断つ
- 匂いの少ない、髪に優しい「薬剤選定」
プロの理容師は、数多くあるパーマ液の中から、そもそも匂いの原因となるアンモニアなどの配合量が少ない、低刺激で低臭な薬剤(コスメパーマなど)をお客様の髪質に合わせて選定することができます。 - 施術中の「中間処理」で、アルカリを中和
1剤を洗い流す際に、ただお湯で流すだけでなく、その働きを止め、アルカリ性を中和する専用の処理剤(中間処理剤)を使用します。これにより、この後の工程に進む前に、匂いの元をある程度除去します。 - 最も重要な、専門的な「後処理」
全ての施術が終わった後、髪や頭皮に残留して、不快な匂いやダメージの進行原因となるアルカリ成分を、専用の薬剤を使って完全に分解・除去する「後処理」という工程を行います。これこそが、匂いを根本から断つための、最も重要なプロの技術です。 - ヘッドスパによる、徹底的な頭皮クレンジング
パーマと同時に、炭酸泉などを使ったヘッドスパを行うことも非常に有効です。炭酸の細かな泡が、通常のシャワーでは落としきれない毛穴の奥の汚れや、残留した微量の薬剤までをすっきりと洗い流し、頭皮環境を完璧にリセットします。
まとめ
パーマ後の不快な匂いは、髪や頭皮に「残留」してしまったアルカリ剤が原因です。ご自宅での丁寧なケアで、ある程度軽減することは可能ですが、完全に、そして早く匂いをなくすのは難しいのが現実です。最も効果的な対策は、そもそも匂いの原因となる物質を髪に残さない、プロによる専門的な「後処理」を伴う施術を受けることです。パーマはおしゃれだからかけたいけれど、あの匂いが苦手で。そんな風に、パーマを敬遠していませんか。最新の薬剤と専門的なケア技術で、ダメージと匂いを最小限に抑えた、快適なパーマ体験をお約束します。
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